第44回全日本模型ホビーショーレポート ?バクシード編?

「我こそはミニ四駆の後継だ!!」といわんばかりにタミヤではなくバンダイから登場したバクシード。
初めてそのホビーの内容を聞いたときに「何やってんだ!?」と思ったのですが、実際にさわってみてその感想を覆すことが出来たのでしょうか。
まずはじめにバクシードの概要パンフレットから引用。

「時速480キロ…… 目に見えない速さでサーキットを駆け抜ける2台のマシンにステアリングやブレーキなどという甘い物はない!!それは地上を最速で走る事のみに特化した究極 のモータースポーツ「WGP」のテストマシン、「ヴォルテックスシャーク」と「メテオブラスター」だ!2つのマシンが、今。新たなホビーとして生まれ変わ り衝突する。」

(原文のまま掲載)


えーと、何やらツッコミどころ満載の文章が展開されております(笑)。
ステアリングやブレーキなどという甘い物はない!!」って、新たなホビーとしてという前にタミヤと衝突するのではないでしょうか…。
気を取り直して行きましょう。
バクシードは2レーンのコースを使用して1対1でスピードを競うホビーであることがわかりました。
WGP(ウェブグランプリ)システムと呼ばれるインターネットランキングを採用。全国のショップからの情報をウェブサイトに公開。日本で誰が一番なのかを調べる事が出来るようです。
計測は上の画像にある装置とPCを接続して計測。
ランキングは随時PC上に映し出されるようです。

このシステムをショップに納入するのか、どうやって不正を防ぐのかといった部分は結局見えてきませんでした。
続いてマシンの方を見ていきましょう。
コレは第3弾「ストームウィザード」のパッケージ。
基本的にはどのパッケージもアメリカンチックな雰囲気が漂っています。

ちなみに、1/32スケール。
マシンはこんな感じ。
さすが模型の老舗だけあって、作りは頑丈でした。
合成だけで言ったらミニ四駆を上回っているのではないでしょうか。

マシン集合写真
ステッカーなし
シャーシ裏面。
モーターは後ろ、スイッチは前。
スイッチはスライドするタイプではなく、FMシャーシのように回す仕組みになっています。
ボディキャッチは両横と後ろの3カ所。
引っかけてはめ込むようになっています。

また、フロントはノーズ全体がシャーシと引っかかるような感じになっており、走行中に外れるのを防止しています。バッテリーを取り替えず時などはボディといっしょにシャーシもスライドしてくれるので、作業がしやすいよう工夫がされています。
「ユニットマウントシステム」と呼ばれる3分割シャーシが採用されています。
どこかで聞いたことがある仕組みですが、気にしないでおきましょう。

・フロントドライブユニット
フロントタイヤとスイッチが格納されています。
・フレームシャーシ
土台。プロペラシャフトやバッテリーのほか、リヤのスタビがついています。
・リヤドライブユニット
モーターとリヤタイヤ。
「セッティングパーツ」。
いわゆるグレードアップパーツです。

コレは「ハイパー爆チューンエンジン」というチューンアップモーターです。ミニ四駆やダンガンのモーターと同じサイズ、形状です。

セッティングローラーセット(ダウンスラストバンパーっぽい)
スライドフロントローラーセット(スライドダンパーっぽい)
エアロワイドホイール&スリットワイドタイヤ
アジャストリアローラーセット

さらに新型のリアドライブユニットが登場する…?
パーツ取り付け例。
コースも発売されます。

レーンチェンジャー

 まさに「鳴り物入り」といった感じで登場した新ホビー。
コースのフェンスは50mm、1/32スケール、パーツも流用可能と、ミニ四駆との共通点も多いバクシードですが、モノとしての作りはなかなかです。
テレビ番組の放送も決定し、メディアミックス戦略で攻勢をかけたいという意気込みがひしひしと伝わってきました。
問題はマシンのデザインと前述したレースの運営方法。
なんか数年前にタイムスリップしたようなニセ四駆的な雰囲気が漂っているんだよな?。
見た目で損をしているような気がしてならない。

 ともあれ、バンダイが飽きずに特色を出していけば何かが起きるかもしれません。
通りすがった人に「何あれ?」「アリイのミニ四駆でしょ」と言われないようにがんばってほしいなぁと本気で思います。

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