PCのパーツを買いに秋葉原に行ったついでに十字屋(このへん)へ。
並んでいる商品を見ていると、某金融会社のCMのように愛くるしい目で私を見てくるあの子。
おっと、その手には乗らないぞ。
目を合わせないように振り返り、駆け足でその場を去る一匹狼。
「スイマセン、アレ下さい」
この蒸し暑い中、デカい箱を持ちつつ、秋葉の中心で哀を叫ぶ。
その箱の中身はPCじゃなくてRC。
まったくこの衝動買い癖はなんとかならんものか。
あんたの背中、すすけてるぜ。
それにしても人がたくさんいるなぁ…。
あぁ、今日はコミックマーケットですか。そうですか。
というわけで、購入したのはこのマシン。
名を、デザートゲイターという。
電動RC、2WDバギー、そして完成品ではないことの3つをベースにした結果、コイツに決まった。
というか、コレとホーネットしかなかった。
外箱に「別にお買い求めになるもの」と注意書きがしてあり、送受信機やバッテリーの絵が描いてあった。
衝動買いかつRC初心者の自分にとっては何が良くて何が悪いのかサッパリわからん。
というわけで、マシンにこれらがセットになったCompleteSet(税込み21,000円)というヤツを買うことにした。
高いのか安いのかもわからん。あかんわ、買ってから勉強しよう。
プロポが2種類あるがどうするかと聞かれた。
正太郎が使っているような両手でつかむヤツと、ハンドル式の2択。
ハンドル式の方がカッコイイので、そちらにすることにした。
追加で500円プラスとなったが仕方あるまい。
次に周波数の指定はあるかと聞かれた。
こだわるわけじゃないので「ありません」と答えた。
プロポにはTBSの番号が描かれていた。
家に帰って作成開始。
箱を開けてみる。
ここらへんは儀式といっても過言ではない。
まず目に飛び込んできたのはボディ。
そうか、色を塗らなければいかんのか。
袋の一つ一つを念入りにチェック(何を?)していき、気付いたらこんな状態に。
尋常じゃないパーツ量!!
そんなパーツの山にひっそりと固まる彼らを発見。
これだけあればスピードマシンが何台か作れるな。
値段で換算すると…って、何やってるの、ダンガンレーサー!!
説明書を読む。
最初に書かれているのはバッテリーの充電だった。
なるほど。
作り終わってすぐに走らせられるようにという配慮か。
ここらへんはうまいと思った。
さ〜、充電だ。
箱から出して
コンセントにさし込む。
!?
「充電終わりましたよランプ」がないッ!!
これじゃあ充電が終わったかどうかわからないじゃないか。
不便だ…。
気を取り直して作業続行。
パーツはどこへ消えた?状態になること数回。
苦難の連続だったが、なんとか送受信機のセッティングへこぎ着ける。
バッテリーを入れ、ステアリングを確認。
う、動いた!!
無意味にガチャガチャと動かす。
この勢いに乗ってあとは突き進むのみ。
麦茶を飲んで録画しておいたケロロ軍曹を観ることにした。
え?
あぁ、ちゃんと進んでいますよ。ほら。
手前からレーサーミニ四駆、ワイルドミニ四駆、デザートゲイターのタイヤ。
脱線したが、ようやく完成。
見よ、制作時間2時間の我が愛機をッ!!
あぁ、そうさ!!
色塗ってない。
ウイングつけてない。
いわゆる「未完成」ってヤツだ。
…。
いや、ねぇ、ほら、早く走らせたいじゃん。
流行からかなりおくれたスケルトンボディのマシンを手に、近所の広場で延々と8の字走行(リッキー仕様)を繰り返すP-M氏であった。