ミニ四駆グランプリ2013東京大会1レポート


2013年1月27日に東京の品川シーサイドフォレスト・オーバルガーデンで開催されたミニ四駆グランプリ2013東京大会1に参加してきました。
非常に気温が低く肌寒い一日でしたが、今年最初の公式レースということや、ミニ四駆30周年のメモリアルイヤーだった昨年の勢いを維持して1300名以上のレーサーが参加しました。

今回はUstreamでの生中継も行われました。
会場の各所にはデジタルビデオカメラや集音マイクなど、様々な機会が設置されているのを確認できます。










おそらくYoutubeでオンボードカメラ映像として配信されるであろうものを撮影中の様子。
アストラルスターがカメラを引っ張って、コースを疾走していました。


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大会参加ガイド。
3つ折りになり、レイアウトも完全にリニューアルされました。
以前は表が参加ガイド、裏は大会参加の諸注意となっていましたが、ガイドに統合。
コースレイアウトやタイムスケジュール、各イベントの情報が段落ごとにわけられ、非常にわかりやすくなっています。
意外に侮れないものがあり、例えばエアロマンタレイが2月24日の東京大会2から先行販売されることや、近日イベント日程としてジュニアカップトレッサ横浜杯2013といった、新情報もさらっと記載されているので必見です。


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裏面は主にレース参加の手順やレギュレーションの抜粋。
はじめての方もそうでない方も、必ず目を通しておくべき内容です。

●コース


今日から3月24日まで、各所で開催されるミニ四駆グランプリ2013のメインコース「スーパーコブラサーキット2013」。
全長204mを誇るビッグコースは、レーン数が左右対称となっています。


スタート地点から。
いつもの感じだとロングストレートから走りそうになりますね。


前半はコースの中央を渡り、スロープによる高低差のあるセクションが続きます。
中盤から終盤にかけては一転してフラット。
シンプルに見えてなかなか戦略性の高いレイアウトです。


Aコースを上から。


Bコースを上から。


同一レイアウトの二面運用です。

それでは、一つ一つ見ていきましょう。


スタートスロープ。
戦いはここから始まります。


そして、いきなり現れるスロープ。


フラットスロープ、ストレート1本。
 

芝、そして下りフラットスロープ。
「フラットスロープ」という聞きなれない名前のセクション。
普通のスロープとは何が違うのでしょうか。


まず、こちらは普通のスロープ。
上りの起点と終点が丸く緩やかになっています。


対して、フラットスロープは、その名の通りまっ平ら。
ストレートがそのまま斜めになっているような感じです。
 

普通のスロープと違い、コースの継ぎ目が角張っているので、車高の低いマシンは底面のビスの引っ掛かりやフロントバンパーの接触位置などに注意が必要です。
ここでコースアウトするマシンはほとんどいませんでしたが、マシンがぶれてスピードが落ちてしまうマシンはちらほらと。


フラットスロープを下り、ストレート1本。


90度コーナー、ストレート、90度コーナーで折り返し。




今回のコースの、まさに山場。
上りスロープからのドラゴンバック&芝、下りスロープの危険ゾーンへ突入します。


上りスロープ。
ここ自体はそれほど危険性はありません。


高さはフラットスロープと同じ。
なめらかな分、スピードに乗りやすい。


坂の上に待ち構えるドラゴンバック。
今日のコースではここと直後の下りスロープが最大の難関でした。


ドラゴンバックの後は芝、下りスロープ。
この三連奏がかなり厄介です。


スロープをあがり、ストレートで助走をつけ、ドラゴンバック。
着地地点にある芝で跳ね、その足場には下りスロープがマシンを安全に着地するのを阻止。あえなくコースアウト!というのが最も多かったパターンでした。
上位のマシンはドラゴンバックで軽く跳び、芝でワンクッション、下りスロープもテンポよく降りていました。ぽーん、ぽん、ぽん♪といった感じですが、…って、言葉で表現するのは難しいな。
後にタミヤから動画が配信されると思いますので、そちらをご覧いただければ幸いです。
 

空中戦が続いた後は、一転してフラットコースに移行します。
ストレート、180度コーナー、ストレート。


コースアウトの危険は低いですが、今回のポイントとなる複合カーブセクション。
ウェーブ、90度コーナーから入ります。


フラットスロープに挟まれたコース中心部をクロス。
ストレート1本でくぐって。


再び90度コーナー、ウェーブ。
自分の愛車のような左右の揺さぶりに弱いマシンは、ここを通過した頃には挽回のしようが無いくらい差をつけられてしまいました。
コーナーリング用のセッティングを見なおさなければ…。


レーンチェンジは安心のバーニングブリッジ。
 

最後はストレート5本からなるスーパーロングストレート。
観戦する身としても、走らせているときも、ここで一気にマシンが通過するのは興奮します。
せっかくの高速コースですし、やはり大径マシンでぶっちぎりたいですよね。


スーパーロングストレートのあとは90度コーナーでしめ。

高低差のあるコースでしたが、ヘルクライムやナイアガラが幅を利かせていた2012年後半とは比較にならないほどのスピードレースが展開されました。
キーとなるのはドラゴンバック&下りスロープと、複合カーブセクション。
見ていた中では、大径のマシンが多く勝ち残っていたような印象です。

●タッグクラス


※画像をクリックすると拡大します。

新競技「タッグクラス」。

<はじめに>
・二人一組でチーム(タッグ) を組んでください。
・4チームで同時に対戦し、サーキットの第1、2、4、5コースを使用します。
・オープン/ジュニアクラスと同じエントリーシールで参加できます。
・どちらか一人の番号が呼ばれたら車検場へ並んでください。
・マシンは一人一台ずつ用意してください。
・タッグクラスに出場できるのは一人1回限り、チーム(タッグ)を複数組んでの出場はできません。
途中でチーム(タッグ)のメンバーを交代することもできません。

<一人目の選手>
・スタートスロープからスタートし、自分のコース番号のタッチエリアに移動します。
・5周目を終えて戻ってきたらマシンをキャッチして、二人目の選手とタッチしてください。
※一人目の選手が途中でリタイヤした場合、そのチーム(タッグ)は失格となり二人目の選手は走行出来ません。

<二人目の選手>
・タッチエリアでスタンバイし、一人目の選手がマシンをキャッチしたらタッチします。その後、自分のマシンのスイッチを入れ、一人目の選手と同じコースからスタートさせます。
※必ずタッチした後にマシンのスイッチを入れてください。初めからスイッチを入れ待ってはいけません。
※レーンチェンジが無いため、他チームマシンの周回遅れは発生しません。


説明を読んでもわかったようなわからないような…。
わかりにくかったところをいくつか説明します。

まずは参加方法。
二人一組なら誰でも良いです。
友達でも恋人でも家族でも当日に会場で知り合った人でもOK。
知らない人と並んだ順番で組むようなことはありません。

エントリー順はどちらか一方のエントリーシールの番号。
オープンやジュニアで「101番から200番までの選手は車検場に来てください」というアナウンスがされますが、それと同じです。
Aさんが150番、Bさんが380番だったら、100番台と300番台のどちらかに出場できます。
ちなみに、この日は200番単位(001〜200、301〜400、401〜600、601〜800、801〜1000、1001〜1200、1201〜)で呼ばれました。

車検は二人連続で行われます。
どちらかが車検でダメ出しをされた場合、もう一人も相方が車検を通らないと出場できません。

スタート地点はオープン/ジュニアクラスと同じ位置のスタートスロープです。
スタートレーンは並んだ順ではなく、車検後のクジによって決められます。
使われるレーンは1、2、4、5(3コース以外)。


続いて「タッチエリア」。
スーパーロングストレートの横にあるこのエリアです。

青:1コース
緑:2コース
赤:4コース
白:5コース


第一走者はスタート後、ここで第二走者と合流。
第二走者はレース開始前からここで待機します。

バトンタッチについて。
第一走者のマシンが5周走ったら、タッチエリアの前にあるコース上にある色のついたエリア内で第一走者がマシンを取り、第二走者へタッチします。
タッチは手のひらを叩くことが必須であり、手の甲や腕など、手のひら以外は認められません。
第二走者は、それを受けてからマシンの電源を入れ、マシンを走らせます。
第ニ走者があらかじめ電源を入れて走らせてしまったり、タッチが十分ではないと失格になりますので注意。(今日も何名かいらっしゃいました)

マシンキャッチをしくじっても失格にはなりませんが、カウントされるのは5周までです。
間違えて6周走っても損するだけです。

ちなみに、この色の範囲内であれば、タッチ時のマシンキャッチとリリースが認められます。
最も手前でマシンを取り、奥から走らせるのもOKです。

周回について。
第一走者のマシンはタッチエリアがラップになります。
スタートからタッチエリアの前を走って1周、次の周回でタッチエリアの前を通過したら2周…といった感じです。
つまり、タッチエリアにマシンが5回来た時点が、第ニ走者へのバトンタッチのタイミングです。

第ニ走者のゴールは第一走者のスタート位置。
オープン/ジュニアと同じく、ストレート後の90度コーナーを曲がった後です。
タッチエリアではありません。


タミヤのカウントは上の写真のように、ボードをめくって示しています。
左から1コース、2コース、4コース、5コース。
この数は実際に走った周回ではなく、何週目を走っているかです。
1だったらスタート直後、5だったら第一走者の最終ラップ、7は第ニ走者の2周目、0は10周目。ファイナルラップです。
(写真の例では1コースと4コースが7周目、5コースは5周目)

人の目でやっていることで、この競技に慣れていないこともあってか、申し訳ありませんがあまりアテになりません…。
隣のチームと同じ周回だったのに、カウントが一つ少なく表示されていました。
ガッツや熊谷さん、櫻井さんはコレを見て実況されるので、「1コースのマシン、競っているように見えるが周回遅れです」と言われてしまいました…。
結局、同一周回でも差をつけられていたので勝ち負けには関係ありませんでしたが、複数のマシンが入り乱れていてわかりづらいので、コースごとにカウントする人をわけていただければ、より正確で公正になると思います。


最後にコースについて。
タミヤの説明にもある通り、オープン/ジュニアで設置されていたレーンチェンジはありません。


オープン/ジュニアの決勝が終わったら急いで解体。
 

外されたバーニングブリッジ。


90度コーナーを2つつなげて、180度に。


タッグクラスのコース全景。
スーパーコブラサーキットのレイアウト上、これで全コース走行距離は等しくなります。

新競技、タッグクラス。
第一走者がコースアウトして第ニ走者が走ることすら出来ず敗退というスリルや、バトンタッチをいかにスムーズにするか、安定志向かスピード勝負かの駆け引き等々、今までのレースでは味わえなかった楽しさを感じることができるレースです。

新競技ということもあり、最初はタミヤのスタッフも参加者も混乱しており、第二走者がマシンの電源を入れたまま走らせてしまったり、第一走者がスタート位置にいたままマシンが走るのを眺めていたりと、アクシデントが多々ありました。
各会場でも色々あるとは思いますが、それを補ってあまりある魅力的なレースなので、ミニ四駆GP2013が終わっても機会があれば開催をしていただきたいと思います。

●販売コーナー


おなじみの手書きポップを発見。
今日はMCガッツのイラストです。


先行販売のアスチュートRSとトップフォースエボリューションRS。


限定販売のカーボン強化スライドワイドローラーステー ミニ四駆グランプリ2013ver.。


会場限定というよりも、特別販売に近い、ホットショットJr.(MSシャーシ) スペシャルクリアボディ。


クリヤーピンクのボディ(Aパーツ)のホットショットJr.に大径ローハイトタイヤ&ホイール (ミニ四駆30周年スペシャル)が同梱されて、1260円。

他にもアバンテMk.IIIアズールやネロのメッキキットが並んでは消え、並んでは消えを繰り返していました。
確認できたのはアズールのパープルメッキ、ブルーメッキ、ネロのレッドメッキ。


マスダンパー スクエア (6×6×32mm・シルバー)。
2月2日発売予定。
発売が延期されたため、先行販売に。
マスダンパー スクエア (8×8×32mm・シルバー)も販売されました。


マスダンパー スクエア (6×6×32mm・ブラック) 。


マスダンパー スクエア (8×8×32mm・ブラック) 。


ジュラルミン マルチワイドリヤステー(ブルー)。
1月26日に発売されたばかりの限定パーツです。


フロントアンダーガード (ブルー) 。
発売延期を経て、1月26日に発売。


HG カーボンマルチ補強プレート。
発売当時は一瞬で姿を消した人気パーツ。
12月に再販された後も品切れとなるお店が多数あったようです。


そして、ついに発売された完全新規オリジナルマシン、アストラルスター。
根津孝太氏デザインによるミニ四駆PROのニューカマーです。


パッケージイラストはシンプル。
タミヤのスタッフもおっしゃっていましたが、パッケージよりも実物の方がGood。

●展示物


2月1日より第一弾がはじまる「ホビーショップに行こう!キャンペーン2013」。


キャンペーンでもらえるアイテムと、抽選でプレゼントされるスペシャルアイテムが展示されました。


スピードくじA賞のタッチペンつきスマホアクセサリー。
タミヤTシャツがデザインされた、タッチパネル用のペンです。
iPhoneやiPad、Androidケータイ、タブレットのお供に。


B賞のミニデスクブラシ。
模型のゴミ取りやキーボードのお掃除に。 


C賞のメモパッド。
まごうことなきメモ。


Wチャンスプレゼント、抽選500名にあたり、エアロアバンテボディ(レッドメッキ)。
真紅の光がカッコイイです。


上から。


前から。


こちらもWチャンスプレゼントで抽選500名にプレゼントされる、サンダーショットボディ(ゴールドメッキ)。
金色の輝きが魅力的。


どちらも欲しい…。 


イベント情報。
東京大会は一ヶ月間隔で開催されます。

●購入したもの

最後に小生が購入したものを。


カーボン強化スライド・ワイドローラーステー ミニ四駆GP2013。
ロゴが入っているのでついつい買ってしまいました。
そのうち、ロゴ入りのキットとか発売されるのでしょうか。


スーパーハードローハイトタイヤ。
ぶっつけ本番で使おうか迷ったのですが、結局未使用。
スーパーハードバレルタイヤが出たら即買いする。


HGカーボンマルチ補強プレート。
最初に発売された時や12月の再販時に嫌と言うほど買ったのに、また手を出してしまった…。

ARシャーシサイドマスダンパーも購入するつもりでしたが、残念ながら見当たらず。
ホビーショップに行こうキャンペーンのためにとっておけという、思し召しだと解釈せざるを得ない。

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