ミニ四駆サマーGP2011東京大会レポート


2011年7月10日に東京の品川シーサイドフォレスト・オーバルガーデンで開催された、ミニ四駆サマーGP2011に参加してきました。
梅雨明け宣言直後ということもあってか、最高気温は33度。日差しも厳しく、日陰の多い会場とはいえ、なかなかハードな環境でした。
あまりの暑さにスタートシグナルの調子が悪くなる一幕もありましたが、水に濡らしたタオルで冷却するといった力業で回避(笑)。


しかしながら来場者、参加者は久しぶりに大幅増加。
レースへの参加者は550人以上と、今年一番の大盛況となりました。
考えられる要因としては、浅草と違って1日という日程であることや、震災の影響で遠出をしなくなったこと、ここ最近の新製品ラッシュあたりでしょうか。

ちなみに、写真はレース開始直後。
販売コーナーに並んでいる方や、日陰で待避している方もいるので、ここだけを切り取ると人が少ないように見えますね。


会場である品川シーサイドフォレスト・オーバルガーデンはビルの谷間にあるため、屋根の下や木陰にいれば直射日光を避けることができます。
夏のイベント全般に言えることですが、熱中症にならないように、日の当たらない場所で待機する、帽子を被る、水筒を持参するなどを心がけるのを推奨します。


サマーGP2011はおなじみ、富士通乾電池提供。
「日本製乾電池 ココにあります。」のキャッチコピーは品質と信頼の証。
同社のG PLUSシリーズには「MADE IN JAPAN 東京都港区新橋5-36-11」と書かれています。


空気の入った什器も設置されていました。
プラスのでっぱりを押すと凹みます。


タミヤモデラーズギャラリーの案内板。
詳細は後述します。


オープンコースは5レーン。
ドラゴンバックやレーンチェンジもない平坦なレイアウトです。
いつもより走らせている方は少なかったように感じました。


では、レースやコースに関する説明に移ります。
まずは車検場入口。
今回はオープンクラスとジュニアクラス、VSシャーシ限定クラスが開催されました。
参加者はオープンクラス:VSでざっくりと7:3もしくは8:2の割合。

冒頭で書いたとおり、500名以上の参加があったため、久しぶりに「ただいま500〜」を見ることができました。


車検が通った後に待機するスペースは浅草同様、4列分が確保されました。
ここでレース開始まで待ちます。


※クリックすると拡大します


レース参加の手順。
タイムスケジュールは下記の通り。
    9:30〜11:30 オープンクラス、VSシャーシ限定クラス一次予選
  11:30〜12:30 練習走行
  12:30〜14:30 オープンクラス、ジュニアクラス、VSシャーシ限定クラス一次予選
  14:30〜15:15 二次予選
  15:15〜15:45 コンクールデレガンス
  15:45〜16:15 決勝
  16:15〜16:30 お楽しみ抽選会
 
今回は朝一の練習走行はなし。
オープンクラス、ジュニアクラス、VSシャーシ限定クラスが詰め込まれていてスケジュールは厳しそうかと思いましたが、進行がうまく、スムーズにことが進んでいました。


※クリックすると拡大します


大会参加の諸注意。
開始前には、ここには書かれていない異議申し立てについて詳細に説明されていました。
レーサーに認められている権利なので、ご存じない方はおさらいしておきましょう。
詳細はタミヤのサイトをご参照願います。


今回のメインコース。
事前にスタッフブログで掲載されていたとおりのレイアウトになっています。
特筆すべき大きな難関はありませんが、スピードが出し易い分、コースアウトの危険が。
  →反対側から


各セクションを順々に追っていきます。
まずはスタート地点。ここからマシンを走らせます。


ストレート2本、ドラゴンバック、ストレート1本と連なります。
各レーサーともドラゴンバックは手慣れたもので、簡単にクリア…というわけではなく、今回のコースでは最もコースアウト率が高いセクションでした。
手前のストレートが長い分、スピードが出てバランスを崩しやすかったのでしょうか。
  →ドラゴンバック


続いて2100カーブ。
2011年6月に浅草ROXで開催されたミニ四駆GP2011東京大会で久しぶりに登場して以降、ほぼすべての公式レースで設置されています。
カーブ径が緩やかな大型カーブで、マシンが高速に駆け抜けていくのが爽快です。
  →2100のあとはストレート2本


180度コーナーで折り返し、ここから中盤へ。
高低差のあるセクションが続きます。


スロープで一段上へ。
上りスロープのあとに1レーンのストレートが配置されたおかげで、コースアウトの危険が抑えられました…が、やはり危険なポイントであることには変わりません。
最初のドラゴンバックに続くコースアウトポイント。


上りスロープ、ストレート、90度コーナーときて、下りスロープ。


ストレートを1本挟んで、バーニングブリッジタイプのレーンチェンジ。
5コースは下りスロープの直後に洗礼を浴びることになるため、いかにバランスを崩さないかが重要でした。


レーンチェンジが終わると芝、デジタルカーブ、芝の減速ゾーンへ。
デジタルカーブは180度。
芝に挟まれているせいか、いつもよりも遅いスピードでマシンが通過していきました。
 →デジタルカーブ


ここにもドラゴンバックが。
しかし、手前にデジタル、芝があるおかげで、安全に通過できます。
さすがの「いたわりのスーパー減速区間」。コースアウト率低し。
ドラゴンバックの後はハーフストレートですが、減速しているおかげでもう何も恐くない。
  →反対側から


あとは突っ走るのみ。
2100カーブ、ストレート、90度コーナーでラップ!
 2100カーブ

シンプルなレイアウトなため、マシンのスピードが速く、安定性も求められる高レベルなレース展開でした。
個人的にも安定性を高める努力が必要と痛感したことと、マッハダッシュモーターPROの扱いをどうするかといった課題が見えた、非常に意義のあるレースになりました。ぐぬぬ。

参加された皆様、お疲れさまでした。
二次予選進出、決勝進出、入賞された方、おめでとうございます。


販売コーナーの紹介です。
先行販売品は4つ。どれも注目度の高い製品たちです。

まずはミニ四駆ポータブルピット。
写真右の存在感があるボックスがそれです。
「ミニ四駆専用」を謳うだけあって、ミニ四駆のための至れり尽くせり感が半端ではありません。
詳細はホビーショーのレポートをご覧ください。
2011年7月16日発売予定。2720円。

写真右はA4マルチバッグ。


正面に立てられているモノにのみ、サインが書かれています。
このように名前も書けますよという例なのかもしれませんが、お分かりの方がいらっしゃいましたら教えていただけると幸いです。
2011年7月10日 22時15分追記
田宮俊作会長のサインとのことです。
2009年の田宮俊作会長の直筆サインと比べるとたしかに酷似していますね。
@saitxexe02さん経由@light0925さんからTwitterで情報をいただきました。ありがとうございます。


アップ。


バンキッシュRS。
1989年に発売されたバンキッシュJr.、2003年発売のバンキッシュJr.(VSシャーシ)に続く、3台目のバンキッシュとなります。(前キッシュや限定キットは除く)
ABS樹脂製の赤いVSシャーシ、大径シルバーメッキホイール、赤いハードスリックタイヤが、ブラックのボディとマッチしていてカッコイイですね。
2011年7月16日発売予定。1050円。


MSシャーシ用ハイスピードEXギヤセット(3.7:1)。
超速ギヤ(3.5:1)よりもスピードを抑えてパワーに振りたい、でもハイスピードギヤ(4:1)は遅いし…という方のための、ちょうど真ん中の性能を持つギヤ。
マッハダッシュモーターPROとの組み合わせがプッシュされていました。
2011年7月16日発売予定。357円。


マッハダッシュモーターPRO。
発表直後から話題沸騰の新モーターです。
その注目度に比例するかのように、先行販売品の中では最も売れていました。
2011年7月16日発売予定。441円。
詳細は後述。


そのマッハダッシュモーターPROよりも売れていたのがコレ。
ジャンク品として販売されていたビス止めのシャフトストッパー。
飛ぶように売れていたので、AOパーツでの販売も検討して欲しいところ。
販売価格は105円。


ブロッケンギガント+1ボディセット。
会場限定販売です。

事前に頂いた情報通り、パッケージは普通のブロッケンギガントと同じ。
中は通常カラーであるあずき色のボディのキットに、+1であるホワイトのボディが無理矢理詰め込まれています。
フタが閉まりきっておらず、多少不恰好な状態で陳列されていました。
販売価格は840円。


サンダーショットMk.II パープルメタリック仕様。
パープルメッキのボディとホイールを採用した限定キット。
ミニ四駆ニューイヤーGP2011で限定販売されたものです。
販売価格は1260円。


キーンホークJr. レッドメタリック仕様。
レッドメッキのボディにシルバーメッキのホイール。
ミニ四駆スプリングGP2011各会場で限定販売されたものです。
販売価格は1260円。


アバンテMk.II ブルーメタリック仕様。
ブルーメッキボディの限定キット。
ミニ四駆GWGP2011各会場で限定販売されたものです。
販売価格は1050円。


ダッシュ1号・皇帝(エンペラー) (MSシャーシ) グリーンメタリック仕様。
グリーンメッキボディの限定キット。
ミニ四駆スプリングGP2011で限定販売されたものです。
販売価格は1050円。


ダッシュ1号・皇帝(エンペラー) (MSシャーシ) レッドメタリック仕様。
レッドメッキボディの限定キット。
販売価格は1050円。


アバンテMk.III アズール シルバーメッキ仕様。
シルバーメッキボディの限定キット。
販売価格は1050円。


エンペラーのレッドメッキとアズールのシルバーメッキは今まで販売されたのを見た記憶がありません。
このように注記がされており、複数買いをしている方が何名かいたのを考えると、今回のサプライズ販売だったのでしょうか。


ビクトリーマグナム プレミアム(カーボンスーパーIIシャーシ)。
2011年6月25日に発売されたものですが、目立つ場所にレイアウトされていました。


バンガードソニック プレミアム(カーボンスーパーIIシャーシ)。
ビクトリーマグナムの隣に配置されていました。
発売されたのが当イベントの前日である7月9日だったためか、先行販売品たちと一緒に購入している方も。


同じく7月9日に発売されたFRPマルチ補強プレート(ショート)とFRPマルチワイドリヤステー。


6月25日に発売された19mmプラリング付 アルミベアリングローラー(ディッシュタイプ)も先行販売品と一緒に陳列。




6月4日に発売されたメッキホイールセット(大径)と、メッキホイールセット(小径・ローハイト)。
別の場所には蛍光ホイールも並んでいましたが、カーボンは小径、大径とも見当たらず。
カーボンは売っているのを見かけたら、早めの確保をオススメします。
 

スーパーXX・スーパーIIシャーシ用超速ギヤセット。
7月9日に発売されたものですが、ひっそりとぶら下がっていました。


ミニ四駆セッティングゲージ(パープル)。
同じミニ四駆ステーション限定商品のアルミモーターサポート(パープル)とモータークーリングシールド(パープル)は見当たらず。


バイソンマグナムのストラップ。
420円。

徐々に品薄傾向へなりつつあるカーボンスーパーFMシャーシを買おうと思ったのですが、自分が購入しようとしたときには既に売り切れていました。
前述したカーボンホイールと同様、店頭で見かけたらゲットしておいた方がよさそうです。

お次は戦利品たちを一挙紹介します。


先行販売されたマッハダッシュモーターPRO。
据え膳食わぬはということもあり、迷わず買い物カゴへINしました。


スペックは以下のとおり。
 適正電圧:2.4-3.0V
 推奨負荷トルク:1.3-1.8mN・m
 回転数:20000-24500r/min
 消費電流:2.6-3.5A

ホビーショーで展示されたときの内容から変更なしです。
大径マシンに装着してみたところ、ハイパーダッシュを超えるスピードでカッ飛んでくれました。
と同時に、「小径タイヤ向け」の注記に素直に従おうと思いました。


マスダンパースクエアを2種類ともゲット。


ホビーショーで発表された時から購入を宣言していた、ハイスピードEXギヤセットも迷わず購入であります。
今日のレースはコレで出たかったのですが、調整が間に合わず断念。


ビス止めのシャフトストッパー。
元々はフルカウルミニ四駆全盛期に限定販売された「ワイドトレッドパーツセット(カーボン入り強化ホイール)」に付属していたパーツで、スーパーX/XX シャーシ用の72mmシャフトを、スーパー1やスーパーII、VSなど60mmシャフトを採用する他のシャーシで使用する際のスペーサーです。
ワイドトレッド化が簡単にできるのに加え、片輪が抜けても何とか走れたり、ベアリングが飛び散らないといった裏メリットも。

最後はチラシ、パンフレット類。


※クリックすると拡大します

「田宮模型の魅力」という企画展が開催されます。
・会場
   島田市博物館
・期間
   2011年7月9日〜9月4日
・開館時間
   午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
・休館日
   月曜日(ただし7月18日は開館)、祝日の翌日(7月19日)
・観覧料
   300円(20名以上の団体は240円)
   中学生以下無料


※クリックすると拡大します

同社が初期に発表した木製模型から、昭和30年代以降のプラスチックモデル、現代のミニ四駆までの製品やボックスアートなどを展示するとともに、「タミヤのものづくり」を通して、昭和から現在に至る模型の歴史を紹介します。

夏休みの思い出に、ご家族や友達を来場してみてはいかがでしょうか。


※クリックすると拡大します

自分がホビーショーと並んで楽しみにしているイベント、タミヤモデラーズギャラリー2011の案内。
・会場
   東武百貨店池袋店8階催事場
・期間
   2011年7月28日〜8月2日
・営業時間
   午前10時〜午後8時(最終日は午後5時閉場)
・観覧料
   無料

※クリックすると拡大します

例年は10階催事場でしたが、今年は8階のようです。
午前、午後、夕方にミニ四駆の競技会が行われるほか、7月31日にはミニ四駆ジュニアカップも開催されます。
レースだけでなく、展示や販売コーナーもありますので、自分の好きなように楽しめる魅力的なイベントです。


ジュニアニュースの130と131。
131の内容はざっくりと以下のとおり。
・「プレミアムな」兄弟マシンだ。
  Vマグナム&Vソニックプレミアムの特集。
・予選通過マシン大特集
  タミヤオープンハウス・ジュニアカップ2011の予選通過マシンを6台紹介。
・突撃!キミの街のミニ四駆ステーション!!東京編
  えのもとサーキット、フジヤ、ホビーショップ ポッポの三店です。
  ※敬称略

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