光だけで動くモーター開発 樹脂ベルトの伸縮で駆動

時事通信と東奥日報で、光だけで動くモーターが開発されたという記事が掲載されました。

・光だけで動くモーター開発 樹脂ベルトの伸縮で駆動(東奥日報)
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20080719010004561.asp
・光だけで回る小さなモーター=太陽電池不要、特殊液晶フィルムで開発・東工大など(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date3&k=2008071900055

開発したのは東京工業大と中国・復旦大、カナダ・マギル大の研究チーム。
光を当てるとプラスチックのベルトが伸縮して車輪を回すというもので、太陽光に含まれる紫外光を当てると縮み、可視光を当てると元に戻る特殊な液晶高分子フィルムを利用することにより、光だけで回転する小さなモーターです。

従来、光エネルギーを動力に変換するには、太陽電池で発電し、電磁モーターを動かす必要があったが、これは直接変換できるため、効率が高く、小型軽量化できるのが特徴。論文はドイツ化学会誌に掲載された。
(時事通信より原文のまま引用)

アゾベンゼンという物質を主成分とするプラスチックが紫外線を当てると縮み、可視光を当てると元に戻ることを発見。当初は高温でないと変形しなかったが、成分を変え、室温でも変形させることに成功した。
(東奥日報より原文のまま引用)


今後は単位断面積当たりのパワーは最大で人間の腕の筋肉の約10倍に相当するそうで、小型軽量を生かして電子機器や胎内埋め込み型医療機器、さらには自動車にも採用していきたい考えのようです。

この技術が大きく広がれば、未来のミニ四駆にも採用される日が来るかもしれませんね。
このエントリーをはてなブックマークに追加