単三乾電池だけを使用した有人飛行、世界で初めて成功

東京工業大のサークルと松下電器産業が協力し、開発・実験を進めていた「オキシライド有人飛行プロジェクト」。
市販の単三型オキシライド乾電池だけをプロペラ用モーターの動力源に使用して、人が乗った飛行機を飛ばしてしまおうという企画で、日本航空協会認定の立会人のもとで飛行記録に挑戦したそうです。
結果は飛行距離391.4m、飛行時間59分、最大高度5.2mと大成功。
世界初として日本航空協会に公式記録として申請されるとのこと。

日経BPの記事に面白いことが書いてあったので引用。

・カーボン繊維を用いて極限まで軽量化した機体
・単3形の「オキシライド乾電池」を160本(直列20本×8並列)を使っての有人飛行が達成された
・モータによって直接シャフトを回転させることで,プロペラを回す。オキシライド電池は,このプロペラ用モータの動力源に使用した
・離陸後の定常状態であれば,電池寿命としては約1時間程度の飛行が可能
・オキシライド乾電池でなければできなかった挑戦。アルカリ乾電池では1A以上の電流を流すと電圧が落ちてしまうが,オキシライドだと1本3W程度の出力が1時間ほど保てる。10秒程度のごく短いパルスなら8?9Wの出力も可能

(原文のまま引用)


オキシライド電池の信頼性、安定度を世に知らしめたといった感じですね。
今後は電池の本数を96本に減らして記録を更新していきたいとのこと。
これからの動向が楽しみです。

ソース:Oxyride.jp -有人飛行プロジェクト-
ソース:日経BP 飛んだ---市販乾電池用いる有人飛行,東工大と松下電器が成功
ソース:東京新聞 単3乾電池だけ 有人飛行世界初
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