第52回静岡ホビーショーレポート(その3)〜ブラストアロー&MAシャーシ編〜

画像の量が多いので、分割でレポートを掲載します。
レポート:その1その2その3その4その5




今夏のもう一つの目玉、ニューマシン「ブラストアロー」の実機が初披露されました。


ブラストアロー
発売日:6月29日 定価:945円
ダブルシャフトモーターが特長のミニ四駆PROシリーズに、新シャーシ「MA」を採用したブラストアローが登場です。駆動効率を追求し、組み立てやすさにも考慮したシンプルな一体構造シャーシが特徴。さらに、空気抵抗を少なく、各部の冷却も考え抜かれたエアロデザインとしました。ボディはルマン24時間レースなどを走る、実車のプロトタイプレーシングカーをイメージ。


さまざまな角度から撮影しましたのでご覧ください。




 













サイドから。大径タイヤは加工要。


ルマンを意識したこともあってか、パワーチャンプやマスダンパー、カーボンローラーステーなどのパーツがスポンサーロゴっぽく描かれているのは面白いですね。

ぱっと見た印象は今までのミニ四駆シリーズよりも大柄に見えましたが、ボディを触らせてもらった感じでは、レイボルフやエクスフローリーと同じくらいに感じました。
あちらはクリアボディなので比較になりませんが、やはり多少の重量感はあります。

ミニ四駆っぽさはありませんが、もともとは実車のモチーフからはじまったミニ四駆の起源を考えると、原点回帰という見方ができなくもありません。
新シャーシを引っさげて登場するマシンとしては、どうしてもインパクトが必要なわけで、そこにこのデザインを選んだのは非常に面白いです。アバンテ系を乱発されるよりはよほど健全だと思います。
と書きながら、個人的にはあまり好みではないデザインでした。
ボディ形状は良いのですが、フルカウル形状でのトリコロールカラーや1番のゼッケン番号は、マグナムを匂わせるような印象が強く、ラジ四駆のリンドブルムライダーで感じたような何か…あ、これ以上はやめておきます。
せっかくの新シャーシ第1弾なので、もう少し実車や既存マシンにないような奇抜さがあっても良かったかなということです。


ブラストアローにて初採用となるMAシャーシ。
一般的にはMSとAEROの頭文字のようですが、それを含めて「MA」はマルチミーニングになっているそうです。
他の意味に関しては深く聞きませんでしたが、何かの機会で披露されることがあるかもしれませんね。


こちらも様々な角度から見ていきましょう。
まずはフロント。
大きく前に伸びたフロントバンパーは存在感があります。


ギヤカバーの面積は非常に小さい。シャフトがほぼ露出しています。
ちなみに、今回は某A氏にシャーシをもっていただきました。ありがとうございます。


モーターカバーはスリットが入っていて、冷却効果もあり。


前から。


バッテリーホルダーを外したところ。
MSのように蝶番ではなく、スーパー1やTZらと同じように完全にシャーシから分離します。


ギヤカバー、モーターカバーはこのようにツメを両端から挟み込んで外します。


リヤ側。


カバーを開けたところ。
モーター、ギヤ、ターミナルはすべてMSと共通とのこと。


リヤ側。
ターミナルをパーツで固定できるので、今までのシャーシ以上にしっかり装着出来ます。
このおかげで走行中に外れる心配が激減。
今までのシャーシになかったアイディアですね。


裏面から。
MSの特徴だった三分割シャーシではなく、ARと同じく一体型。
凹凸が少なく、芝セクションで引っかかるのキケンも低い。
サイドステーがあるのも良いですね。


フロントバンパー。
パーツ固定用の穴が複数あいています。


スイッチはMSの軽量センターシャーシと同じ、丸型の回すタイプ。


リヤ側。
ARと同じアンダーステーが標準装備。


裏表逆でも走れます…。


過去シャーシとの比較。
こちらはARシャーシ。


MSシャーシ。
MAはMSの特徴であり利点でもあるユニット単位での交換は出来ないので、完全にMSの置き換えにはならず、別物として共存していくのかもしれませんね。


MAシャーシ。

触ってみた印象としては、強度も問題なく、多少強くひねってもたわんだりゆがんだりすることがありませんでした。
樹脂製のパーツが心配ですが、パーツ同士、シャーシともしっかりと噛み合っており、こちらも触ってみた感じではあまり気になりませんでした。
昨年のARシャーシのように、「未来を感じる」「革新的」といった目新しさはありませんが、MSの弱点をしっかりと潰しつつ、ARの良いところを採用した、優秀なシャーシです。


※画像をクリックすると拡大します。

MAシャーシに搭載可能なボディの一覧。

・ナイトロサンダー
・ナイトロフォース
・トルクルーザー
・ベルダーガ
・レイボルフ
・エクスフローリー
・TRFワークスJr.
・アバンテMk.II
・マンタレイMk.II
・アバンテX
・ネオファルコン
・キーンホークJr.
・ナイトレージJr.
・サンダーショットMk.II
・バイソンマグナム
・ロデオソニック
・サバンナ レオ
・ホットショットJr.(MSシャーシ)
・アバンテMk.IIIアズール
・アバンテMk.IIIネロ
・トライダガーXX
・シューティングスター(MSシャーシ)
・スーパーエンペラー(MSシャーシ)
・ライジングエッジ
・アストラルスター
・ブラストアロー
・スラッシュリーパー
※エンペラーとバーニング・サンは一部加工が必要です。

発売済みのボディセットやクリヤーボディを別途購入して装着するのもありですね。
余談ですが、スラッシュリーパーはVS、MS、スーパーIIに加えて、MAも無加工で載ることになります。
なんて汎用性の高さだ。


低摩擦樹脂製のパーツ。


空力を考慮したシャーシデザイン。


実車のプロトタイプレーシングカーをイメージ。


ステッカーはメタリック調の専用タイプ。


フィンタイプのホイールを採用。


26mmのローハイトタイヤ。


MAシャーシ用金具。
2013年5月19日追記
名無しさんから情報をいただきました。ありがとうございます。

ホビーショウのMAシャーシについて昨日(18日)の午後からMAの展示コーナーで
「MAシャーシ用金具」のシールが「金具」と訂正されていました
シールの「MAシャーシ」の部分が切り取られてようです
(原文のまま掲載)


MAシャーシ専用ではなくMSと同型であるため、誤解を招く表記だったためでしょうか。

2013年5月20日追記
「金具」になっている画像をいただきました。ありがとうございます。


※画像をクリックすると拡大します



パッケージ。


展示台座にはジャパンカップのロゴとブラストアロー。


展示用のデモコースでは走行するブラストアローの勇姿が!

その4へ続く!

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