オクトパストラベラー

2018年7月13日にスクウェア・エニックスから発売されたRPG「オクトパストラベラー」を購入。
8月19日にサブストーリーすべてをやり終えました。


ポケモンGOのスペシャル・ウィークエンド参加券をもらうついでにイオンで購入。
味のあるパッケージがイイですね。

ゲームはSFC後期〜PS初期の、スクウェア黄金期を彷彿とさせる雰囲気です。
「HD-2D」と呼ばれる、昔ながらのドット絵に3Dを融合したグラフィック、キャラクター固有のフィールドコマンド、自由度が高いアビリティやジョブ、戦略的なコマンドバトル。
最近のグラフィック偏重、複雑な操作性やコマンドのJRPGとは一線を画するゲームデザインです。

それでいて、昔ながらのゲームファンに媚びたものではなく好感が持てます。
変に遅延があったりせず、小気味良いレスポンスで快適なプレイができました。
トレサの「あたしの番っ!」が好き。

音楽はクドくなくて、印象にのこります。
最近のスクエニゲーは環境音というか、耳に残ることがあまり無かったのですが、
BGMを聞くとどのシーンで流れたか瞬時に思い出せます。
シーンごとのつながりもこだわりを感じました。
特にボス戦への入り方が素晴らしい。
さらっとやっていますが、これはスゴいことです。

全体的なストーリーはイマイチだったかな。
8人の共通点はあるものの、一緒に旅をしている理由が非常に薄い。
製作途中の段階では違った形だったようですが…。
メインキャラクター、サブキャラクターとも魅力的だったので、絡みが見たかったです。
ただ、このあっさり具合がサ・ガシリーズのようで、ありっちゃありかなとも思っていたりします。

一方、個々のストーリーは良かったです。
シンプルでわかりやすく、それでいて深い、考えさせられるものでした。
愛憎劇を期待してオフィーリアを主人公に選んだのですが、家族を失った悲しみと奇跡にすがる友人、
それを想う友情物語といった感じでした。
解放された後になっても多くの人を巻き込んだ友人は、ただ幸せに過ごすわけではなく、
罪を償うために行動を起こすという。
期待したものとは違いましたが、これはこれでありです。

お気に入りのストーリーは薬師アーフェンですね。
ストーリーでもいろいろ考えさせられるものがありますが、
裏ダンジョンの手記とあわせると、本当に心に来るものがあります。


ただのクリアだとすぐに終わってしまいましたので、サブストーリーを回収。
そして裏ボス戦。
登場までの経緯、設定的にロマサガ3の破壊するものを思い起こさせます。

ちなみに、裏ボス前に8人のボスがいて、全員を倒さないと戦えない。
さらにセーブもできない。
超背水の陣。絶対に負けられません。
気合十分で臨んだのですが、時間がかかりすぎて力尽きました。

もうあんな思いはしたくないので、レベルを大きく上げて挑んだところ勝つことができました。
余裕な範囲まであげたつもりでしたが、行動選択ミスで一気に劣勢に。
緊張感があるバトルで本当に疲れました。


裏ボスを倒すサブストーリーは「旅の果て」。
このタイトルが色々深く、非常に印象に残りました。
メンバーたちの、ストーリーの中心にいるあの人物の長い旅の終着点。
このメンバーとの旅が終わるということは、プレイヤーにとってはこのゲームのプレイの終わり。
クリアしたい気持ちと、この楽しい時間が終わってしまうという寂しさも。


タイトルの上に王冠。
達成感があります。

おまけ。


バグなのかわかりませんが、なぜか戦闘に入るとフィールドの姿のパーティメンバーが。
メンバーを変更したら発生しなくなりましたが、バトルのたびに敵の後ろにいたり、味方の前にいたり。
このスクショを撮ったときは、手前で戦っている自分たちの奥で、山の方を眺めているもうひとりの自分たちが…。
一体何なのだろう。