三洋電機、エネループなど製造の子会社を富士通子会社へ売却


三洋電機が28日、ニッケル水素充電池「エネループ」などを製造する三洋エナジートワイセルと、リチウム電池などを製造する三洋エナジー鳥取の子会社2社を、富士通子会社のFDKに売却すると発表しました。

・子会社(三洋エナジートワイセルおよび三洋エナジー鳥取)との会社分割等
   および子会社の株式の譲渡に関する基本合意のお知らせ(三洋)

http://jp.sanyo.com/news/2009/10/28-1.pdf※PDF形式
・三洋、電池子会社2社を64億円で富士通子会社に売却(マイコミ)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/10/28/062/?rt=na
・三洋電機、充電池の2社売却 パナの子会社化に向け(47News)
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102801000974.html
・三洋電機、FDKに電池子会社2社を64億円で売却へ(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-12161320091028
・三洋、電池子会社2社を富士通系に売却(日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091028AT1D2800A28102009.html

売却額は約64億と見られるそうです。
売却の理由として、各国競争法当局の承認を得るためと説明。
パナソニックによる三洋電機へのTOB(株式公開買い付け) で完全子会社をする予定ですが、両社を合算したニッケル水素電池の世界シェアが50%を超えてしまいます。
そうなると各国の承認を得るのが困難というか、ほぼ不可能な状況でしたが、これはその承認を得るのとTOBの成立のために必要な措置であるということです。

なお、エネループは三洋の戦略商品なので、企画、販売は三洋で継続。
製造のみをFDKに委託する形となります。


ミニ四駆レーサーにとってもなじみ深いeneloop。
製造がFDKに移ることによって、同社のアルカリ電池「G-PLUS」とのシナジー効果で、さらなるパワーアップを期待したいところです。

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