第50回静岡ホビーショーレポート(その2)〜マシン編〜

画像の量が多いので、分割でレポートを掲載します。
 レポート:その1/その2/その3/その4/その5/番外編

その1の続き。
マシン編ということで、展示された新マシンを中心に紹介していきます。


ミニ四駆ブースは今回もジュニアサーキットを設置して、ノーマルマシンが延々と走行するデモンストレーションを実施。
さすがに自作マシンを走行させる猛者はいなかったようです。


ミニ四駆はビクトリーマグナムとバンガードソニックをプッシュ。
スーパーIIシャーシを採用したプレミアムシリーズとして、マグナムセイバー、ソニックセイバー、トライダガーXに続いて復活したフルカウルミニ四駆として注目を集めていました。


展示は通路側、しかも中央という良ポジションに配置されました。
Vマグナム&Vソニックの巨大ボードがこちらにも掲示されていますね。


それでは、マシンをじっくりと見ていきましょう。
まずはビクトリーマグナムとバンガードソニックから。


ビクトリーマグナム プレミアム(カーボンスーパーIIシャーシ)
 6月25日発売 1,155円
「爆走兄弟!!レッツ&ゴー」の主人公の一人、星馬豪の2代目の愛車、ビクトリーマグナムが原作コミックイメージで仕上げた、メタリック調のステッカーをまとって登場です。プレミアムの名にふさわしく、シャーシはカーボン繊維配合ナイロン樹脂を使用して強度をさらにアップしたスーパーII。トレッドパターンが彫刻されたタイヤを装着して足もともリアル感たっぷりです。


正面から。
Vマシンの特徴であるVノーズがしっかりと再現されています。
フロントカウルは無印と同様、着脱可能。
ドラゴンバックなどの着地時に外れてしまうのが怖いので、実戦で使う時は外される方が多いのでしょうね。


斜め後ろから。
コロコロコミックには小型のV字ウイングで空気抵抗を極限まで減らしつつ、直進性能を高めた!といった趣旨のようなことが書かれていましたね。


横から。
Vマシンを愛でる…もとい眺めるのであれば、やはりこのアングルは外せません。
サイドからリヤにかけてのカウルが、フロントタイヤから発生する空気の流れをリヤタイヤに向けないような形になっているという、夢のある設計です。意味があるかないか、効果があるかないかの問題ではありません。偉い人にはそれがわからんのです。
今回の展示ではそういったところには触れられず、「あのVマグナムとVソニックがスーパーIIシャーシで復活!」程度しか語られていないのが何とも残念。


キットの内容。
基本性能はかなり豪華で、さすが「プレミアム」の名を冠するだけはあります。


ボディ。
丸みを帯びた初代セイバーと対照的に、直線的なフォルムが特徴です。
基本的な形状は後継のサイクロンマグナムにも引き継がれています。


ステッカーはメタルタイプ。
無印のビクトリーマグナムと並んでいなかったためわかりづらいですが、炎のマーキングなどが異なっています。
また、フロントカウルの横はライトの部分と一体化しており、折り曲げて貼り付ける形だったのが、切り分けられています。剥がれやすかったので嬉しい変更点です。


ホイールはグラスファイバー強化タイプが採用されました。
マグナムの特徴である蛍光グリーンではないのが少し残念です。


シャーシはスーパーIIシャーシ。
カーボン繊維配合ナイロン樹脂を使用しており、ABSとは比べものにならない強度を持ちます。
A部品はブルー。
マグナムのボディに見られる純粋なブルーではなく、コバルトブルーです。


フロント。
Vマグナムではグレーの新型サイドバンパーが初採用されましたが、今回はそういったモノはないようです。


リヤ。
問題になったモーターカバー部分はしっかりと修正されたバージョンのようです。
写真には写っていませんが、ボディキャッチもブルーです。


タイヤはトレッドパターンが彫刻されているスペシャルバージョン。
このパターンは本キットが初めてになります。
リアルミニ四駆で使われていました。
@Miki_Hoshiiさん、ご指摘ありがとうございました。


パッケージは他のプレミアムシリーズと同じく、イラストではなく実写。
何とかこだわって欲しかったです。
左上の黄色い円の中には「カーボンファイバー配合ナイロン樹脂製シャーシ」と書かれています。
これについては後で触れます。


バンガードソニックプレミアム(カーボンスーパーIIシャーシ)
7月発売 1155円
「爆走兄弟!!レッツ&ゴー」の主人公の一人、星馬烈の愛車、バンガードソニックが、カーボンファイバー配合ナイロン樹脂でさらに強度を高めたスーパーIIシャーシを採用して登場です。ホイールもカーボンファイバー配合ナイロン樹脂製の強化タイプ。シャーシやホイールはブラック、バッテリーホルダ ーやリヤステーはレッドとしたプレミアムの名にふさわしい仕上がりです。


前面から。
マグナムと比べて丸みを帯びたフォルム。


背面から。
「ダウンフォースを発生させてマシンを安定させる」という設定で、大きなリヤウイングが装着されています。


横から。
ウイングの存在感がありますね。


内容。
マグナムに負けず劣らずプレミアムです。


ボディ。
ボディカラーはピュアホワイトのマグナムに対して、レーシングホワイトというクリーム色に近い白となっています。


ステッカー。
他のプレミアムシリーズと同じく、原作コミックのイメージを重視したデザインが採用されています。


シャーシと同じくカーボンファイバー配合の強化ホイール。
マグナムは「グラスファイバー強化タイプ」なので、仕様差があります。
残念ながら蛍光イエローではありません。


パッケージ。
右下の黄色い円の中には「カーボンファイバー配合ナイロン樹脂製シャーシ&ホイール」。
一般的な強度で言うと カーボン>グラスファイバー なので、ホイールだけで考えるとソニックに軍配が上がります。


カーボンファイバー配合ナイロン樹脂製シャーシとパターン入りタイヤは2台共通。


ミニ四駆シャーシ素材の特性
・カーボン繊維配合ナイロン樹脂
  特性:硬さと剛性、衝撃強度を持ち合わせ摩耗しにくい
・ポリカABS樹脂
  特性:ABSより剛性が高く、粘りもより強い
・ABS樹脂
  特性:加工し易く、柔軟性もあり、衝撃強度も高い標準品


繰り返しになりますが、今回の2台は「カーボン繊維配合ナイロン樹脂」が使われています。
ソニックの方はホイールもその素材が採用。


トライダガーXプレミアムはシャーシが赤、パーツが黒でしたが、ソニックはその逆。 


ビクトリーマグナムとバンガードソニックは、こしたてつひろ先生の「爆走兄弟 レッツ&ゴー!!」で活躍します。
これを機に興味が出てきた方は、ぜひご一読ください。


バンキッシュRS(VSシャーシ)
7月発売 1050円
レーサーミニ四駆の中でも人気の高いバンキッシュJr.がいっそう精悍なカラーリングで登場です。ショートホイールベースタイプのVSシャーシはA部品やリヤステーなども含めてレッドカラー。シルバーメッキ仕様の大径5本スポークホイールには、レッドカラーの大径スリックタイヤを装備。さらに、ボディ用ステッカーはメタリック素材を使用した新デザインとしました。


レーサーミニ四駆の新車(限定除く)としては2005年6月に発売されたスーパーセイバーRS以来、実に6年ぶりとなります。
ちなみに、Vanquishは英語、フランス語で「勝利する」を意味するにが由来。
RSは「Racing Special」の略。
今のところは、過去に発売されたレーサーミニ四駆シリーズをオンロードレースに特化させたバリエーションにのみ冠されています。


ボディ。
他のRSシリーズ同様、オリジナルから大きな変更はありません。


その他の内容。
ステッカーは新デザイン。


赤のVSシャーシは強化タイプではなくABS樹脂製。
タイヤも同色の大径スリックタイヤとなっています。


ホイールは大径シルバーメッキ。


まだまだ現役で使えるVSシャーシ。
VSシャーシEvo.Iとの組み合わせもOK。


パッケージ。
レーサーミニ四駆でも人気が高いマシンですし、デザインも古臭さを感じませんね。
赤いシャーシに黒いボディの組み合わせがカッコイイです。


ビクトリーマグナムプレミアム、バンガードソニックプレミアム、バンキッシュRSの展示を動画で撮影しました。
前後左右からじっくりとご覧ください。


ホビーショー開催前に突如発表された「オープントップ」シリーズ。
昨年発売されたクリヤースペシャルと同じような役割でしょうか。


アスチュート オープントップ
7月発売 1260円
低い車高と曲線を基調にしたフォルムが特徴のアスチュートJr.。そのコクピットをオープン状態にしてドライバーをセット、ぐっとスケール感が高まった姿が魅力です。ボディカラーはオリジナルのレッドからブラックに変更、マーキング用ステッカーもブラックボディに合わせたニュータイプ。トレッドパターンが刻まれた小径タイヤを装着して足もともリアル感たっぷりです。


ドライバー氏。
人形は取り付け、取り外しが可能で、首も回るそうです。
脇見運転とか不謹慎な目的に使うのはやめ、コンクールデレガンスなどでうまく活用してください。


パッケージ。
タミヤのサイトでは「スーパーアスチュート」と書いてありますが、実際は「アスチュート」です。


シャーシは最新のスーパーIIシャーシ。シャーシはABS樹脂製。強化タイプではありません。
撮影に失敗してオレンジに見えますが、実際はバンガードソニックと同じレッドです。
パターンの刻まれたタイヤといい、ソニックとの共通点が多いですね。


サンダーショット オープントップ
7月発売 1260円
キャノピーを開けてドライバーが搭乗した姿がリアル。エアロダイナミクスに優れたビュレットフォルムが魅力のサンダーショットJr.のオープントップ仕様です。ホワイトボディに映えるブルーを基調にしたグラフィックのマーキングは専用デザイン。大型のリヤウイングを新たに装備してスタイルをいっそう引き締めます。ギヤ比は4:1、大径スリックタイヤをセットしました。


シャーシはスーパーXX。
アスチュートは小径タイヤでしたが、サンダーショットとスーパーセイバーはオリジナルと同じく大径タイヤとなっています。


リヤから。
追加されたウイングにちょっと違和感。
ウイング・ターボセットを思い出させます。


ドライバー。
3台のオープントップマシンは、それぞれ同じ形状なので使い回しが可能とのこと。


パッケージ。
昔のプラモデルのようなレトロな感じがします。


パッケージ横から。


スーパーセイバー オープントップ
7月発売 1260円
オープントップのボディにドライバーをセット、実感あふれる仕上がりが闘志を高めます。さらに、大型リヤウイングを新たに装備してウェッジシェイプフォルムに迫力を加えます。シャーシはブラックカラーのVSタイプ、イエローのギヤカバーやリヤステーを組み合わせました。さらに、シャーシのカラーリングに合わせた、ブラックとイエローの専用ステッカーもポイントです。


私の思い出のミニ四駆、スーパーセイバーもオープントップで蘇ります。
シャーシはVS。同じく思い入れの強いバンキッシュと被っているので悩むところ。


横から。
正直なところ、このステッカーデザインはあまり好みではありません。


サンダーショット同様、ウイングが追加されています。
取付穴が汎用的なタイプなので、ハイマウントローラーやFRPプレートを装着可能なのは嬉しい。


ドライバー。


パッケージ。
3台の中では比較的地味なうえ、このデザインでは…。
もうちょっとがんばって欲しかった。


横から。

その3へ続く。
このエントリーをはてなブックマークに追加