第48回全日本模型ホビーショーレポート(新製品編)

千葉県幕張メッセで行われた第48回全日本模型ホビーショーに行ってきました。

同イベントは2008年10月16日と17日に業者招待日、10月18日、19日に一般公開日と区切ってあり、自分は一般公開日の初日である10月18日に参加。

当日の天気は曇り。
屋内なので問題はありませんが、やはりイベントの日は晴れているに越したことはありません。
受付&入り口。
入場料は大人1000円、中学生以下無料。
ホビーショーのサイトにある割引券を使えば700円で入場できます。

割引券のプリント用ページを印刷していったのですが、「ページタイトルが2006 プラモデル・ラジコンショー」となっていて一瞬焦りました。
関係者様、心臓に悪いので来年は直していただけるとありがたいです。

会場全景。
左奥に見えるのがタミヤブースです。
混乱や長蛇の列もなく、スムーズに会場内へ。

ブースによって人だかりの規模が違っており、人気の有無の二極化が進んでいるような印象を受けました。
ようやくタミヤブースに到着。
正面にはミニ四駆のコースがかなり広いスペースで敷設されていました。
去年はミニ四駆の新製品が通路に並べられていたのですが、今年はジュニアサーキットで実演を兼ねてマシンが走行。
ちなみに、右奥には12月に発売されるバンクアプローチ20が設置されています。

ミニ四駆に割かれるスペースが年々広くなっていることから、タミヤの中でミニ四駆が重要なポジションにいることがわかります。

コース横にはマシンがその1
コース横にはマシンがその2
何気ない案内板ですが、こういうのが用意されているということは、やはり優遇されているのだなと思います。

ブースを訪れた方の反応も数年前までは「ミニ四駆じゃん。懐かしい」だったのが、「ミニ四駆がじわじわ来ているらしいね」に変わっていたのが面白かったです。


では、ここから展示されていた今秋から今冬にかけて発売される新製品を一気に紹介。
矢印の先にはミニ四駆PROで復活するダッシュ軍団のマシン、バーニング・サンとシューティングスターが。

バーニング・サンのパッケージイラスト
シューティングスターのパッケージイラスト
ダッシュ2号・太陽(バーニングサン)(MSシャーシ)
発売日:11月1日 定価:945円

ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)に続き、レーサーミニ四駆で発売されたダッシュ軍団のマシンがミニ四駆PROでリメイク。
横幅が広いMSシャーシへの搭載ということですが、力強いボディはエンペラーよりもマッチしています。

別角度から
パッケージ
今回のリメイクで最大の特徴ともいえるフロントバンパー。
N-02ユニットに加え、ダッシュ!四駆郎に登場したフロントバンパーを再現したパーツが同梱されます。
バンパーレスユニットと組み合わせると、こんな感じになります。

マンガではタンクローよりも四駆郎の方がこのバンパーを活用していたので、エンペラーにもつけて欲しかった。

ちなみにタイプ1シャーシのサイドバンパーに見えるものは、シャーシではなくボディに取り付けるパーツになっています。
そう説明を受けたのですが、発売されたキットではボディに一体化していました。
ボディ裏面にはエンペラーでも採用された肉抜き用ガイドライン付き。
このガイドを油性ペンなどで塗り、それを目印にピンバイスで穴を開けていけば簡単かつキレイに軽量化できます。
ダッシュ3号・
 流星(シューティング・スター) (MSシャーシ)

発売日:12月 定価:945円

エンペラー、バーニング・サンに続いて発売されるダッシュ軍団第3のマシン。
シンクローの愛車、シューティングスターは大型のエアインテークと当時のミニ四駆では珍しかった流線型のボディで、アバンテJr.、エンペラーに続く人気を誇っていました。

フルカウル時代まで生産が続いており、スパイクタイヤを履いたマシンで唯一残っていたことや、真・ダッシュ!四駆郎から後述するジオエンペラーとS.S.S.がキット化されたのもそういう理由だと聞いたことがあります。

パッケージ
エンペラーやバーニング・サンのようなスパイクタイヤではなく、PROシリーズ標準のスリックタイヤを採用。
また、バーニング・サンに付属していたバンパーも同梱されていません。

別角度から1
別角度から2
軽量化用のガイドラインは、ちゃんとシューティングスターにもついています。

やるならば定番のキャノピー部分でしょうか。
もちろんスタイリングメッシュも貼りたいですね。
ダッシュ03号・
 S.S.S.(スーパーシューティングスター)

発売日:11月1日 定価:945円

14年振りに復活するシンクローの愛車。
真!ダッシュ四駆郎に登場した、シューティングスターの後継車です。
シャーシは剛性が高くロングホイールベースのタイプ5シャーシはストレートに強さを発揮します。

当時の600円から300円もアップしましたが、ベーシックスリックタイヤに加えてローハイトタイヤもスペシャルボーナスパーツとして同梱。
四駆郎関連はここまで。
その他の新製品、行きます。
桃井はるこ Special ver.2
ホットショット Jr.(MSシャーシ)

発売日:11月29日 定価:1365円

注目していた方も多かったでしょう。
桃井はるこSpecialの第二弾がいよいよ姿を現しました。
サンダーショットMk.IIのみの単発モノだと思っていましたが、反響が大きかったということで決定したそうです。
第三弾も出したいという話も…?

ちなみに、前回は宮沢模型流通でしたが、今回はタミヤからです。
ゴージャスになったためか、価格はサンダーショットMk.IIから100円アップ。

展示全景
真横から
ボディはオレンジというよりも、バンキッシュJr.やサバンナレオと同じキャメルイエロー。
その分、シャーシやタイヤはまごうことなく鮮やかな蛍光オレンジ。いや、ウルトラオレンジ。

単品で見るとインパクトはどうかなと思っていたのですが、他のマシンやパーツといっしょに展示されているのを見ると、やはり異彩を放っています。
(二段上の写真でご確認下さい)

センターは軽量センターシャーシ。

ボディ
ボディ(真横から)
シャーシ(真横から)
パッケージ。

オレンジの背景に、衣装からショルキーまで全てにおいて前作よりもインパクト強し。

ちなみに、下の方にちょろっと書いてありますが、デザインは変更される場合があるとのこと。
ネオファルコン ホワイトスペシャル
発売日:11月29日 定価:1155円

モモーイ2号と同時発売になったネオファルコンのスペシャルバージョン。
対照的に真っ白なボディ、シャーシですが、決して地味というわけでなく、それでいてシンプルな魅力があります。

ボディはバイソンマグナムやアバンテXのようなピュアホワイトではなく、乳白色のABS樹脂。

パッケージ
展示全景
シャーシも白い。
N-02、T-01はグラスファイバー配合の強化タイプ。
センターは軽量センターシャーシを採用。

どうせならホイールとローラーも白に統一して欲しかった。
2009年 干支ミニ四駆「丑年」
発売日:11月29日 定価:1050円

さらにもう1台、同日に発売されます。

毎年恒例の干支ミニ四駆。
今年はフォックスJr.をベースにした「丑年」。
もちろん、オリジナルステッカーを採用します。

シャーシはタイプ1。イエローのホイールにベーシックスリックタイヤ。

シャーシ
パッケージ
展示全景
アバンテMk.IIIアズール(完成車)
発売日:12月 定価:1155円
アバンテMk.IIIネロ(完成車)
発売日:12月 定価:1155円

9月に発売されたアズールとネロの完成車。
別売りのバッテリーを入れればすぐに走らせられます。
完成車シリーズの登場が、ミニ四駆の敷居を下げたのかどうかはわかりませんが、バーニング・サンやシューティングスターをはじめ、これからも発売されるのでしょう。

箱なしアバンテMk.IIIネロ(完成車)
オフセットトレッドタイヤ・ハード(ホワイト)
発売日:11月1日 定価:252円

通常のオフセットトレッドタイヤよりも堅くて割れやすい。
表面が滑りやすいので、立ち上がりは鈍いですが、その分タイヤを滑らせる効果でスピードに乗った後のストレートやコーナーなどで威力を発揮。

オフセットトレッドタイヤは「接地面を中心からずらした特殊構造により、取り付けの向きを変えてセッティングが変更できる」という文章で書いても伝えにくいタイヤ。
正面からタイヤを見ると斜めになっているとでも言えば良いのか、百聞は一見に如かずというか。
とかなんとか迷っていたら、わかりやすいボードが置いてあったので紹介。

劇的に変わるわけではありませんが、こういったパーツは好きです。
オフセットトレッドタイヤ・ソフト(クリヤー)
発売日:11月15日 定価:252円

オフセットトレッドタイヤのソフト版。
やわらかくグリップ力が高いので、立ち上がりや登坂で効果があります。
ホイールから外れやすいので、接着は必須。
接地面が少ないので、グリップ力が高いのはありがたいのですが、ずれやすいのはあまりオフセットトレッドタイヤに向いていないのではと思うのが正直なところです。
ミニ四駆Fグリス(フッソ樹脂配合)
発売日:11月15日 定価:420円

セラミックグリス、チタングリスに続く第三のグリス。
100%化学合成油PAO+フッ素樹脂PTFE配合と、歯磨き粉のようなアピールですが、「高いだけあって効果はあります!」とはタミヤの弁。

低温でも堅くなりにくく、高温での潤滑性能にも優れているとのこと。
容量は3gで細ノズル付きなのかチタングリスと同じ。
ボールスタビキャップ(モノクロ)
発売日:11月29日 定価:231円

スタビライザーポールの色違い。
それぞれ5個×4色。
シックな色遣いで、同時発売のネオファルコンホワイトスペシャルに似合いそう。
ボールスタビキャップ(ブライト)
発売日:11月29日 定価:231円

こちらは明るい色なので、やはり同時発売の桃井はるこSpecial ver.2とあわせて買いたい。
N-03・T-03バンパーレスユニット
発売日:12月 定価:315円

井桁に代表されるバンパーをバッサリとカットした改造が、上級者の間で流行しましたが、そのアイディアを取り入れたのがこのユニット。

バンパーがないかわりにFTPプレートなどと組み合わせて、自分でバンパーを作ってくれという思い切ったパーツです。
N-02、T-01と比較して重量が50%ダウン。剛性も確保したとのこと。

そういえばT-02を飛ばしてT-03ユニットになっていますが、欠番でしょうか。あるいは今後登場する可能性がある…?
MSシャーシ用ギヤベアリングと組み合わせることでさらに効果がアップ。

このユニットは他と組み合わせるのが必須なので、それをわかっている中級者?上級者向けのパーツですね。

ディスプレイ用としても最適とのことですが、バンパーをつけずにレースに出場しようとした場合、レギュレーション上、問題なさそうなので出られるといえば出られますが、やはり車検の方が待ったをかけるのでしょうか。
大径ワンウェイホイールWT(オフセットトレッドタイヤ付)
発売日:12月 定価:588円

新製品速報で急遽発表された、久々のワンウェイホイール。
ホイール内にギヤが内蔵されており、コーナーに入ると内側が空転するという、タミヤが誇るアイディア製品。
ワンウェイホイールの新製品としては2001年に発売されたダンガン用のワンウェイホイール以来。ミニ四駆ではスーパーXシャーシ・ワンウェイホイール以来となります。

ワンウェイホイールはワイドトレッドに。オフセットトレッドタイヤもセット。
価格は伝統の税抜き550円!…ではなく、10円アップの560円。

タグにはWT(ワイドトレッド)の文字がありませんが、発売時にはどうなっているのか気になります。
パーツ装着例その1。

展示された新製品では、オフセットトレッドタイヤ・ハード、大径ワンウェイホイールWT、ボールスタビポールキャップ(ブライト)を装着。
パーツ装着例その2。

N-03・T-03バンパーレスユニット、オフセットトレッドタイヤ・ソフト、大径ワンウェイホイールWT、ボールスタビポールキャップ(モノクロ)を装着。
ジャパンカップ ジュニアサーキットバンクアプローチ20
発売日:12月 定価:7770円

ジャパンカップジュニアサーキットと組み合わせることで、コーナーを20度のバンクに変身させます。
これがあるのとないのでは、レースの盛り上がりが違うので、レース主催者は手に入れておきたい一品。

タミヤのサイトでは定価が記載されていませんでしたが、本体価格7400円、税込み7770円と掲示されていました。
使用例。
設置は難しくありません。
ミニ四駆オーバルホームサーキット<<立体レーンチェンジタイプ>>(ナイトロフォース・シルバー&アバンテX完成車付き)
発売日:11月29日 定価:10290円

2レーンのミニ四駆コースと完成車2台がセット。
手軽に走らせたい方向けです。

前述したバンクアプローチとは組み合わせられないので注意。

 

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