記録的な猛威を奮った台風19号「ハギビス」。
2019年10月12日に記録的豪雨を伴って日本へ上陸し、各地に大きな被害をもたらしました。
私が住んでいるマンションの目の前は川が流れているのですが、氾濫ギリギリ。風で少し溢れた程度で済みました。
河川に携わる方、先人の知恵で、水位を保って被害を食い止めてくれたこと、感謝してもしきれません。
台風から2日経った10月14日。
危険水域を脱した荒川を見に行ってきました。
埼玉高速鉄道の川口元郷駅で下車して、122号を歩いて新荒川大橋へ。
普段と違う姿が目の前に広がりました。
土手を下った先は冠水。
いつもなら緑色が美しい川口パブリックゴルフ場が、泥水に浸かっています。
河原町を土手沿いに歩く。
泥をどかす作業をしていました。
このあたりもきれいな水路だったのですが…。
橋の直下まで泥で浸かっています。
対岸に見えるのは岩淵水門。
芝川水門に到着。
普段は新芝川、芝川から荒川へ注ぐ流れですが、荒川が増水したときには逆流してしまいます。
それによって芝川が氾濫しないよう、この門を閉じてしっかりと守ります。
当日は閉じていたそうですが、今日は開いていました。
溢れそうになっていたとは思えないほど、穏やかな流れです。
開いた水門から下を眺める。
荒川をまたぐ鹿浜橋から。
陸地をまたいで川が日本あるように見えます。
しかし左側、実は…
川ではなくゴルフ場なのです。
新東京都民ゴルフ場。
こちらも普段はキレイなグリーンが見えるのですが、完全に冠水しています。
新田川から鹿浜橋方面。
途中で水が途切れていて、川ではないことがわかるでしょうか。
移動式のプレハブが倒れています。
対岸に見える芝川水門。
北西を歩くと、新河岸川(左)と荒川(右)が合流して隅田川になる地点が。
そしてやってきました。
盾の勇者、岩淵水門。
この青水門が隅田川をがっちりガードし、東京を守ったのだ。
水門が閉鎖するのは2007年(平成19年)の台風9号以来。
今回で5回目だったそうです。
開門時はこの部分に門がせり上がっています。
門の上は土手とつながっていて、自由に往来が可能です。
門を下に眺める。
青水門から見える赤水門こと旧岩淵水門。
この眺めは閉門時のみ。
岩淵水門の案内板。
しっかりと、この通りの役割を果たしました。
ありがとう青水門!
ちなみに、15日5時すぎには再び開門されたそうです。
川の付近は危ないので、立入禁止のテープが。
上流には先ほど紹介した赤水門こと旧岩淵水門。
心霊スポットとしても有名です。
一部開門していますが、これがいつもの姿です。
上流からの漂流物。
今まで関東の水害対策はあまり知らなかったのですが、今回の台風で色々なことを学びました。
願わくば後世に伝えられればと思います。
被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。