書籍の内容は以下のとおり。
現在主流を占める改造法
マシンの限界を超えた最速走行
電池のポテンシャルを最大限に引き出す充電の極意
すべて教えます!
●最新流行マシン
基本改造テクニック
●井桁マシン改造手順
●フェンスカー改造
●電池のパワーを最大まで引き出す
充電器ガイド
●乾電池放電耐久比較テスト
●ゼロからわかるスロットカー入門
●チョロQの楽しみ方
●ダンボールで作るレース用自作コース
●レース用マシン関連用語集
(原文のまま引用)
データブックであるミニ四駆ヒストリカルガイドとは対照的に、純粋な改造本となっています。
「世界最小モータースポーツ」ということで名言はされていませんが、表紙はどう見てもタミヤから出ている四輪駆動なアレ。
中身も「ミニ四駆」という単語はほとんど出てきませんが、完全に出ていないわけではないので、気を遣っているのでしょうか。
ちなみに、ミニ四駆だけでなく、チョロQやフェンスカー、スロットカーも載っています。
このごった煮感もアリですね。
サイズはB5判で、ヒストリカルガイドと同じ。
厚みは3/4程度。
「井桁マシン改造手順」の一部。
FRPの切断方法や作成に必要な工具、素材が写真付きでわかりやすく解説されています。
「理論」というタイトルや表紙のアングラなイメージから受ける、理詰めでほとんどが字で埋め尽くされている、書いてあることも難しくてよくわからないなどといったことがなく、丁寧にまとまっているのが好印象。
こちらは「充電器ガイド」。
実勢価格やメーカー、解説、五段階評価が載っており、見ごたえがある内容です。
こういうマニアックな内容、公式では絶対に扱わないようなデータが載っており、ヒストリカルガイドとはいい意味で対照的。
初心者にはハードルが高そうですが、中級者からステップアップしたい方や上級者への改造本として、非常に有力なアイテムだと思います。
反面、超上級者にとっては多少物足りない、どうせならもっとハジけても欲しかったという声もあるかもしれませんね。
値が張りますし、内容が内容だけに万人にオススメできるものではありませんが、こういう「しっかりした非公式本」は、過去のミニ四駆ブーム時代にもあまりなかったので、一定の需要があると思われます。
…と、期待を持たせる言葉を連ねましたが、細かいところを見ると色々とアヤシイ記載がちらほらと。全部を鵜呑みにするのは危険なので、それを覚悟のうえで読んでいただくべきかなと。
店頭にはあまり大きく陳列されるタイプの本ではないので、興味がある方は忘れないうちに大きめの書店や通販などでゲットしておくことを推奨します。
世界最小モータースポーツ最速改造理論 (三才ムック vol.537) 価格: ¥ 1,980 三才ブックス 2012-08-28 byG-Tools |
関連情報:ミニ四駆ヒストリカルガイドが発売