第50回全日本模型ホビーショーレポート(その1)〜会場入り、マグナムセイバープレミアム(スーパーII)編〜


2010年10月16日に幕張メッセで開催された第50回全日本模型ホビーショーに行ってきました。
10月14日、15日が業者招待日、土日である16日と17日は一般公開日という、例年通りのスケジュールです。

画像の量が多いので、今回も分割でレポートを掲載します。
 レポート:その1/その2/その3


中学生以下は入場無料、一般は1000円が必要です。
公式サイトでは割引券が掲載されているので、これをプリントしていけば300円割引で入ることができます。
今年も使い回しのようで、相変わらずタイトルは2006のまま。


入り口のアーチも見慣れたレイアウト。



会場内の様子。
奥に小さく見える逆三角形の白いオブジェがタミヤブースです。
来場者数はわかりませんが、昨年よりも人が少ないように感じました。
企業の展示も何となくパワーダウンしているような印象…。


会場入ってすぐに案内板が設置されています。
入場時にもらえる配置案内図とおなじものですが、目に付くところにあるのはわかりやすくてイイですね。
では、タミヤブースへ直行しましょう。


今回も正面にはミニ四駆が配置されました。
素組のミニ四駆がデモンストレーションを兼ねてコースを延々と走行しています。


昨年まではミニ四駆の新製品群が通路沿いにずらっと並んでいたのが見直され、タミヤブース内に入らないとミニ四駆の展示品を全て確認できないようになっていました。
上記写真は通路から撮影。左にある手前から奥に並んでいるディスプレイがミニ四駆です。


大きく掲示されているのは今冬の主力商品4つ。
新シャーシを引っさげて復活したマグナムセイバー、上級者向けシャーシキットの第3弾となるスーパーXXシャーシEvo.I、PROシリーズで一番人気のアバンテMk.IIIのスターターキット、そしてミニ四駆初のニッケル水素電池であるネオチャンプです。
当然、会場でも展示されました。詳細は後述。

手前には年末恒例となった限定色のコースセットが設置されています。


ミニ四駆 オーバルホームサーキット立体レーンチェンジタイプ(ラップタイマー付き) (レッド/ブルー)
ITEM:94783
発売日:11月20日 定価:10290円
2レーンのミニ四駆公認コース、オーバルホームサーキット 立体レーンチェンジタイプ(ラップタイマー付き)のスペシャル仕様です。ストレートとレーンチェンジを黒、カーブを赤と青で仕上げた鮮やかなコントラストが注目。1/100秒単位の計測ができるラップタイマーで、セッティングの効果も一目で分かります。レーンチェンジ部にはマシンの飛び出しを防ぐ透明カバー付き。


パッケージ。
セクション数は13。コースの長さは2周で約10m、広げた時のコースの大きさは216×120cm。

続いて、キット、グレードアップパーツのディスプレイを見ていきます。


注目度ナンバー1のマグナムセイバープレミアムが最も目に付くポジションを確保。
「懐かしい」という声が多かったですが、一昔前の「ミニ四駆か。懐かしいな〜」ではなく、当時とほぼ同じフォルムで登場したマグナムセイバーに対して向けられたセリフです。


マグナムセイバー プレミアム(スーパーII シャーシ)
ITEM:19431
発売日:12月 定価:945円
星馬豪のマグナムセイバーが原作コミックのデザインイメージで登場です。シャーシは剛性を強化し、拡張性を高めたスーパーIIを新採用。ポリカABS樹脂製のシャーシはブラック、バッテリーホルダーやリヤステーはABS樹脂製のレッド。シャーシに付属するほとんどのパーツを新デザインとし、機構もターン式スイッチレバーや2点固定式リヤステーなど、スーパー1シャーシから大きな進歩をとげました。


サイドから。
タイヤを覆ったフルカウルボディ、ホワイトのボディに青と赤の炎をあしらったデザイン、カウルの上のローラー、水平のウイング、蛍光グリーンホイール、そして「豪」の文字とカーナンバー1…。まごうことなくマグナムセイバーです。


ボディのアップ。
メタル調のステッカーが光っているのがわかりますでしょうか。


別角度から。


リヤから。
右側の剥がれかかったステッカー。どうみてもセイバーです。
展示品はボディキャッチ部分がブラックになっていますが、製品は白のままとのこと。
同じにしたければ塗装要です。


ここまで「当時のまま」「そのまま」と色々書いてきましたが、実はステッカーがスーパー1シャーシのマグナムセイバーと細部が異なっているのにお気づきでしょうか。
「原作コミックのイメージに近づけた」ということで、新たなデザインが起こされているのです。


コレがそのステッカーシート。
これだけじゃわかりづらいですね。では、これならどうだ!


マグナムセイバー プレミアム(スーパーIIシャーシ)


マグナムセイバー

比べてみると結構違いますね。
キャノピーに書かれた「G.SEIBA」の文字がなくなったのは少し寂しい…。


2台の並走シーン。
ステッカーの色のせいか、こうして見るとプレミアムの方が速そうに見えます。


そして、マグナムセイバー プレミアムに初採用される新シャーシ「スーパーIIシャーシ」。
一応、スーパー1の進化版と位置づけられていますが、完全に別物と言っても過言ではありません。
まずは特徴のおさらいです。
・シャーシは剛性の高いポリカABSブラック
・84mmのワイド取り付け穴
・拡張性タップリのビス穴を用意
   スーパーIシャーシと比べて、より高い剛性と豊富な拡張性が特徴
・13mm樹脂ローラー
・ターン式スイッチ
・片軸モーター採用のシャーシで唯一のモータークーリングシールド装着可能
・水色・黄色の組み合わせの超速ギヤ標準装備
・ビス止めが可能なリヤギヤカバー
・2点固定式新形状リヤステー(ABSレッドカラー)
・新デザインの5本スポークホイール&ローハイトタイヤ標準装備
・レッドのバッテリーカバーとリヤカバー
・3.5:1の超速ギヤ同梱
・FA−130モーター同梱
・バッテリー別売り 



前から。
バンパーにビス穴が複数ありますが、剛性を損なわないような形状になっています。


ターン式のスイッチはボディキャッチ下部まで出てきています。
フロントのカバーには「SUPER-II CHASSIS」の文字が。



横、後から。
シャーシの側面を見ると、スーパー1の面影が感じられます。
リヤステーは取り外されていましたが、実際は2点固定式のABS樹脂製のステーが同梱されています。


バッテリーホルダーとモーター部分。
ターミナルは新形状で、他シャーシとの互換なし。
モーターはクーリングシールドが装着可能。スリットになっている部品は着脱できるようになっており、同パーツを取り付ける際は外す必要があります。
また、後述するニッケル水素電池 ネオチャンプの装着も無理なく可能とのことです。

そして、展示では触れられていませんでしたが、ゼロシャーシ、スーパー1と同様、センターにステーのガイドが用意されています。
サイドローラーセット(ゼロシャーシ用)のようなパーツが出るのか、スーパー1のものが流用できるのかは不明。


ギヤカバー。
ビス止めが可能なギヤカバーはミニ四駆では初。
これにより、ドラゴンバックやスロープ、アイガーでマシンの着地時にカバーが外れる危険がなくなります。

ギヤを外した状態での展示がなく、残念ながら内部の詳細は確認できず。


追記:Naaaaaさんから画像をいただきました。ありがとうございます。
シャーシ背面。
ターン式のスイッチとフロントバンパーを除いては、確かにスーパー1シャーシに酷似している箇所が多数確認できます。
興味深いのは中央付近にあるガイド。後に掲載しているパーツ装着例のように、プレート系を取り付けるのに便利そうですし、縦に配置してシャーシの補強にも使えそうです。
穿った見方をすると、VSシャーシEvo.IやXXシャーシEvo.Iに付属しているアンダーパネル系のパーツが出るという伏線にも見えます。


ボディキャッチまでも新形状。
レッドの樹脂製パーツとなっており、既存シャーシとも互換性があります。


グレードアップパーツの装着例。
フロントはワイドプレートで補強はしてありますが、シャーシ自体の全幅が84mmに広がっているため、径の大きいローラーを外側に装着すると車検に通らなくなります。


マスダンパーが装備されているセンターのプレートは、シャーシ裏面にビス止めされています。
しかし、ビス穴はシャーシ中心から縦に配置されているため、ビス1本で止められているだけなのかも。
追記:TPF新橋のブログにて、ビス1本で止められている写真が掲載されました。


スーパーIIシャーシの特徴。
重量22gと、軽量なVSに迫っています。
小回りがきき、コーナーの多いコースで活躍してくれそうです。


12月にはスーパーIIシャーシ用のゴールドターミナルも発売。

スーパーII シャーシ ゴールドターミナル
ITEM:15421
発売日:12月 定価:252円
新シャーシ、スーパーII用のゴールドターミナル。ゴールドメッキの金具は接点部分の酸化防止効果があり、電気まわりのメンテナンスサイクルを伸ばします。また輝くゴールドのカラーはシャーシのアクセントとしてもお勧めです。


最後にパッケージを紹介。
やはりイラストで行って欲しかったですね…。
こうしてみるとローラーの赤が浮いているような気も。


側面。
スーパーIIシャーシの特徴が一目でわかるようになっています。


側面その2。
FULLY COWLEDのロゴを見ると目頭が熱くなります。
しかし、レッツ&ゴー!!の文字や、豪と烈の姿が見えないのは残念。


最後に全方位を確認できる動画を載せておきます。

といった感じで、マグナムとスーパーIIシャーシで1ページ使ってしまいました。
細かいところはやはり実際に手にとってからとなりますが、実物の所見は悪く無いどころか好印象でした。
とはいえ、やはり新シャーシ第一弾はニューマシンで行って欲しかったところです。
今後、オリジナルマシンが出るか、ソニックやトライダガーなどが続いて発売されるのかは「検討中」ということですが、ぜひ前向きに(特に前者を!)検討して頂きたいです。

グレードアップパーツなどをまとめたその2に続く。

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