ダンガンEVOを作ってみよう

 2004年3月。ダンガンレーサーの後継となる「ダンガンレーサーEVO」が発売されました。
以前のダンガンレーサーに比べ、3分割シャーシや2分割ボディなど、カスタマイズ性が大幅に広がった反面、作りがやや複雑になってしまいました。 ですが、心配することはありません。基本さえ押さえておけば今までのダンガンと同じように苦労することなく作ることが出来ます。
 そんなことで悩んでいるせいでEVOを使わないのはもったいない!!このページを見て、やろうと思えば何でも出来るレーシングホビー「ダンガンレーサーEVO」の世界に足を踏み入れよう!!

ベーステキスト:ダンガンレーサーを作ってみよう(2000年8月)

※これを見て「とりあえず動けばいい」「自分には絶対にムリ」と思った方はすでに作られた状態で販売されている「完成車」という製品が発売されております。どうしてもという方はそちらを購入してみてはいかがでしょうか。

ダンガンレーサーEVO

これがダンガンレーサーEVO第1弾、ウイングバルカンです。
ダンガンレーサー(以下、ダンガン)とダンガンレーサーEVO(以下、EVO)は箱の大きさや形状など似ている部分も多いですが、内部の構造がまったく違っています。たとえば、ダンガンはシャーシ(土台)が一本になっているのに対してEVOはシャーシが3つにわかれています。これにより部分ごとに組み替えて色々なタイプのシャーシを作ることができるようになっています。
その他にも違いがあるのですが、あげるとキリがないので省略(笑)。

→ダンガンとEVOの比較はこちらを参照してください
見分け方

ダンガンとEVOの見分け方としてもっとも簡単なのが、パッケージを見ること。
EVOシリーズは箱に「ダンガンレーサーEVO」と書いてあります。
また、値段も違いますので、購入する際は注意してください。
・ダンガンレーサー 定価735円。
・ダンガンレーサーEVO 定価840円。
走らせるために必要なもの

EVOを走らせるために必要なものは単三電池だけです。これ以外は必要なものが全部入っているので、誰でも気軽に始めることが出来ます。
単三電池の種類は基本的に何でもよいので、はじめは100円ショップで販売されているようなものを使い、慣れてきたら徐々にステップアップしていくのが理想的。

電池の種類
・マンガン電池 もっとも軽いがもっとも弱い。安い。
・アルカリ電池 パワー長持ち。タミヤからはパワーチャンプGRというものが発売されている。
・ニカド電池 充電が出来るので、何度も繰り返して使用できる。値段は高いが、何回も使うのであればアルカリよりも安上がり。
作るために必要なもの

最低でもハサミさえあれば作ることが出来ます。ただ、安全面や利便性、今後やっていくことを考えると、プラスドライバー、ニッパー(画像のヤツ)はそろえておきたいです。
また、ヤスリや接着剤などもあれば便利。
すべてタミヤから純正品が販売されていますが、安価にすませるのであれば100円ショップでも手に入れることができます。

ツールのご紹介はこちら
ダンガンレーサーEVOを買いましょう

それでは、ダンガンレーサーEVOを買いに行きましょう。
ダンガンEVOは模型店や一部デパート、イベント会場などで手に入ります。
わからないことがあったら店員さんに質問するとこころよく答えてくれますので、質問があったら遠慮無く聞きましょう。

近所に売っているところがない場合は、インターネットから通販で取り寄せてもらうことも出来ます。通販が可能なお店をリストアップした通販ショップリストをご利用ください。
中身を確認しましょう

ダンガンレーサーEVOの中身はこのようになっています。
パーツの数が多く、とまどってしまう方もいるでしょうが、その必要はありません。自分は初めて作ったときは20分くらいで作ることが出来ましたし、作っている時も結構楽しいですよ。愛情を込めてコツコツ作っていけば、マシンは必ず応えてくれますしね。いいこと言った?

説明書の一番最後にある「★部品請求にはこのカードが必要です。」に書いてあるパーツが入っているかを確認してください。ちなみに、ウイングバルカンはBパーツ〜Nパーツ、金属袋詰、ステッカーです。(キットによって部品のナンバーが違うことがあるので注意してください。)
もし足りないものがあったら、購入したお店の人に説明して交換してもらいましょう。
作っていくうえでの注意

これからは説明書を見ながら作っていきます。
なお、説明書に書いてあるD1とかB1などは、その英字がプラスティックの端っこに書いてあります。これを見ながら、説明書どおりに一個一個切り離していきましょう。
左の画像のように先に全部切り取ると、後で判らなくなってしまいます。あせらずに順番を守ってください。
ボディを作る

ボディパーツ。
ウイングバルカンではDパーツとなっています。
メタリックブルーがまぶしく光っていますね。

EVOはシャーシだけでなくボディも分割されていますので、まずはフロント(前)側から作っていくことにしましょう。
袋から取り出し、ニッパーなどでボディを切り取ります。このボディがマシンの外見を決める大事な部分です。心を込めて作業していきましょう。
切ったばかりのボディを見ると、少しデコボコが残ってしまいます。(画像の赤円参照)
このまま残しておくと思わぬケガをしたり、見た目もカッコ悪いのでヤスリなどで磨いてなくしてあげましょう。
左右のボディをくっつけて、この部品で繋いであげます。
あとはフロントノーズを上から被せて、裏側からカチッとボディキャッチ用の部品を差し込みます。
ココがシャーシとボディの結合部になるので、慎重に作業しましょう。

EVO第2弾ファイヤーアトラスも同じ作り方だったので、EVOシリーズはこのやり方を覚えればOKかも。
リヤ(後ろ)側はウイングをつけるだけで終了。
これでボディは完成…といいたいですが、ステッカー(シール)を貼り付けたり塗装(色塗り)をしようと思っている方は、作り終わって動くのを確認してからゆっくり行いましょう。

赤いウイングバルカンや青いファイヤーアトラスなど個性を出して、自分だけのオリジナルマシンづくりを目指すべし。
フロントユニットを作る

ボディはひとまず置いておき、フロントユニットの作成に移りましょう。
フロントユニットとはシャーシの中でも一番先端の部分。スキッドホイールと呼ばれるボール状のコロコロ(笑)を取り付けたり、工夫次第で色々なパーツを装着することが出来ます。
キットにはF-00とF-01の2種類入っていますが、そのまま作る場合はF-01(画像上)でOKです。
ではF-00なんていらないじゃん。
そう思った方はこれをご覧ください。
「フッソコート・メタルワイドホイール」という性能アップ用の別売りパーツ、いわゆる「グレードアップパーツ」と呼ばれるものを取り付ける際に、実はF-00ではつけることが出来ません。
そういったときにはこちらのユニットを使用することになります。

・F-00じゃないとダメ
セットアップスキッドホイール(大、中)
フッソコート・メタルワイドホイール
ノーズポールセット(フラットタイプ)など
・F-01でOK
付属のスキッドホイール
セットアップスキッドホイール(小)
ベアリング内蔵メタルスキッドホイールなど
センターユニットを作る

続いてセンターユニットを作ります。
センターユニットはフロントユニットとリヤユニットを結ぶ架け橋。2つの間に入って仲を取り持ってくれます。自分たちの周りでもいますよね、そういう人(笑)。

ランナー(枠)から切り離すときに注意したいのが左の画像。思わず出っ張ったところも切ってしまいそうですが、ここは気をつけて出っ張りの手前までを切るようにしてください。
ここで金属のパーツが登場します。
これはスイッチ金具、別名「ターミナル」です。
センターユニットに電池をセットした後にスイッチを入れると、電気が通ってモーターが動くという仕組みになっています。

コイツに直接触れてしまうと、人間の指についた脂のせいで電気の流れが悪くなってしまいます。こだわりだすとキリがないのですが、あまり直接さわらず側面を軽くさわるような感じで。手袋があればそれを使って作業するとベスト。
金具を差し込んで、スイッチ用のパーツ(M6)を穴に入れます。
向きが違うとスイッチを入れることが出来ないので、確認しながら作業しましょう。
ちょっと持ち上げて、裏面からスイッチを動かしてみましょう。金具が前後に動けばOKです。
M4パーツをM5パーツに入れます。
コツとしては横から水平にスライドさせる感じ。
取り付けたら、スイッチ部分にフタをするような形ではめ込みます。
これも多少のコツがいりますが、前から斜めに入れて引っかかったら上から押し込みます。そうするとちょうど爪が収まってカチッと音がするはずです。
説明書項番5の左下のようにうまくはまればOKです。

取り外す場合はこの爪を押し込んでやるだけで大丈夫です。
リヤ側のM7を取り付けます。
デコボコになっている方が前向きになるようにします。
やり方としては手前を引っかけて、奥を上から押しつけるような感じ。あるいは説明書のようにシャーシを両側から挟み、真ん中部分を上から押し込む。

聞いていると難しそうですが、それほど苦労することは無いと思います。
あとはバッテリーホルダーとなるM2パーツをはめ込んで完成。
説明書ではローラーを取り付けていますが、これはお好みでどうぞ。
リヤユニットを作る

最後にリヤユニットを作ります。
リヤユニットはモーターやギヤが内蔵されるマシンの心臓部。また、リヤタイヤもここに組み込まれるので、ここの作りが雑になると走りにモロに影響が出ます。

順番としてはN7、N8の順でシャーシにはめていくところさえ間違えなければ、あとは説明書にそっていくだけで問題ないと思います。
強いて言うならばN7の向きを間違えやすいかも。溝がある方が前を向いていることに注意してください。
エンジンをかたどったN5パーツはつけなくても構いません。
その代わりにグレードアップパーツのモーターヒートシンクをつけることもできます。
ヒートシンクをつける予定がなくても、デザインにこだわりがなければ外しておいた方がモーターも冷えますしいいと思います。
モーターの選択

モーターはまさにマシンの心臓。
モーターが違えばマシンの走りもまったく変わるという最重要パーツです。
まずは同梱されているノーマルモーターで腕ならしをして、慣れていったら上位のモーターにステップアップしていくのが理想的。

・ノーマルモーター
キット付属のモーター。スピード、パワーともあまりないが、電池は一番長持ちする。
・レブチューンモーター
ストレート重視。紫のエンドベル。
・トルクチューンモーター
パワー重視。オレンジのエンドベル。
・アトミックチューンモーター
レブチューンとトルクチューンのいいとこどり。パワーもスピードもあるナイスガイ。灰色のエンドベル。

これより上位のモーターにスプリントダッシュ、パワーダッシュ、ハイパーダッシュ2などのモーターがあります。
詳しくはモーター性能比較表をご覧ください。
ギヤの選択

EVOは2種類のギヤーが選択できるようになっています。
速度重視のスピードギヤ、力重視のパワーギヤの2つ。
ちなみに、小さい方がスピードギヤ、大きい方がパワーギヤです。
スピードギヤはストレート、パワーギヤはコーナーや坂道に強いという特徴がありますので、自分の作りたいマシンを考えて選択してください。
最高速
馬力
ギヤー比
スピードギヤ
×
4:1
パワーギヤ
×
4.8:1
 ギヤー比というのは、モーターが何回回ったところでギヤーが何回回転するかを表しています。例えば、4:1ならモーターが4回転したところで、初めてギヤーが1周します。ちなみに、ギヤー比が高い(右の数字が大きい)ほうがパワーがあり、少ない方がスピードが出ます。
表の×は全然ダメというわけではなく、○に比べたら劣るということですので誤解しないように…。

ちなみに、説明書ではグリスをつけるように書いてありますが、ここではまだつけないでください。
タイヤの選択

ダンガンレーサーEVOにはファイティングタイヤというファイティングレース(バトルレース)用のタイヤが同梱されています。
マシンによって形が違っており、それぞれ効果も異なっています。

・ワイドタイヤ
もっとも普通のタイヤ。平らなため、攻撃力はあまりないが、癖がなくつかいやすい。
・ブロック
四角いブロック状のパターン。
・スパイラルフィン
螺旋状のパターンが刻まれており、相手を巻き込む。
・パドル
デコボコがもっとも強くなっており、攻撃力では全ファイティングタイヤ中一番と言われている。
・ヘキサクロー
爪をイメージした形状で、横に出っ張っているため相手をサイドからも攻撃できる。ウイングバルカンに同梱。
各ユニットの結合

作ってきたフロント、センター、リヤの3つのユニットを合体させるときが来ました。
まずはフロントユニット。フロントユニットにセンターユニットの穴をはめ込みます。
そして、スイッチの上に被せたM4パーツを前にスライドさせ連結完了。
続いてリヤユニット。
フロントと同様にセンターユニットの穴に通します。
うまく収まったらM7パーツを後ろにスライドさせますが、ちょっと固い場合があります。その場合は一度水平にしてからスライドさせたり、再度リヤユニットを入れ直したりしてみてください。何か引っかかっているようなら、モーターカバーのあたりがうまくはまっていないことが考えられます。
すべての部分がガッチリはまっているか確認してからチャレンジしてみてください。
出来ました。
マシンの走りを支えるシャーシの完成です!!

前後に転がしてみて変な音がしていないか、タイヤがちゃんと回るかを確認してください。
確認が終わったら電池を挿入します。プラス(出っ張っている方)とマイナスの向きに気をつけてください。シャーシに書いてあるのでそれを目安にすればOKです。
ボディの装着

それではボディを取り付けましょう。
まずはフロント側から。
ボディ裏面をシャーシにうまく引っかけて後ろに引くようなイメージで。
慣れないうちは難しいかもしれませんが、何度もやっていくうちに見なくても出来るようになります。
ボディをしっかりをはめたらシャーシ裏面のパーツをを図のようにスライドさせます。
これでボディとシャーシがきっちりと結合されました。

というか、これだけボディが違いますね(笑)。
リヤボディをシャーシに押し込みます。
穴の位置を間違えないようにして取り付けてください。
ウイングバルカン、見参ッ!!
スイッチオン!!

それではスイッチを入れてみましょう。
シャーシ背面のスイッチをOFFからONにスライドさせてください。

けたたましい動作音とともにタイヤが回転すれば成功!!
残念ながら動かなかった方はスイッチの周りがあやしいです。
電池は新品を使っていますか?ギヤはうまく噛み合っていますか?説明書とQ&Aを参考に、原因を追及していってください。
ブレークイン

ここからはマシンをちょっとパワーアップさせることを考えていきます。
 まずはブレークインをしてみましょう。ブレークインとは慣らし運転のことで、モーターやギヤをなじませることで、駆動系の回転を良くすることです。

 最初はモーターだけを回転させる為、ギヤは外しておきましょう。また、モーターにヒートシンクを付けておくと、熱を放射してモーターの寿命を延ばします。実際のレースでも使ってみてください。

 では、電池(使い古しのものを使う)を入れてスイッチをオンにしてみましょう。モーターだけ回転しているはずです。(ここでタイヤも回っていたらプロペラシャフトがついたままの可能性があります。)
そのまま10分入れっぱなしで置いておきます。

 10分経ったら一度スイッチを切り、ギヤを装着します。
その後、20分間空転させれば、ギヤーの角が削れて滑らかな噛み合いになります。
音で判断して「シャーッ」という音になったら成功です。
「ガリガリ」や「ギギギ」という音がするようなら、マシンを少し傾けたりして続けてください。
これにてブレークインは終了です。ギヤボックスを開けて、削りカスをとってあげましょう。

ちなみに擬音は、自分がそう聞こえただけなので、あくまでも参考程度に(笑)。
グリスアップ

続いて、グリスアップにうつります。
グリスには基本的に以下の3つの種類があります。
ノーマルグリス セラミックグリス チタングリス
キットに付属のグリス。
手軽だが、量が少なく効果も薄い。
潤滑性、磨耗に強い。
パーツが長持ちする。
金属を配合し、滑りをよくする。
現在もっとも使われている。
 スプレーなどの潤滑油もありますが、パーツの磨耗が激しくマシンを痛めかねないので、チタングリスを推奨いたします。

 さきほどのブレークインの際に発生した「ギヤーが削れた粉」をふき取ってからグリスを塗り始めます。
グリスを塗る場所は、説明書のグリスマークが書いてある部分です。
各部品がこすれあうところのほとんどに塗ることになっています。
注意しなければならないのは、あくまでも薄く。厚く塗り過ぎないように。

 金具やベアリングには絶対につけてはいけません。
そこにグリスを塗ると、性能は下がるわ耐久性は落ちるわで全く良い事がありません。要注意。
自慢のマシンでレースに出場

 マシンが完成したら走らせましょう。
近くの模型店でダンガンレースを行っているところがあるかもしれません。お店の人に聞いてみましょう。
また、ダンガンサーキットを購入すれば、自分の家でも白熱したレースが楽しめます。
友達を呼んでレース大会というのも盛り上がりますよ。

慣れてきたら、グレードアップパーツを購入し、ダンガンラボラトリなどを参考に、自分なりのセッティング、改造を見つけだし、世界にたった1台の自分だけのマシンを作り出しましょう!!
そして、目指すは日本、そして世界のウルフ!!