東北地方太平洋沖地震

14時30分。
立て込んでいた仕事を片付け、遅い夕食を摂ろうとラーメン屋に入店。
店内は多くの方がカウンターに座っており、自分の前にも何人か並んでいました。

こりゃ10分くらい待たなければありつけそうもないな…。

椅子に腰掛け、iPhoneの画面を覗きながら待っているとちょっと強い揺れが。
地震かとハッキリと認識した直後、だんだんと揺れが大きくなり、周囲の食器が次々と床に落ち、割れていきました。



早く外へ出るぞ!

その声が合図になり、客と店員が出口へ殺到。
広いとは言えない店内は、一刻も早く屋外に出ようとする人が一箇所に集まるなど、軽いパニック状態になっていました。

外に出ると、電線が大きく揺れ、看板が大きく揺れ、周りの建物はひしゃぎ、視界がぐにゃぐにゃと曲がり酔いのような感じになり、気持ちが悪くなりました。

ただ事じゃないというのがすぐにわかり、ある程度落ち着くのを待ってから同僚の無事を確認。

「P-Mさんがなかなか戻ってこないから、心配になっていたところでした」
「お互い無傷でよかった」
「電話も通じなかったし不安だったが、無事でなにより」

 等々、ありがたいなと思うと同時に、今後の方針を決めなければと思い、まずは面々の無事と現状把握につとめました。



建物は天井が一部外れたり、荷物が散乱するなどの被害はありましたが、幸い、誰一人としてケガはなし。PCが数台壊れましたが、モノよりも人。PCなんて替えがきく。

必要な対応指示、帰宅者への注意事項を終え、落ち着くまで待機。
この状況で帰宅すべきかどうか迷った後、20時18分に自宅へ戻ることにしました。

以下、Twitterに投稿したもの(茶色)補足など(青色)を時系列で。

20:30
弁当屋は長蛇の列。
こういう時に重要なのは食料ですもんね。乾パン持ってきて良かった。

普段であれば惣菜が並んでいますが、この時点で既になし。長蛇の列はテイクアウト待ちでした。
20:41
マンガ喫茶からグチをこぼして出てくる4人組。
「なんでこんな日に限って満室なんだよ」って…。

宿泊する環境にいる方、そういったものがある方は極力そちらを利用して欲しいです。
20:58
交差点にはたくさんの人と車。歩道が人で埋まっている。

道中、自転車屋があったのですが、かなり繁盛していました。
なるほど。こういった状況の移動手段としては適切なのかもしれません。



21:10
JR高田馬場駅に到着。
人がたくさん集まっています。

山手線が駅に停車していますが、車内は電気が消えています。




駅はシャッターが降りており、貼り紙がしてありました。
事前の周知どおり、JR東日本は終日運転中止。
メトロの駅は開いていましたが、この時点では動いておらず。
しかし、寒さをしのげる場所があるだけでも貴重な存在です。


21:25
こんな日でも配達ドライバーの方は頑張っているのか。
営業しているお店も多いし、一部の電車は運転再開しているとかスゴイな。

コンビニや食事屋、レストランも営業していました。
今思えば、ここでラーメンでも食べておけばと後悔。



21.29
西武線は完全に沈黙か。こんな時間なのに駅に客の姿はなし。

しかし、車内に運転士が乗車。動き出す目処がついたのでしょうか。
※後に運転再開の報あり。



22:08
踏切内で停車中の電車と立ち往生する救急車。これは…。
電車はこの2分ほど後に動き出しましたが、1分1秒を争う状況だったらと思うとやり切れないです。

写真では救急車のサイレンが消えているように見えますが、実際は点滅しています。(前の方を見ると点いているのがわかります)

22:52
黙々と歩いていると、今日の地震が夢の中の出来事だったように感じます。
23:10
都心から離れるにつれて、歩いている人もだんだんと少なくなりました。
まわりの風景もいつもと同じ。何もなかったかのような日常です。

昼間の非現実と、なんでこんな夜中に一人で歩いているのか。電車に乗れよという自問自答。
すべて現実。


23:27
広い道に出ると少し安心する。



23:34
たくさんの人とたくさんの車。

夜中の一人歩き、しかもこういった状況では正直、心細いです。
災害マップに載っているような大きな道路を出来る限り歩きましょう。
連帯感もあり、精神的にもかなり負担が減ります。

救急車や消防車が行き交っていました。
夜通しの対応になっていると推測されますが、本当に頭が下がります。
 

23:42
駅の入り口は無常にもシャッターが。今日の運行はダメだったのか。


23:57
コンビニの入り口にしゃがみ込む人たち。
中高生ならよくある光景ですが、今日はスーツを着た会社員。

みんな疲れているのです。
コンビニの明かりは癒されますし、休憩所としてもありがたいです。

3/12 00:05
4時間歩きっぱなしで疲れた。小休止。
00:35
情報収集していたときに気仙沼の写真を見ました。絶句です。

バス停の椅子を借りて休憩させてもらいました。
この間、iPhoneで色々なサイトで情報を収集していましたが、東北地方の被害状況には声も出ませんでした。
この日はiPhoneが大活躍。
メールや電話がほぼ使えない状況でしたが、ネットからの情報収集、Twitter、マップ、radiko、懐中電灯がわりにLEDライトと本当に役に立ちました。
auのケータイも持っていたのですが、そちらもこの日は役に立たず。
固定電話は割と繋がってくれました。
00:39
ちゃんと家がある!良かった。

00:49
無事に帰ることができて本当に良かったです。
いま、テレビを見ているのですが、言葉が出ません…。

自宅到着。さすがに涙が出そうになりました。


00:54
家の中は幸いなことに被害は少なかったです。
窓ガラスやテレビ、冷蔵庫、タンス、本棚、Mac、PCも無事。位置は大分動いていますが。

冷蔵庫の位置が50cmほど前に動いていたのと、いろいろなものが散乱していた程度で済みました。

02:37
余震続いている
03:18
情報を集めれば集めるほど、現実とは信じがたい…。

映画やゲームのような世界が映しだされている。
一体、何が起きているのか。本当に現実なのか。
自然の猛威と人間の無力さをまざまざと見せつけられました。



日本赤十字をはじめ、色々な団体が義援金を受け付けています。
どう見てもアヤシイところも紛れていますので、信頼できる団体を選んでください。

自分はGoogleチェックアウトから日赤に入金できるものを利用しました。
http://www.google.com/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html



クレジットカードをチェックアウトのアカウントに登録しておけば、数クリックで手続きが完了します。
Yahoo!など、ポイントを使えるサイトもありますので、ご活用ください。


最後になりましたが、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
そして、自衛隊、レスキュー隊をはじめ、前線でがんばっている全ての皆様、頑張ってください!!

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