ページビューの必要性に関する考察(後編)

ページビューには何の意味もないことは前回のとおりです。
ざっくりまとめると、情けないことに、アクセスが増えるとサイトが表示できなってしまうので、自ら入場制限をかけているということですね。
今回は、ページビューとビジットをまるっと「アクセス数」として、
一般的にアクセスを増やすメリットと、それが当サイトとイコールなのかを考えてみます。

アクセス数を増やすメリット

一般的なサイト、ブログについて、アクセス数が増えた場合に何が嬉しいのかと考えてみました。
下記は芸能人、個人が広く利用する不定形生物的なブログサービスです。



「人気ブログサービス」というものがあり、ランキングも発表されています。
人気な記事やブログが上位にあがるわけなので、ランクインすればある種のステータスになるでしょう。
しかし、当サイトは何のランキングにも属していないので、アクセス数の増減で一喜一憂することもありません。

続いて、世界のWebを掌握する検索屋さんでの「ミニ四駆」の検索結果。



色々な人に注目して欲しい公式サイトや、多くの集客が欲しいショップサイトは、ここで上位、
少なくとも1ページ目に表示されれば、大きなメリットとなるでしょう。
SEO的には検索のアルゴリズムを徹底的に研究して、ココに食い込ませるので命題であり、結果が出すことがお仕事です。
残念ながらエンジニアから転職した今の私には、知識も時間もなく、ここにかけるパワーはありません。
万が一、アクセスが増えようものなら、またサーバダウンとのバトルスパイラルに陥るわけですし。

こんな話も

「アクセスが増えると儲かるんじゃない」

いや、ない。
そもそも、ミニ四駆といった単価の低いものを扱ってアフィリエイト広告で稼ごうというのが、大きな勘違いです。
想像力が豊かなお花畑ちゃんは、ひと月で数十万、数百万儲けているなどと残念な妄想をされているのかもしれませんが、
900円のキットが10個売れたとして、手元に来るお金がいくらかわかっていますか?
アクセスしに来た方が全員、ジャパンカップジュニアサーキットを買ってくれるとでも思っているのかと。

ついでに別のことも言いますが、タミヤがミニ四駆のイベントを無料で開催するのに、どれだけの費用がかかっているのか、
利益をがんばって生み出すのに、公式からの情報発信、メディアへの露出、ショップや一般ユーザーの口コミ、
いろいろな方法を探っていくというのは、一企業としては自然なことだと思います。
当然、まったく推奨できない方法もありますので、その点は常識を持って読んでください。

アクセスを増やす方法

逆にアクセスを増やす方法を考えてみて、思いついた案を書いてみます。
そのどれもを私がやっていない、できていないということで、
意図的にアクセスを増やす意思がないことが、普通の人ならわかってもらえるかと。

・更新頻度を増やす
毎日更新するようにすれば、訪問回数も増えると思います。
インターネットがもっとも使われる時間帯を狙うのも重要です。
私のように仕事が終わって家につく、日がかわるかかわらないような時間に更新していちゃダメです。
情報の収集が必要なイベントや新製品の情報を扱うような手間がかかることはやめ、省力化につとめるべき。

・刺激的なタイトル、コメントをつける
週刊誌や匿名掲示板、ゲーム系のブログでよくあるのですが、悔しいことに人の目を引きます。
「JC2015であの会場の開催がなくなる!」
「埼玉県、今年もジャパンカップからハブられるwww」
みたいな煽っていくスタイルでやれば、アクセスは増えるのでしょう。
当サイトのように
「ジャパンカップ2015開催決定。日程情報など」
といった普通のタイトルとは反するものがありますね。

また、これが怖いところであり、嘘でも本当でも、その場が良ければ良いというノリなのです。
推測や憶測で書いて、事実のように見せかける。
たとえば、全然知らない人が
「P-Mの住んでいる高層マンションに行ったわ。アイツ、エレコムのマウス絶賛していたよ」
「エレコム信者だから仕方ない」
と書いたら、いかにも知っている人が事実を書いた感じがしますね。
ネットで見ると、これが事実かのように誤認されがちですが、完全にデタラメです。
「住んでいるのは高層マンションじゃない。あと、エレコムのマウスなんて一つも持っていない」
と釈明しても、書いた本人は訂正を入れないですし、後から訂正したところで多くの人が
「P-M=エレコム信者」と刷り込まれてしまっているでしょう。
こうなると私は一生、エレコム野郎として認識されたまま余生を過ごすことになります。
って、あれ?これはどこかで見た手法だな。

最後に

これから個人ブログ、個人サイトを始めようとする方がどんどん出てくればと思いますが、そういった方々ってアクセスが欲しいと思うのでしょうか。
「何人来たとか面倒なことは考えないで、素直に色々な人と盛り上がりたい。
   手間暇かけて趣向をこらすことはせず、Twitterや既成のブログサービスでサクッと軽くやりたい」というのが、今の流れだと思います。
なんでかって?
アクセスが増えたところでメリットがないし、労力に見合わないから。

謝辞

先日、情報を投稿してくださったPitさん、色々申し訳ございませんでした。

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