ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズで、亡骸や骨に話しかけた際に、何の返事もリアクションもないことを表すメッセージである。
ドラゴンクエストといえば、いまや国民的ゲームとしてあまりにも有名で、特にゲームデザイナーの堀井雄二氏が書くテキストは味わい深いものがある。
強烈なインパクトがあるものが多く、特に表題のメッセージは、遺体に対して「ただの」という冷静に考えると不謹慎極まりないことだが、逆にそのギャップが笑いをさそう。
この「へんじがない」の他にも、日常生活で使えるものが山のようにある。
例えば、
「せかいの はんぶんを おまえに やろう」
「それをすてるなんてとんでもない！」
「ぐうぐう…」
「すやすや…」
「ぬわーーーーっ！！」
「もはやふたたび いきかえらぬよう そなたらのはらわたを くらいつくしてくれるわっ！」
などが挙げられる。
閑話休題。
つい最近、リアルでこのセリフを使うこととなった。
はじまりは桜の花が散り、梅雨が日本列島にやってきたある日のことであった。
手強いシミュレーションをクリアした際、あるサイトの掲示板に書き込まれたメッセージを読みあさっていたところ、気になるメッセージが。
タイトル：トラキア776のロッピー限定版を持っている人
持っている、持っているぞ。
本文：近所のゲームショップで30,000円で売れましたよ。
げ、マジっすか？
売るつもりはないが、手元で大切に保管しておこう。
そういえば、アレってどこへ置いたっけ…。
うぐおおお…！ わたしには なにも おもいだせぬ…。
あ、そうだ。
あさがや家に置き忘れたままだった。
いつ取りに行って良いかメールをしておこう。
6月1日
まぁ、昨日送ったばかりだしな。
毎日ネットに接続しているわけじゃないだろうし。
6月7日
返事ないや。
何か間違ったかな？
もう一度送ろう。
6月30日
一ヶ月か。
メーラーを開いていないのかな。
まぁ、誰からもメールが来ないならメーラーを起動しないのも仕方ないか。
7月30日
もしかして迷惑メールに紛れ込んだ？
というか、よく二ヶ月も待ったな。自分。
こうなりゃ根比べだ。覚悟しろあさがや。
7月31日
根比べしたところで何のメリットが？
8月21日
忘れかけていたその日、事件は起こった…。
あさがや氏のサイトα-BOROの「あさがやの日記超」にて−
| ８月２１日 すぐに直る トラキア776ならうちにあるよ。 俺のじゃないけど。 ロッピー版のに入ってたぬいぐるみも両方残ってるし。片方しか写真にとって無いけどね。 聖戦は回復の杖を持った奴２体を囲んで苛めゲー！みんな知ってるね！ |
…。
>トラキア776ならうちにあるよ。
知っているよ。取りに行くって言ったじゃん。
>俺のじゃないけど。
私のだ。
>ロッピー版のに入ってたぬいぐるみも両方残ってるし。
何勝手に開封してんだコラ！
>聖戦は回復の杖を持った奴２体を囲んで苛めゲー！
そのテンションは何だよ。
こちとらあさがやを囲んで変化の杖を使いまくりたいよ、もう。
ふ〜疲れた。もう疲れた。
彼は私のことが嫌いなんだろうか…
旅のお供をお願いしようと思っていたのに、なんか言いづらいな…。
いや、旅と言っても浅草ROXのミニ四駆マグナムまつりだが。
9月16日
未だにメールは来ない。
そのせいでマグナムまつりに行けなかった。
9月29日
衝撃的なニュースが飛び込んでまいりました。
業を煮やしてこちらから切り込んでみた。
「かなり前にあさがやにメールを送ったんだけど、返事はいつ来るんだ？」
「メールは全部読まずに捨ててる」
メールは全部読まずに捨ててる
メールは全部読まずに捨ててる
メールは全部読まずに捨ててる
メールは全部読まずに捨ててる
メールは全部読まずに捨ててる
パターン青！使徒です！！
なぜ読まずに捨てる？しかも全部！？
さっぱり意味がわからん！このリアル黒やぎさんめ！！
「結構大事なことが書いてあったんだけど…」
「もう一回送ってくれない？」
何言ってんだと思った。
「イヤだよ！送ったって、どうせまた読まずに捨てるんだろう？」
「…」
へんじがない ただの あさがや のようだ。
そこは返事をするとか、否定とかするところだろう！
何でまた読まずに捨てるみたいな雰囲気出しているんだよ！！