2013年ティーリーグ的10大ニュース

今年は何があっただろうかと思い返してみても、パッと思いついたのが2020年オリンピック開催地が東京に決定したのと、Twitterの一連の騒動、今でしょ!とか倍返しとかくらいで、激動が続いた近年と比較すると、穏やかな一年だった気がします。

あまりぐだぐだになっても何なので、今年も完全に私見なミニ四駆、ラジ四駆、ダンガン関連の2012年を振り返る「ティーリーグ的10大ニュース」へ突入します。



第10位:公認競技会規則が改訂。「競技者は選手が自分で組み立てたものに限る」


2013年4月26日付けでミニ四駆公認競技会規則、いわゆるレギュレーションが改定されました。
【1】競技車  2.競技車の仕様に「競技車は選手が自分で組み立てたものに限ります。」の文言が追加。親や家族を含めた他人が作ったマシンでは公式レースへの出場は禁止されることとなり、ジュニアクラスの公平性を保つというのが目的です。
とはいえ、まったくレースに出場できなくなるわけではなく、参考記録、記念レースへの出場は、タミヤスタッフと相談の上可能となりますので、事情によってどうしてもマシンが作れないレーサーは、他人が作ったことを隠してうしろめたい気持ちを持ったままレースに出るのではなく、その手続きをとって胸を張って楽しみましょう。

また、3月からはマスキングテープ等の補修に一部制限がかかりました。
「タミヤ製マスキングテープの使用は、ボディ割れ等の補強や固定目的の場合は構いません。ただしシャーシ下面への使用は本大会より禁止となります。(ミニ四駆スキッドシールをご利用ください。)」
タミヤのサイト上には載っておりませんが、大会当日に配布される参加ガイドにはキッチリと記載されていますので、初参加の方はご注意ください。

関連情報:ミニ四駆公認競技会規則が改訂。選手が自分で組み立てたもの限定へ



第9位:ニッサンBe-1が発売


10月12日に発売された限定キット「ニッサン Be-1」。
1987年に発売された「バイクカー」のミニ四駆化です。
ミニ四駆の原点、実車タイプの登場で、タイプ3シャーシ、ギヤ比11.2:1といったレトロな仕様が受け、各地のショップなどで品薄状態となりました。
タイヤ幅が8mmに満たず、素組みのままでは公式レースに出場できませんが、公式レース含め各地では同車のワンメイクレースが開催され、そのまま走らせる、ガチガチのレース仕様に仕上げるなど、色々な楽しみ方が出来るマシンであることを広く知らしめました。
なお、来年は実車ベースでありながら、VSシャーシとスーパーIIシャーシを搭載した、ダイハツコペンが発売されます。Be-1とコペンの世代を超えたバトルは見られるのでしょうか。

関連情報:東京ホビーショー2013レポート
関連情報:TAMIYA@YouTubeでニッサンBe-1の走行動画など3本が公開
関連情報:ニッサンBe-1のカタログページが公開



第8位:ねんどろいどぷちコラボ発売


グッドスマイルカンパニー、電撃ホビーマガジン、タミヤのコラボによる「ねんどろいどぷち×ミニ四駆」のコラボキットが発売されました。
2012年5月の初報からかなり経ち、直前で発売延期が発表。紆余曲折ありましたが、ようやくの発売に一安心です。
ねんどろいどぷち×ミニ四駆 レーシングミク 2012ver. drives アスチュート スペシャル、ねんどろいどぷち×ミニ四駆 セイバー drives スーパーセイバー スペシャル、ねんどろいどぷち×ミニ四駆 御坂美琴 drives サンダーショット スペシャルの3種。
しっかりと固定してあげれば、公式レースにもそのまま出られる素敵な仕様となっています。
単発の企画モノかもしれませんが、せっかくなのでレーシングミクの登場に合わせて毎年お願いしたいところです。

関連情報:ワンフェスで展示されたねんぷち×ミニ四駆コラボの画像その2
関連情報:ワンフェスで展示されたねんぷち×ミニ四駆コラボの画像
関連情報:ねんどろいど×ミニ四駆がコラボレーション



第7位:ギネスに挑戦レースが開催

2010年のホビースクエアにしなさんが樹立したギネス記録523.61メートル。
しばらく破られることがないと思われた3年後、この記録に挑戦する狼煙が鹿児島と茨城からあがりました。
11月には鹿児島のぞうさんのはな通りフェスタで開催された「ギネスに挑戦!!めざせ600mミニ四駆大会」が622.09mを達成しました。
一方、茨城ではNPO法人「あきない組」主催のプロジェクトが軽トラ市で600m級を達成。2014年2月2日にはそれを大きく上回る、1100m超という前人未到の記録に挑戦します。

関連情報:「めざせ 600mミニ四駆大会」622.09mを達成
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第6位:アミューズメント限定ミニ四駆が登場


レーサーの手元にマシンが届くのは、タミヤからの出荷、流通を経てお店を通しての販売がメインでしたが、新たなルートが開拓されました。
エスケイジャパンのキャラとるが提供する、アミューズメント限定のミニ四駆が登場です。
一般的に販売されているミニ四駆のキットが景品で出ていることはありましたが、本作はこのために起こされたオリジナルのキットということで、多くの注目を集めました。
マシンはスーパーアバンテ イフリート、サンダーショット エクスカリバー、12月に登場したばかりのサイクロンマグナム 21st Century editionの3台。
もちろん、どのマシンも公式レースへ出場可能です。

関連情報:アミューズメント限定第3弾「サイクロンマグナム 21st Century edition 」が発表
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関連情報:アミューズメント限定のミニ四駆が登場決定

 



第5位:クリヤーループチェンジャーが21年ぶりに復活


11月に開催されたミニ四駆グランプリ2013のハイパーシャークサーキット2013で登場したクリヤーループチェンジャー。
螺旋状のレーンチェンジで、5レーン目のマシンがこの中で4回円を描き、1レーンに移動します。
1992年のザ・ジャパンカップ'92で登場したスペシャルセクションの21年ぶりの復活に、発表されたジャパンカップ最終戦では、どよめきが起こりました。

多くのレーサーを苦しめてきたヘルクライムやナイアガラ対策で使用したブレーキは足かせに。かといって、コースアウトを恐れてスピードを落としたマシンは回りきれずに落下してしまいます。


そんなクリヤーループチェンジャーの威力を倍増させたのが、同じコースに設置された「気まぐれウォッシュボード」。
スピードがあればあるほど、マシンがバランスを崩すという2013年一番の鬼畜セクションでした。
ループと気まぐれウォッシュボードのセットが、双方の威力をマシマシにします。

関連情報:ミニ四駆GP2013東京大会レポート
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第4位:ミニ四駆マンガ「二ツ星駆動力学研究所」が連載開始


購読無料のWeb雑誌「となりのヤングジャンプ」で、林健太郎氏によるミニ四駆マンガ「二ツ星駆動力学研究所」の連載が9月よりスタートしました。
「超リアルミニ四駆コミック」との触れ込みどおり、実際の経験、体験をベースに、チームのメンバーが試行錯誤するといったノンフィクション作品となっています。そのため、脅威の身体能力を発揮したり、博士が研究所でスゴいマシンを作るといった展開にはならず…あ、後者は間違っていませんでした。
ミニ四駆のマンガとしてはミニ四駆レーサーカケル以来ということだけでなく、毎週新作が追加されており、ファンを飽きさせない工夫がされていること、スマートフォンやタブレットでも待ち時間や移動時間に閲覧ができることから、毎週の楽しみにしているレーサーも多いと聞きます。

新キャラも登場して勢いを増すTMFL。
来年は単行本が来るでしょうか。

関連情報:ミニ四駆マンガ「二ツ星駆動力学研究所」第1話が公開
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第3位:ブラストアロー&MAシャーシ登場



ミニ四駆PROの完全新車であり、実写のレーシングカーをイメージしたボディがミニ四駆としては逆に衝撃的かつ新鮮なボディ。
そして、MSシャーシ以来のダブルシャフトモーターを採用した新シャーシ「MAシャーシ」を引っさげて登場したブラストアローが発売されました。
3月のミニ四駆フェアで発表、5月の静岡ホビーショーで展示、7月に発売。ジャパンカップのロゴへ描かれるなど、昨年のエアロアバンテをなぞるような王道スケジュールです。
非常に使いやすく、ARとMSの良い所どりな印象のあるMAシャーシですが、ベテランの方はVSやMSをはじめとした他のシャーシと使い分けるレーサーが多いようです。
無加工あるいは多少の改造で十分に速いので、初心者のレーサーにはオススメであります。

個人的にはそろそろFMの新型が出るのでは思っているのですが、果たして…。

関連情報:タミヤフェア2013開催。新シャーシ&新マシンやジャパンカップ2013が発表
関連情報:ブラストアローの詳細続報。シャーシは一体型。発売は6月下旬
関連情報:第52回静岡ホビーショーレポート(その3)〜ブラストアロー&MAシャーシ編〜
 


第2位:公式レース会場へ充電器等の持ち込みが禁止に


4月のスプリングGP2013でのアクシデントから、ミニ四駆公式レースの会場へは充電器等の持ち込みが禁止になりました。
「イベント会場への充電器、モーターならし器、モーターチェッカー、バッテリーウォーマーなどの機器の持ち込みは禁止します(携帯カイロなどをマシン、電池に近づけないようご注意ください)」との記載が追加されています。
当初は「もしかすると大会ではネオチャンプを含む充電池自体が禁止、タミヤ製アルカリ電池のみ使用可能となるのでは」とのウワサが流れましたが、12月時点でも上記の範囲におさまっています。
レギュで書いていないからOKといった話ではなく、周りの方に危害を与えかねないものは、自主的に持ち込まない、使わないようにましょう。

充電器だけでなく、近年は大会参加のページに注意書きが増えてきました。
初心者、上級者関係なく、書かなくてもわかるようなものばかりです。
マナーを守って、フェアプレイ精神でレースに参加したいですね。

関連情報:ミニ四駆の公式大会での充電器等が持ち込み禁止に



第1位:19mmオールアルミベアリングローラー発売



公式大会の上位入賞者のマシンが装着しており、性能と実績は疑う余地がない高性能パーツですが、今では入手困難なXXシャーシEvo.Iに同梱されるなど、手に入れることすら至難の業でした。
その伝説のパーツ、19mmオールアルミベアリングローラーが発売されました。

3月に発売されたレッドはミニ四駆ステーション専売&少量限定販売ということもあり、発売前から大きな注目を集め、発売時にはまさに瞬殺。発売直後にプレミア化したり、一部店舗ではトラブルが発生したり、精度が若干不安だったりと色々とありましたが、その後、リピートがほとんどなく伝説のパーツと化すかと思われました。
そんな矢先に静岡ホビーショー会場で限定販売、7月にはシルバーカラーのものが一般販売。直後に若干の品薄になったものの、入手へのハードルが大幅に下がり、ほどなくして「19AAフィーバー」はほぼ収束に向かいました。

12月にはこちらもステーション専売のブルーが発売。
レッド発売時の状況と違ってオールアルミベアリングローラー自体の入手が容易であり、本製品も比較的多く流通したためか、大きな混乱はなかったようです。

関連情報:19mmオールアルミベアリングローラー(ブルー)が発売&購入
関連情報:19mmオールアルミベアリングローラーが一般販売決定!予約受付も開始
関連情報:19mmオールアルミベアリングローラー(レッド)が少量限定販売決定



30周年というメモリアルイヤーの翌年なので、一気に沈静化するかなと思いきや、なかなかどうして昨年以上の盛り上がりでした。
しかしながら、年末にかけての動員同行を見ると、ずっと右肩上がりということにもならないようで、若干の不安を覚えたのも否定できません。毎年同じことを書いているような気がしますが、来年こそは本当の正念場でしょうね。

といったところで、今年の更新もこれで終了です。

2013年はありがとうございました。
2014年もよろしくお願いします!!


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