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ある日のファーストフード
タミヤモデラーズギャラリー2007の帰りにロッテリアへ。
そこでは夏のホットサマーキャンペーンなるものが開催されており、辛いメニューが販売されていた。
外の気温は35度を超える猛暑日。
滝のような汗を流し、まるで黄泉の国を見ているかのような目でメニューに目をやる3人。
一瞬、いや、かなりためらったが、ここでやらねばいつやるのかと言わんばかりに、全員が特攻した。
各メンバーが食べたのは以下の通り。
P-M:ホットチリストレートバーガー&ディップポテトセット
あさがや:トマトタンドリーチキンサンド&ポテトMセット
きのこカトリ:ホットチリストレートバーガーセット&ふるポテセット
カトリはふるポテセットか。
どうせ定番のバターしょうゆだろうなと思って目をやったら、レジの前で一人でほくそ笑んでいた。
いや、違う。ニヤついていた。店員ちょい引き。
「できあがりまで5分くらいお待ちいただいてもよろしいでしょうか?」
「フヒヒ!すいません!」
何謝っているんだと思った。
カトリのトレイには番号が書いたプレートと、何か赤っぽいモノが。
「リクエストに応えてハバネロにいったぜ!」
誰もリクエストしてないし。
しかもトレイにはジュースとハバネロだけしか乗っていない。
ジュースにハバネロをかけて飲むというのか。
さすがは賊の異名を持つだけのことはある。
5分くらい談笑していると、ポテトとハンバーガーがやってきた。
カトリはおもむろにハバネロを袋に流し込み、一心不乱に振り続けた。
そして無言でむさぼり食う。
「これは後からジンジンくる」
その間、たったの10秒。
"後から"ってレベルじゃない。
P-Mとあさがやが割と余裕な顔をして食べていた横で、カトリは一人、涙目で孤独のグルメを満喫したのだった…。
(初出:2007年8月6日 峠の茶屋「激闘記録第七章第4話外伝」)
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