ジャパンカップ2014東京大会1レポート

2014年6月22日に品川シーサイドフォレスト・オーバルガーデンで開催された、富士通乾電池提供 ミニ四駆ジャパンカップ2014東京大会1に参加してきました。


今回はいつもよりも早い午前7時受付開始、8時40分一次予選開始。
さらに開幕戦、各メディアでの紹介や取材も来るとあってか、早朝からエントリーシールを求めてハイペースで人が集まったようです。
電車の中でTwitterを見ていると気持ちが焦る焦る…。

そして、7時50分ごろに1階のジュネーブ広場についた時には無常にも「一時配布終了」との案内が…。
一次予選のエントリーシールの配布が終わった=定員到達&締切かと焦りましたが、「一次」ではなく「一時」で、場所を移して再開ということでした。
続きはスタッフの方の案内通り、オーバルガーデン地下1階のテントにて再開。
無事、1700番台のシールをいただけました。
ちなみに、今日はあさがや氏と現地で待ち合わせをしたのですが、氏が到着した7時40分〜45分ごろにはジュネーブ広場で配布中で、1600番台だったそうです。


9時30分ごろにはエントリーシール配布終了とのアナウンスがあったと思ったのですが、ホワイトボードには10時20分となっていますね。自分の聞き間違いかな?
エントリーは2450名以上とのことで、ジャパンカップ2013東京大会1の2053名、東京大会4の2151名を大きく上回る、ジャパンカップ復活以降の最多記録を更新しました。


それだけの参加者に対処する必要があるため、もちろん、コースは今回も二面運用。
朝早い開場ということもあり、設営は前日に行い、朝まではビニールシートで覆っていたそうです。


しかし、この日の天気は無慈悲な雨天。
コース上にも水たまりができて、コンディションは最悪。
屋根のある場所への移動もあるかと思いましたが、そのまま続行でした。



こういったレインレースなので、コースも超ウエット。
マシンが走行するたびに水しぶき(写真赤丸のところ)が舞っていました。


今回の目玉、フジヤマチェンジャーもこのとおり。
クリヤーセクションが雨にうたれる姿は、オータムカップ2012東京大会1を思い出させます。


スタッフの方が雑巾でコース上の水を拭き取るも、すぐに水浸しに。

この状態のまま、競技説明とオープニングセレモニーが開催されました。

・競技説明
デモンストレーションでは、スタッフの方が車検場からマシンのスタートまでを説明。
マシンはマグナムセイバー プレミアム。
一般人は、このコースを実際に走るマシンを見るのは初めて。
スタートからわりとスピードをあげていくも、上りスロープでコースアウト、復帰しても下りスロープでコースアウト、さらに復帰後のフジヤマチェンジャーでも…と、極めて危険なコンディションだということが、走行を見ていた全ての方に伝わりました。

・オープニングセレモニー
櫻井さん、MCガッツ、昨年のジャパンカップチャンピオンから挨拶と開催宣言。
そして、5名で試走式が行われます。
出走メンバーは櫻井さん、熊谷さん、ガッツ、昨年のチャンピオン、そして今日、6月22日のあわせてエントリーシール番号622番のレーサー。
降雨の中始まりますが、このレースがさらに多くのレーサーを震撼させる結果に…。
完走者なし、フジヤマチェンジャーでのマシンの挙動に戦慄するとともに、
どうやって攻略すれば良いのか…とのどよめきがいたるところから聞こえてきました。
↓動画
https://www.youtube.com/watch?v=Y17KVidfIfo



・参加ガイド


※画像をクリックすると拡大します。

 →裏面

【タイムスケジュール】
  7:00 受付開始
  8:15 競技説明
  8:25 オープニング
  8:40 一次予選 オープンクラス&ジュニアクラス、ファミリークラス
 12:10 お昼休み
 12:40 一次予選 オープンクラス&ジュニアクラス、ファミリークラス
 13:30 コンクールデレガンス(一次予選同時進行)
 15:00 お楽しみ抽選会(一次予選同時進行)
 15:40 二次予選
 17:10 決勝戦オープンクラス&ジュニアクラス
 18:00 表彰式
 18:15 終了

エントリーシールの色によって、午前か午後どちらかに出場します。
一次予選は今回も一発勝負。一度でも負けたらそこで終わりです。

コンクールデレガンスも盛況で、満員で出展できなかった方もいたようです。
参加者が増えるのは喜ばしい反面、色々なところに影響が出ますね。

なお、今回から下記のレギュレーションが適用されました。

注釈)
ボディの改造が規則に合っているかどうかを競技役員が判断しやすくするため、著しく小型化されたものやシール・塗装の確認しづらいものは出走が認められない場合があります。
具体的には)
著しく小型化されたボディや、塗装が薄く透けている状態のボディ等、『走行中にボディの改造が規則に合っているかどうか競技役員(運営スタッフ)が容易に判断できないとみなされる』状態では出走出来ない場合があります。また、『ウイングのみ』はボディとはみなされません。


自分が見た範囲ではこの点で指摘をされていた方は見かけず。
懸念されていたいわゆるボディ提灯やヒクオも車検で落とされることなく、普通にレースに出られていました。



・コース紹介


本日のコース「スーパーグライドサーキット2014」です!!


マシンが30°傾きながら走行する、『スーパーグライドバンク30』、300?の高低差でそびえたつ『フジヤマチェンジャー』、2段階の角度で上り下りする『アップステップ』、『ダウンステップVer.2』などの難セクションがキミを待ち受ける!
(タミヤより引用)



コースの全長はジャパンカップ復活以降(2012年〜)では最長となる232m。


このナイアガラ&ヘルクライムを凌ぐ高低差と、怒涛のアップダウンが高い壁として立ちはだかります。


特に目を引くのはコースの中心にあるハイパージャンクションと、その直後にくるスーパーグライドバンク30。


流れ落ちるような傾斜のダウンステップVer.2。


そして最大の難関、フジヤマチェンジャー
日本が誇る世界遺産、富士山をモチーフにした新型のレーンチェンジです。

もはや障害物競争と言っても過言ではない、ジャパンカップの嫌がらせコース。
そのセクションを紹介していきましょう。


スタートスロープからのストレート。
ここは特に問題ありませんね。
ちなみに、コース上の白いものは障害物ではなく、ウォッシュボードを剥がした跡のようです。


オープンクラスが主に行われたAコースではフラッグでのスタート。
それでは、レディー…


ゴー!!

Bコースでは普通のシグナルが使われていました。
朝の時点ではシグナルが置いてあったので、雨で調子が悪くなってしまったのでしょうか。


コースに戻って、90度のコーナー。
下をくぐると「ハイパージャンクション」のスタートです。
スロープをきっかけに高低差、デジタルカーブも設置された、マシンのパワーとスピードを一気に奪うテクニカルエリアです。


手前からスロープ上り、ストレート1本、180度コーナー、ストレート1本、スロープ下りと続きます。


コーナーも特に仕掛けがないものですが、上りスロープからコーナーインまでの距離が短いこと、スピードを落とさずに下りスロープに突入することに注意が必要です。


スロープは上り、下りともノーマルタイプ。
サクッと下ってしまいましょう。


スロープ直後はストレート1本、そしてデジタルカーブ180度が続きます。
高さのあるセクションに囲まれて影になっていて存在感も薄いですが、スピードが一気に落ちる嫌らしいセクションです。


別角度から。


ストレート2本、90度コーナーから、先ほど渡った空中回廊の下に潜っていきます。


トンネルを抜けると次はアイガーだった!
ここからアップステップに突入。


アップステップはアイガー上り、ストレート、半ストレート、30度バンクからなります。
SPRINGで約1名を苦しめたセクションで、スピードに乗ったままコースアウトする危険も懸念されるところでしたが、今回はその先が巨壁になっているので安心といえば安心。
しかし、この先のコースを警戒するあまり、ブレーキがかかりすぎてこの坂を登れないマシンも何台か見かけました。
ブレーキのセッティングは難しいですね…。


スーパーグライドバンク30。
30度の傾斜で斜めになりながら、90度コーナー、ストレート3本、90度コーナーを走り続けます。
コースアウトの危険性は低いものの、マシンが傾いたときの挙動、ストレート後のコーナーインは侮る事なかれ。


反対側から。
実際に見ると結構傾いていますね。


ここからダウンステップVer.2。
急転直下のレース展開となります。


30度バンク、半ストレート、アイガー下り、そしてフジヤマチェンジャーと続きます。
オーバーブリッジに目が行きますが、アイガーも曲者。
フジヤマチェンジャーの下もストレート半分以内にレーンチェンジが発生するので、ここまでにアイガーから着地しておかねばなりません。
もちろん、バランスを崩そうものなら曲がりきれずにアウト。


今回最大の難所、フジヤマチェンジャー。
フジヤマの名のごとく、これまでにない高低差300mmをもつレーンチェンジャーです。
静岡ホビーショーでの展示通り、フタはつきませんでした。


別角度から。
Aコース(写真1枚目)とBコース(この写真)で橋桁が違いますね。


ちょっと遠くから。


真横から。
カラーコーンとポールの高さから想像していただければと思います。
この写真を見ていただけると、アイガーと同じくらいということがわかります。


気になる継ぎ目はこのようになめらかな処理。
SPRINGで多くのマシンを跳ね返してきた直角加工ではありません。


頂上。
多少の歪みは気にしない。

さて、ここでダウンステップからフジヤマチェンジャーへ突入するマシンの写真を見て行きましょう。


スーパーグライドバンクから降りてきて、ダウンステップへ。


アイガーで小ジャンプ。


フジヤマチェンジャーへ見事IN。
壁に沿って登る。


頂上からフェンスを噛まずに…


フジヤマカタパルト!?


まるでコースが続いているかのように外側へ。


そしてコースアウト。

多くのマシンがこのパターンでコースアウトしていました。
フェンスを上手く捕らえられないせいか、スピードを殺しきれないせいか、色々な理由が考えられますが、とにかくうまく曲るためにはマシンが少しでも浮かないことが重要です。

動画も撮影したので、攻略のヒントになれば。

 
https://www.youtube.com/watch?v=deU8LnwSWEw


フジヤマを越えるとストレート1本からR2100コーナー。
ここまで来たら安心してゴールへ向かうべし。


と、気を抜くのはまだ早い。
ドラゴンバックとストレート1本、そして連続コーナーが待ち構えます。
ドラゴンバックからコーナーまでの距離が短いので要注意。


といった感じでコース紹介終了。
午前中は雨のせいでコースが滑りまくったので、最初の方の完走率は5%を割るほど。
警戒してギヤ比と落としたり、ダッシュ系モーターを使わないなど、スピードを落とすレーサーも多々いました。
反面、天候が回復した午後には完走率、スピードともに大幅アップ。
ほとんどのレーサーがダッシュ系に切り替えて、フジヤマチェンジャーもしっかりとクリアするなど、本当に同じコースを走っているのかと思うほどのレース展開でした。

タミヤのYoutubeには各種動画があがっていますので、こちらも要チェックです

ミニ四駆ジャパンカップ2014東京大会1・第一次予選レース
https://www.youtube.com/watch?v=A_oiO0W1MHE
ミニ四駆ジャパンカップ2014フジヤマチェンジャー スローモーション
https://www.youtube.com/watch?v=Jx6WSstPChE
ミニ四駆ジャパンカップ2014東京大会1ファミリークラス
https://www.youtube.com/watch?v=uvImUxG_pLg
ニ四駆ジャパンカップ2014東京大会1・ジュニアクラス優勝決定レース
https://www.youtube.com/watch?v=Qlkd7oKfcEQ
ミニ四駆ジャパンカップ2014東京大会1・オープンクラス優勝決定レース
https://www.youtube.com/watch?v=9Y79TDRlAAU
ミニ四駆ジャパンカップ2014東京大会1・チャンピオンズ優勝決定レース
https://www.youtube.com/watch?v=h5_0sjYwCOY

午前の方は本当に早い時間から来場していたはずなので、午後のレースを見て悔しい思いをしたかと思います。
午後レースにも関わらず、フジヤマの頂上から滑空した私の姿を想像して笑顔になっていただければ幸いです。
 


・販売コーナー


先行・限定販売品と一般販売品の列がわかれており、先行・限定レジ:2台運用、一般販売&先行・限定のクレジット兼:1台運用という内訳。
朝から長蛇の列が形成されており、10時前からノコノコ並んだ自分は、モノを買って出てこれたのが12時前でした。
販売品が人気ということもありますが、レジの速度をもう少しあげていただければと、何度列の中からお願いしたことか…。
食品レジのチームにお願いすることはできないものでしょうか、イオン様。


先行販売&限定販売のキットたち。


先行販売のアビリスタ。
ジャパンカップのロゴに描かれた、今夏の主役マシンです。
一般発売は7月12日。
ミニ四駆ステーションにはサンプルキットが届いているので、早く見たい方はお近くのミニ四駆ステーションへ。


先行販売のニッサンBe-1 レッドバージョン。
一般発売は7月19日。


先行販売のエアロマンタレイ ジャパンカップ2014リミテッド。
一般発売は7月19日。


先行販売のビークスパイダー プレミアム。
一般発売は7月12日。
写真ぶれちゃってスミマセン。


先行販売のハイパーダッシュ3モーター J-CUP2014スペシャル。
一般発売は7月19日。


先行販売のハイパーダッシュモーターPRO J-CUP2014スペシャル。
一般発売は7月19日。


先行販売のボールリンクマスダンパー(スクエア)。
一般発売は7月19日。


先行販売のポータブルピット(J-CUP2014)。
一般発売は7月19日。


続いて限定販売。
HG ARシャーシ カーボンフロントワイドステー(1.5?)J-CUP2014。


限定販売のHG ARシャーシ カーボンリヤワイドステー(1.5?)J-CUP2014。


限定販売の大径ハードローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(J-CUP2014)。
 

新グッズのタミヤタオルマフラー(J-CUP2014)(210mm×1150mm) 。


雨のおかげか、ガッツや櫻井さん、熊谷さんが身につけていた効果か、こちらも購入している方を多く見かけました。


並んでいるうちに先行販売のミニ四駆チェックボックス(全長・最大幅)が売り切れに…。
(10時40分ごろ)


そして、限定販売のエアロアバンテクリヤーレッドスペシャルも売り切れ…。
(11時25分ごろ)



・その他


雨の影響でオープンコースの設置は行われませんでした。


エントリーシールと一緒にもらえるジャパンカップ2014のロゴステッカー。


購入したモノその1。
HG ARシャーシ カーボンフロントワイドステー(1.5?)J-CUP2014。


購入したモノその2。
HG ARシャーシ カーボンリヤワイドステー(1.5?)J-CUP2014。 


購入したモノその3。
大径ハードローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(J-CUP2014)。

このエントリーをはてなブックマークに追加