第50回全日本模型ホビーショーレポート(その2)〜スーパーXXシャーシEvo.I、コンペティション、グレードアップパーツ編〜

第50回全日本模型ホビーショー。

画像の量が多いので三分割で掲載します。
 レポート:その1/その2/その3


ミニ四駆 スーパーXXシャーシ Evo.I
ITEM:94780
発売日:11月13日 定価:5040円
スーパーXXシャーシのポテンシャルを高めたシャーシキットです。高剛性を生み出す専用の大型FRPパネルをはじめ、2mm厚カーボンリヤステー、19mmオールアルミベアリングローラー(ブルー)、3種類のアルミスペーサー(ブルー)、FRPマルチワイドステー、マスダンパーなどを装備。さらにカーボン大径ナローホイールにハードバレルタイヤ(ブルー)を装着しました。




組み立てた状態。
「高性能シャーシキット」と謳われているとおり、スーパーXXシャーシを中心にワンランク上のパーツがセットになっています。
黒&赤のVSシャーシEvo.Iと対になっているのが面白いですね。 


パーツの内容。
VS同様、シャーシ底面を覆うアンダーパネルが大きな特徴です。


FRPマルチワイドステー、XX・FRPアンダーパネル、XX・カーボンリヤワイドステー。
しなりがなくなり、ガチガチに固まるため、セッティングの際は意識する必要があります。


高強度・ブルーアルマイト&ホワイトプリント済19mmオールアルミベアリングローラー、アルミスペーサー(ブルーアルマイト)、皿ビス、ゴムパイプ、マスダンパー、スタビポール、プラベアリング、丸ビス、ナット、ワッシャー、スプリングワッシャー。
ローラーからゴムパイプまでが専用のパーツです。


ポリカABS樹脂(ホワイト)製シャーシ、クリヤーブルーのギヤカバー&バッテリーホルダー、カーボン大径ナローホイール、ホワイトプリント付ハードバレルタイヤ(ブルー)。
タイヤ側面には「MINI4WD SUPER XX EVO.I」の文字が。

パーツの内容や点数を見ると、5000円オーバーというのはやはり割高感があります。
スーパーIIシャーシEvo.Iなんてものが出るのかどうかわかりませんが、その際はアンダーパネルに続く目玉も欲しいところです。


あわせておすすめ!
「スーパーXXシャーシEvo.I」には、発売中のスーパーXシャーシ・スーパーXXシャーシ用ほか、多様なグレードアップパーツを装着することができます。ボディはエアロミニ四駆 マックスブレイカーTRF(ITEM 19611)のものを小改造で搭載することが可能です。
※ミニ四駆を改造する際は、工具を正しく使用し怪我などにご注意ください。


アバンテMk.III コンペティションパック
ITEM:94780
発売日:11月13日 定価:2730円
レース参戦のために欠かせないパーツを厳選して装備したアバンテMk.IIIです。トルクチューンモーターPRO、六角穴ボールベアリング、FRPマルチワイドステー、バレルタイヤなどを装備。19mm低摩擦プラローラー、19mmゴムリング付きプラローラーをセットしてローラーセッティングが可能。ステッカーはチェッカーフラッグデザインが目を引く専用タイプとしました。


「コンペティションパック」という新ジャンル。
ミニ四駆をこれから始める方のためのほか、2台目のマシンを作りたいというニーズに応えたキットです。

トップバッターはミニ四駆PROで1、2の人気を誇る(らしい)アバンテMk.IIIアズールが選ばれました。 


ボディカラーはアズールからブルーに。


コンペティションパック専用のステッカーが用意されています。
チェッカーフラッグやRACE READYの文字が描かれています。 


組み立てた状態。
ライトブルーのボディキャッチ、モーターカバーもノーマルのアズールとの違いの一つです。 


パーツを単体で買うよりは安上がりで済みます。
高性能すぎないパーツたちが初心者に安心してオススメできます。


組み立て用プラスドライバー・板レンチ・ゴムチューブも同梱されているとのことなので、ビス止めの工具を別途買わなくても済むのは嬉しいですね。
確実にアピールポイントになるはずですが、なぜかカタログやパッケージには記載が見当たりません。
急遽追加されたのか、あるいは販売時には同梱されないのか。


パッケージも専用のものが用意されました。
黒バックなので、同日に発売されるスーパーXXシャーシEvo.Iとかぶっています。
並んで置かれたら、これも5000円すると勘違いされたりしないでしょうか。
事実、今日の時点で間違えている方がいましたし…。


全方位から視認できる動画を撮影しましたので、ぜひご覧ください。

ここからはグレードアップパーツの紹介です。 


第49回静岡ホビーショーのような怒涛な数量はありませんが、今回も脇を固める品が揃っています。


強化リヤダブルローラーステー(3点固定タイプ)
ITEM:15412
発売日:10月30日 定価:336円
3点固定による高い剛性を持ったカーボン繊維配合のリヤダブルローラーステーです。ステーとローラーマウントを分割した構造により幅広いセッティングが可能。ローラーマウント用のビス穴も5箇所用意しました。


11mmアルミベアリングローラー(ボウルタイプ)
ITEM:94769
発売日:10月30日 定価:525円
おわん形(ボウル)の11mmアルミベアリングローラーです。バンパーやリヤステー下に取り付けることで、コースフェンスに乗り上げた時に復帰しやすくなります。ITEM15412カーボン強化リヤダブルローラーステーとの組み合わせが最適です。


ゴムリング付 2段アルミローラーセット (13-12mm)
ITEM:15418
発売日:11月13日 定価:945円
レースで人気の高い2段アルミローラーセット(13-12mm)の上部ローラーを、ゴムリング装着状態で12mmとしました。コーナーでマシンが傾いた時にゴムリングがブレーキ効果を発揮してスピードをおさえ、走行安定性を高めます。


マンタレイMk.II ポリカボディ(バイオレットメッキ)
ITEM:94770
発売日:11月13日 定価:525円
輝きあふれる金属感でドレスアップ効果も抜群なメタリックバイオレットカラーのボディです。しかも、軽量でショックに強いポリカーボネート製。ボディ重量はキット付属のABS樹脂製ボディの約1/2という軽さも魅力です。


ネオファルコン ポリカボディ(ブルーメッキ)
ITEM:94771
発売日:11月13日 定価:525円
塗装では表現できないキラキラ輝くブルーメッキされたボディはドレスアップ効果が高く、レースでもひときわ目立ちます。しかも、軽量でクラッシュやコースアウトなどのショックにも強いポリカーボネート製です。

 


ミニ四駆 セッティングゲージ(ブルー)
ITEM:94775
発売日:11月13日 定価:1260円
レースに参加するために必要な、マシンの様々な部分の寸法が確認できるアルミ削り出し製ゲージです。最大幅、全高、最低地上高、タイヤ径/幅をはじめ、階段状になっているハイトゲージでブレーキなどの高さ確認も可能です。


横から見るとこのように階段状になっています。
このおかげで最低地上高やローラーやブレーキの位置がチェックできるという仕組みです。


使い方の説明。
非常に便利そうですが、いかんせん1200円という金額がネック。
ネックといえばタミヤネックストラップと組み合わせて携帯が可能となっていますので、レース場やミニ四駆ステーションに持ち歩く方はそちらもぜひ。

 


19mmプラリング付アルミベアリングローラー(レッド)
ITEM:94787
発売日:11月 定価:660円
レッドカラーのプラリングが付いた19mmアルミベアリングローラーです。アルミの輝きに、レッドのワンポイントカラーがアクセントをプラス。ボールベアリングを内臓してスムーズな回転を生み出します。


マンタレイMk.IIパープルメッキへの装着例。
この色のみ11月発売。


19mmプラリング付アルミベアリングローラー(ライトブルー)
ITEM:94788
発売日:12月 定価:660円
ライトブルーカラーのプラリングが付いた19mmアルミベアリングローラーです。アルミの輝きに、ライトブルーのワンポイントカラーがアクセントをプラス。ボールベアリングを内臓してスムーズな回転を生み出します。


発売されている19mmプラリング付アルミベアリングローラーよりも色が薄くなっています。


19mmプラリング付アルミベアリングローラー(オレンジ)
ITEM:947879
発売日:12月 定価:660円
オレンジカラーのプラリングが付いた19mmアルミベアリングローラーです。アルミの輝きに、オレンジのワンポイントカラーがアクセントをプラス。ボールベアリングを内臓してスムーズな回転を生み出します。




ライトブルーやオレンジは軽量センターシャーシやオフセットとレッドタイヤ、8月に発売されたクリヤーカラーなど、多数発売されているので、統一しやすいのもウリです。 



本日紹介する新製品のトリを飾るのは、ミニ四駆初のニッケル水素電池「ネオチャンプ」。
ついに登場です。


ミニ四駆 単3形ニッケル水素電池ネオチャンプ(2本)と急速充電器
ITEM:15419
発売日:12月 定価:3570円
パワーと安全性をかねそなえたミニ四駆用の充電電池と急速充電器のセットです。電池は自己放電が少なく、繰り返し使え、継ぎ足し充電も可能な使いやすさも特徴のニッケル水素バッテリー。充電器はマイコン制御で安全確実に充電ができ、家庭用コンセントに接続して約2時間で2本の満充電が可能です。


ミニ四駆 単3形ニッケル水素電池 ネオチャンプ(2本)
ITEM:15420
発売日:12月 定価:1050円
ミニ四駆競技用として開発され、もちろんタミヤの公認競技会でも使用できる充電式ニッケル水素電池です。1本18gと軽量で、約2000回繰り返し使えて経済的。しかも、自己放電が少なく、継ぎ足し充電も可能。ミニ四駆の走行用電源として使いやすい2本セットです。
*実際の寿命は使用機器や使用条件によって異なります。


上から。
接点周辺まで黒いビニールカバーが覆われているわけではようです。
充電器はプラグが本体に収納できるようになっているため、安全なうえ持ち運びにも便利。


店頭用のポップ。
パワーチャンプのようにレジ付近に陳列されて販売されるのを想定しているようです。

非常に注目度が高いネオチャンプ。
容量950mAh、約2000回のくり返し使用可能ということで、重量こそ若干の差はありますが、旧三洋のeneloop liteのHR-3UQ-2BPに近いスペックとなっています。 充電器もNC-TGR02とほぼ同形状。OEMの可能性は極めて高いです。

さて、ネオチャンプの登場でレギュレーションがどう変わるのか。
いつも当サイトをご覧くださっている皆様は既にご存知と思われますが、このような感じになります。


ネオチャンプが使えるようになりますが、タミヤ製以外の電池が全て使用禁止になるという思い切った決断がされました。
これにより、改定前から公式では使えなかったeneloopやEVOLTA、オキシライドはもちろん、他社製のアルカリ電池、マンガン電池全般が禁止となります。
つまり、2011年の公式レースで使えるのはネオチャンプ、パワーチャンプ、タミヤ製ニカド電池のみになります。これは物議を醸しそうです。

これについてタミヤのスタッフ曰く「安全面への配慮が第一」「他社の電池を使ってミニ四駆を使って何かあった場合に、責任を取れない。せっかくミニ四駆を楽しんでくれたお客様へ申し訳ない」「他のメーカーの電池をテストするには大幅なコストがかかる」とのこと。

販売コーナーやレース、イベント情報を書いたその3に続きます。

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