2012年ティーリーグ的10大ニュース

ミニ四駆発売30周年のメモリアルイヤーだった2012年。
東京ゲートブリッジ、新東名、東京スカイツリーの開業、ロンドンオリンピック、政権交代もありましたね。
巷では人類滅亡説がちょっとしたブームになっていたようですが、来年も再来年も元気でいられればと思います。

よくわからん幕開けとなりましたが、例年通りの完全に私見なミニ四駆、ラジ四駆、ダンガン関連の2012年を振り返る「ティーリーグ的10大ニュース」、いってみよう!

第10位:10年ぶりの新型片軸モーター、ライトダッシュモーターが発売


2012年12月8日にミニ四駆用の片軸モーターの新製品「ライトダッシュモーター」が発売されました。
2002年12月に発売されたスプリントダッシュモーター、パワーダッシュモーター以来、実に10年ぶりの片軸モーターの新製品です。(バリエーションパーツは除く)
スペックは以下のとおり。
・適正電圧:2.4V?3.0V
・適正負荷トルク:1.3?1.9mN・m
・回転数:14600?17800r/min
・消費電流:1.5?2.2A
※推奨負荷トルク時の値

関連情報:モーター性能比較表にライトダッシュモーターを追加

第9位:前ちゃんカスタムマシンが発表…しかし


前ちゃんこと前田靖之氏がカスタマイズしたマシンのレプリカがパワーアップして復活することが発表されました。ニュルンベルク・トイフェアにてサプライズ発表されたスペシャルマシン「アゼンテ プログレス」を筆頭に「ゼンキッシュプログレス」「ホライゼン プログレス」の3台。
まずはゼンキッシュが3月24日に発売されましたが、その直前に、アゼンテプログレスの発売中止が発表。
ホビーショーで展示が予定されていたホライゼンプログレスに至っては、実物を目にすることなくリストから姿を消しました。
理由は前ちゃんとの権利問題ということですが、それが本当であれば、30周年のコメントを寄せていたことですし、これらのキットも何とか折り合いがついて欲しいものです。

関連情報:発売中止になったアゼンテプログレスを台湾のレーサーがゲット!?
関連情報:アゼンテプログレス、発売中止

第8位:グレードアップパーツ第1弾、ハイパーミニモーターが復刻販売


1987年に発売され、生産が中止された1995年まで多くのミニ四駆ファンの支持を集めたグレードアップパーツの原点、ハイパーミニモーターが当時の姿のままで復刻されました。
レーサー時代を経験した方なら、グレードアップパーツといえばこのハイパーミニモーターと答えるでしょう。そこから「黒くて速いのもあったよね。公式レースで禁止だったヤツ」「ハイパーダッシュモーターね。エンペラーに積んだわ」という会話の流れが定番。
スペックは以下のとおり。
・適正電圧:2.4-3.0V
・推奨負荷トルク:1.3-1.8mN・m
・回転数:13000-15000r/min
・消費電流:1.4-1.8A

第7位:ねんどろいど ぷち×ミニ四駆のコラボが発表


タミヤ、グッドスマイルカンパニー、電撃ホビーの異色のコラボはねんどろいど!?
誰がどう考えてもアレな組み合わせ…かと思いきや、実物を見ると意外にイケる。
電撃ホビーマガジンプロデュースによる「ねんどろいどぷち×ミニ四駆」が発表され、ミニ四駆界隈だけでなく、色々なアニメ系サイトでも話題になりました。
発売されるのは、レーシングミク 2012ver. drives アスチュート スペシャル、セイバー スーパーセイバー スペシャル、御坂美琴 サンダーショットスペシャルの3台(3体?)。
原型製作が七兵衛、制作協力はねんどろん、そしてミニ四駆はタミヤと、最強の布陣でお送りします。
発売はミクが2013年1月、セイバーが2月、美琴が3月の予定。

関連情報:ねんどろいど×ミニ四駆がコラボレーション
関連情報:ワンフェスで展示されたねんぷち×ミニ四駆コラボの画像
関連情報:ワンフェスで展示されたねんぷち×ミニ四駆コラボの画像その2
関連情報:ねんどろいどぷち×ミニ四駆 レーシングミク 2012ver.がAmazonのホビーランキングで1位に

第6位:ミニ四駆関連書籍が複数発売


この夏、ミニ四駆関連書籍が発売されました。
まずは、公式本では2009年のパーフェクトガイド以来となる「ミニ四駆ヒストリカルガイド」。
30周年記念ということで改造よりもデータにスポットをあてた、今までのミニ四駆本とは一味違った内容となっています。
続いて、「世界最小モータースポーツ最速改造理論」。
こちらは純粋なミニ四駆本ではないことになっており、フェンスカーやチョロQも申し訳程度に載っています。内容については割愛。

こちらも触れておかねばなりません。
ミニ四駆の同人誌「神テクチューニングガイド」。
そのクオリティの高さや内容の濃さに、多くのレーサーにとってバイブル的な存在になりました。同人誌でありながらAmazonでも購入できるようになり、入手への敷居も低いのも魅力。

関連情報:ミニ四駆ヒストリカルガイドが発売
関連情報:世界最小モータースポーツ最速改造理論が発売
関連情報:「ミニ四駆神テクチューニングガイド」が到着&紹介

続いて、5位から1位まで一気にどうぞ。

第5位:30周年記念商品が続々登場


冒頭でも触れましたが、今年はミニ四駆発売30周年です。
メモリアルイヤーなわけでして、様々な記念グッズが発売されました。
明確に30周年と謳われたものだけでもこれだけあります。
・ミニ四駆30th記念ワイン
・ミニ四駆30周年記念ステッカー
・ミニ四駆30周年記念Tシャツ
・ミニ四駆30周年記念バッジ12個セット
・ミニ四駆 ポータブルピット30周年記念モデル
・パーツケースセット ミニ四駆30周年記念モデル
・大径ローハイトタイヤ&ホイール(ミニ四駆30周年スペシャル)
・スーパーX・XX大径ローハイトタイヤ&ホイール(ミニ四駆30周年スペシャル)

この他、同じく30周年となった東武百貨店池袋店でのモデラーズギャラリーで販売されたアスチュートオープントップブルーメッキや、エアロアバンテ、ハイパーダッシュ2モーター、ドラゴンシリーズのプレミアムも、30周年記念グッズの仲間と言えるでしょうか。

ミニ四駆ファンにはおなじみ、えのもとサーキットさんでは限定キットも発売されました。

関連情報:モデラーズギャラリー2012レポート〜ミニ四駆30周年記念展示〜
関連情報:「えのもとサーキット V.P.V30」が到着

第4位:ミニ四駆5レーンコースが一般販売 


公式レースに出場したレーサーならば誰しも「5レーンのコースが発売されないかなぁ」とは思ったことでしょう。その夢がついに実現したわけですが、フルセットでの金額は思わず二度見するレベル。 

フルセット:92,400円(本体価格88,000円)
ミニ四駆 5レーンサーキット カーブ 4枚セット   小売価格:19,000円
ミニ四駆 5レーンサーキット ストレート 4枚セット 小売価格:17,000円
ミニ四駆 5レーンサーキット レーンチェンジセット 小売価格:52,000円

タミヤのイベントでフリーサーキットとして度々設置され、ステーションチャンピオン戦でも複数を組み合わせたコースが使用されました。
やはり5レーンというインパクトは大きく、常設するステーションも何件かあるようです。
ちなみに、組み合わせた時の大きさは3,466mm×1,905mm。コース全長は36.6m。
3レーンのジャパンカップジュニアサーキットは、組み合わせたコースの大きさ3,062mm×1,442mm、コース全長19.9mなので、思ったほどの差はありません。

関連情報:ついにミニ四駆5レーンサーキットが発売決定
関連情報:ミニ四駆ステーション・チャンピオン決定戦のコースレイアウトが公開
関連情報:ステーションチャンピオン大会コースオンボードカメラ映像が公開

第3位:ミニ四駆オンライン、ミニヨンクラブのサービスが終了



2012年10月30日をもって、ミニ四駆オンライン、ミニヨンクラブのサービスが終了しました。
ミニ四駆オンライン(当時:ミニ四駆オンラインレーサー)のオープンが2005年10月21日、ミニヨンクラブは2006年7月26日なので、無料提供としてはかなりがんばった方だと思います。

そういえば、ミニヨンクラブに替わる新たなSNSをケイブではなく、タミヤが立ち上げるとか変ちくりんなデマが当時流れていましたね。何の得があって誰が流したのかわかりませんし、そもそも引っかかった人がいたのかどうかもわかりませんが、あのタイミングでそんなことはしないでしょう。常識的に考えて。

関連情報:ミニ四駆オンライン、ミニヨンクラブのサービス終了が発表
関連情報:ミニ四駆オンライン、ミニヨンクラブが終了

第2位:新シリーズ「ミニ四駆REV」&新シャーシ「ARシャーシ」登場


3月24日、ミニ四駆30周年の中でも特に重要なこの日にある新マシンが発表されました。
そのマシンの名は「エアロアバンテ」。
この時点では様々なセッティングに対応、高い拡張性、空力を重視した新設計シャーシとボディデザインという説明と、CGのみの発表でしたが、徐々に情報が出てくるにつれ、期待は高まっていく一方でした。


5月に行われたホビーショーでの発表、7月の発売を経て、完全新規の「ARシャーシ」をひっさげた新時代の幕開けとなるミニ四駆REVシリーズの第一弾として、そして30周年の主役としての役割をしっかり果たしました。


11月にはREVの第2弾、エアロサンダーショットが発売。
2013年1月には第3弾のエアロマンタレイも発売される予定です。

関連情報:ミニ四駆30周年企画が公開
関連情報:エアロアバンテは「ミニ四駆REVシリーズ」。新シャーシはARシャーシ
関連情報:第51回静岡ホビーショーレポート〜エアロアバンテ&ARシャーシ編〜
関連情報:エアロアバンテのカタログページが公開

第1位:ジャパンカップとオータムカップが大復活


ミニ四駆日本選手権「ミニ四駆ジャパンカップ」が13年ぶりに復活しました。
ジャパンカップは地方予選10会場に加え、チャンピオン決定戦が東京台場のMEGA WEBで開催。
かつてミニ四駆に夢中になったオトナのレーサーたちも巻き込んで、もはやブームと言っても過言ではない勢いになっていますが、それを裏付けるほどのレーサーが駆けつけました。
前年までは500人を超えれば多いとされていましたが、ジャパンカップ以降の東京大会では4桁は当たり前。2コースを使って1400人をさばくという光景がデフォルトになりました。


同大会で使われたウルトラエアロサーキット2012。
その中でも特に話題を呼び、そして最も凶悪なセクション、「ナイアガラスロープ」。
ヘルクライム(写真奥。上り側)とともに、多くのレーサーを恐怖のどん底および苛立ちの境地に叩き込んだその難関は、完走率30%以下だったとか。


イベントロゴが書かれた限定パーツも復活。
写真は19mmアルミベアリングローラー(ディッシュタイプ) J-CUPスペシャル。


秋の風物詩、オータムカップも仲良く復活。
あのナイアガラはver.2となり、傾斜がゆるく全長も伸びたおかげで、だいぶ易しくなりました。
それにしても今年のオータム東京大会は2回とも雨に邪魔されてしまい、残念でしたね。

2013年はミニ四駆GPが1月から始まります。
二人一組で参戦するタッグクラスという新たな試みも行われ、ますますマシンを持つ手に熱がこもりますね。

関連情報:オータムカップ2012東京大会1レポート
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いかがでしょうか。
やはり30周年ということで、イベントや製品が次々と発表され、タミヤの気合の入り方もハンパなかった感じがします。
レポートでも書きましたが、ジャパンカップ東京大会1で2コース設置での運用、イベント進行を決めた方々の判断がズバリと当たったのは、まさに神テクだったと思います。
6月までの参加人数からの実績ベースでの勘定では、とてもあの運営は不可能だったでしょう。

最後になりましたが、今年の出来事として忘れられないことがあります。
土屋博士こと土屋博嗣氏の逝去です。
とてもランク付けできるものではないので、別枠に設けさせていただきました。
ミニ四駆の第一人者であり、多くのレーサーにとっても父親としての存在でした。
私の貧弱なボキャブラリーではこれ以上の言葉はありません。ありがとうございました。

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