ミニ四駆GP2010in浅草ROXレポート


2010年9月12日に東京の浅草ROX-3スーパーマルチコートで開催されたミニ四駆GP2010に参加しました。
9月も中旬にさしかかろうかというのに、東京はこの日も気温35度という真夏日。
屋根があるとは言え、立っているだけで汗が出てくるような暑さでした。

ROXではおなじみととなった、1日目はジュニアクラス、2日目はオープンと大径タイヤ限定クラスの日程。
しかしながら、会場内は小学生と思われるレーサー、家族連れも多数見かけ、ミニ四駆が親子のコミュニケーションに貢献していることが想像できます。

司会進行はこれまたおなじみ、声優の櫻井那琉さん、アシスタントの熊谷さんのコンビ。
参加者は6月とさほどかわらない550名前後だったそうですが、来場者は前回よりもかなり多く感じました。
ホビーショーの出展数を見て要らん心配をしていましたが、浅草は元気です。

画像が多いので、詳細は「続きを読む」でどうぞ。


まずはレース関係からいきます。

●レース参加の手順/大会参加の諸注意


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レース参加の手順。
今回もエントリーカード(エントリーシール)とともに配布されました。
タイムスケジュールはこのようになっています。
 10:00〜12:00 オープンクラス予選、大径タイヤ限定クラス予選
 12:00〜 休憩
 13:00〜14:30 オープンクラス予選2、小径タイヤ限定クラス予選2
 14:30〜 二次予選
 15:00〜 コンクールデレガンス
 15:30〜 決勝
 16:00〜 抽選会

開始前と休憩に1回ずつ練習走行が可能でした。
参加者が多かったためか割とスケジュールが押しており、スタッフの方ががんばって進めていました。


一次予選で勝つとこのようなタスキ(オープンクラスは青、大径タイヤ限定は赤)がもらえます。
二次予選のレースはこのタスキと引換に参加します。
二次予選で勝利すると、今度はカードがもらえ、決勝進出者の証となります。


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小学生以下のレーサーへ配慮してか、大会ルールの項目にふりがなが振ってあります。
この他、下記の注意事項が下部に追記されています。

■イベントの模様は静止画、動画などで撮影され、印刷物やホームページなど、タミヤが関係する各メディアで公開されることがあります。ご了承の上、ご参加ください。
■主催者は事故防止に最善の注意をはらいますが、事故・盗難・怪我などの損害が生じた場合の責任は負いかねます。
■スタッフの指示に従っていただけない場合、退場していただくこともございます。あらかじめご了承ください。


この文言は会場内にも掲示されていました。
こういうのを書かなければならないというのに憤りを感じるとともに、スタッフの方も苦労されているなぁとしみじみ感じました。
これを裏付けるかのように、レース中に子どもがコース内に立ち入ったり、販売コーナーで割り込みをしている輩がいたり、ご新規さんが増えたせいかわかりませんが、主にマナー面で残念な方々が目につきました。
ほとんどの方はしっかりとルール、マナーを守っているので、なおさら目立ちます。

●コース紹介


今回のコース。
コースレイアウトの実験場として名高いROXですが、またまた難易度の高いレイアウトが組まれました。


序盤はストレートとコーナーが並ぶだけの平凡なセクション。
嵐の前の静けさ…。


中盤は怒涛の展開。
スロープとアイガーが絡みあって交差しています。
3次元嫌い!2次元最高!」な方にとっては地獄のような組み合わせでしょうか。
あるいは、ドラゴンバックがないだけマシと見るか…。


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今回の二大コースアウトポイント、スロープとドラゴンバックをローアングルで。
こんな大変な坂を一瞬で駆け上がり、あっという間に駆け下りていきます。


後半戦。
スロープ、アイガーを通過しても気を抜けません。
アイガー下り直後に芝セクションという嫌らしい配置。
その後は連続コーナーと、地味にマシンの体力を奪っていきます。


それではじっくりと見ていきましょうか。
スタート直後はストレートが2本。ここは特に問題ないですね。


90度コーナーが続きます。


ストレート1本はさんでノーマルタイプのレーンチェンジ。


コーナーと続き、直後には…。


第一の難関、スロープ。
傾斜がゆるいせいか、スピードオーバーで吹っ飛ぶマシンが結構いました。
空中でバランスを崩したり、直後にあるコーナーで横Gに耐えきれずにコースアウトという、定番パターンも。




下りスロープと後に出てくるアイガー後のストレートが交差しています。
はじめはただの見栄えだと思っていましたが、実は提灯装備マシンへのワナだったようです。
たしかに、ここでスロープを降りようとしたマシンが上のフェンスに激突するシーンがありました。
提灯が浮き上がってぶつかったりしていたのか。

ここらへんを走行中はスタート位置からまったく見えません。
自分のマシンが通過したタイミングでスタッフの方が動くと心臓に悪い…。




スロープを下ると90度、ストレートと続きます。
アイガーの急斜面が横に見え、スロープや平面との対比がくっきりと。


90度、芝、90度。
適度に減速してくれます。


そして今回の最難関、アイガーのお出ましです。
コースアウト最多発ポジションで、最もマークすべき場所と言われていました。




よほどスピードが遅いマシンでない限り、マシンが浮きます。
逆にここをいかに浮かないように走らせられるか、空中で安定させられるかが攻略のカギといっても過言ではないでしょう。
かといって、アイガーを攻略しただけでは無用心。
直後のコーナーでスロープ以上の横Gがかかります。


恒例の定点動画も上げておきました。
今後もアイガーが登場すると思われますので、興味のある方はぜひご覧ください。 


難関は続きます。
人生と同じく山あり谷あり。上りあれば下りあり。
急降下と芝セクションの組み合わせが驚異です。
スピードオーバーでコースアウトしたり、芝に突き刺さったり、大幅に減速したり、挙句の果てに動かなくなったり…。


アイガー、芝を越えると連続コーナー。


ストレート、コーナー、ストレート、コーナーと割と安全なセクションが続いて、1周終わり。

繰り返しになりますが、スロープとアイガーが集中する中盤が恐怖です。
時間があったのでじっくりレースを見ていましたが、そこらへんをしっかりと対策したマシンはやはり強い。

●販売コーナー


既存の会場限定販売アイテムも販売!とあり、勝手かつ過剰に期待してしまいましたが、予想を超えるアイテムはありませんでした。

 
トラッキンミニ四駆シリーズ サニーシャトル レッドメタリック仕様。
2010年7月に限定復刻されたトラッキンミニ四駆のスペシャルキットです。
トラッキンシリーズのメッキ化は初。
残数わずかとアナウンスされていましたが、夕方までしっかりと残っていました。
販売価格は1260円。


トラッキンミニ四駆シリーズ ジョリージョーカー ブルーメタリック仕様。
こちらはサニーシャトルと同日に発売された第2弾の特別版。販売価格は同じく1260円。


7月、8月に発売されたクリヤースペシャルも4台仲良く登場。
スタッフ曰く、一番人気はアバンテMk.IIIアズール クリヤーブルースペシャルとのこと。


8月に発売されたアルミスペーサーセット2種もちゃんと並んでいました。
AOパーツ入りしたG-2ギヤとアルミホイール用ブッシュの黒は見当たらず。

その他の主な限定販売品
・桃井はるこスペシャル2ホットショット ゴールドメッキ仕様
・サバンナレオブラックスペシャル ブラックメタリック仕様
・バイソンマグナムGスペシャル ホワイトメタリック仕様
・ローハイトタイヤ&ホイールセット(フィン)(パープルメッキ)
・ローハイトタイヤ&ホイールセット(ディッシュ)(ピンクメッキ)
・大径ナローライトウェイトホイール(バレルタイヤ付き・カッパーメッキ)
・レッツ&ゴースペシャルキット各種
・エヴァンゲリオンSpecial各種
・レーサーミニ四駆メモリアルボックスVol.1 メッキボディ仕様
・FRPプレート ナチュラル各種
・HGパーツ各種


先行販売のナックルブレイカーブルースペシャル(スーパーXXシャーシ)。
サマーGPでも先行販売されたことや、発売が一週間後の9月18日ということもあり、あまりインパクトはなし。


先行販売品のGUPたち。
奥にあるのは限定のメッキホイール。


大径ナローグラスファイバーホイール&バレルタイヤ(蛍光ピンク)。
ピンク色のタイヤは遠くから見ても目立ちますね。
その右はスーパーX・XXカーボン小径ナローホイール&ハードタイヤ(白)。


ホワイトスーパーTZシャーシ。
過去に発売されたものの再販です。


スーパー1シャーシ(ブルー)。
ホビーショーではスーパーIIシャーシなるものが展示されます。
これについては後述。


スーパーTZシャーシ(パープル)。
先行販売パーツはすべて9月18日発売。

●その他


今回のオープンコース。
ドラゴンバックはこちらに住んでいました。


メインコース横に置いてあったマシン。
大量の星マークとTAMIYA RACING FACTORYの文字、そしてタミヤロゴ。
オフィシャルカーでしょうか。


受付にあったレンタルマシン。
13mm固めです。


コンクールデレガンス出展マシンたち。
走らせるだけではないミニ四駆の魅力が伝わってきます。


タミヤジュニアニュースは121まで配布されていました。


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なんと、原宿でイベントが開催されます。
公式イベントはラジ四駆以来でしょうか。
ミニ四駆GPジャガリンピック
 日付:2010年10月24日
 会場:原宿VACANT
 備考:MCガッツがゲスト出演!


この他に未発表新製品やイベントの告知等、サプライズはありませんでしたが、新情報を2つ紹介。
・ホビーショーで展示されるスーパーIIシャーシ。
    スーパー1シャーシの進化系だそうです。
    スーパーXに対するXXのようなポジションなのかは名言なし。
・今冬に浅草ROXでレースイベント予定。
    ミニ四駆GPと連携した年間チャンピオン戦?

●オマケ


スカイツリーの工事は着々と進んでいるようです。

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