テレビに映る芸人のネタを背に、玄関を開ける。
彼もがんばっている。自分もがんばって体を張らなければ。
この物語は哀戦士こと、あさがやが主人公の旅情ストーリーである。
・10時00分
あさがやが阿佐ヶ谷に初詣。
これが言いたいだけのために東京都杉並区阿佐ヶ谷にある阿佐谷神明宮に行くことになったのだが、寒いなぁ。
まるで冬みたいじゃないか。まったくもう。
「そんなの関係ねぇ！」
前を歩いている子がある芸人のマネをしている。
楽しそうだなぁ。
よし、オレもマネしてみよう！
「そんなの関係ねぇ！オッパッピー！！」
「ママ〜、あの人何やってんの？」
「シッ、目をあわせちゃいけません！」
あ〜、下手こいたー！！
・11時00分
中野駅に着いた。
サンプラザに寄ろうと思ったわけじゃないさ。
三鷹行きや中央線じゃないと1本で行けないって、今気付いたのさ。
・11時10分
阿佐ヶ谷駅に着いた。
これで目的の90%は達成されたも同然だね。
反対側の電車に乗ろうと思ったけど、いろいろと問題ありそうなので仕方なく駅を降りた。
とりあえず駅ビルの中にあるスターバックス・コーヒーに侵入。
外で購入したマックスコーヒーを飲もうとしたら、店員にご注文は？と言われる。
気安く話しかけるな。私はお高いのよ。
あ、注文ですね。
あさがや様のイメージカラーである緑色の液体とテリヤキ何とかを頼む。
緑色はホットで。あ、ない？じゃあコールドで。
二階に陣取って、今日のルートを確認することに。
ふむふむ、この道をこうやって…。
この信号を左に…。
そうだ！駅前でタクシーに乗れば早いじゃん！！
…それでは意味がないよね。うん。
・11時30分
ルートも何となくわかったので、目的地へ向かうことに。
いやぁ、歩いているだけでも楽しいね。
ニヤニヤしながら歩いていたら、子供に不審者を見るような目で見られた。
本日二回目。
異国の地で通報されると困るので、足早に神明宮へ急ぐ。
MP3プレイヤーに入った軍艦マーチを聴きながら、阿佐ヶ谷の商店街を闊歩。
あ、手袋を買おう。
手袋を逆から読むとろくぶて。六回ぶっていいわけだね。
ニヤニヤしながら店から出てきたが、特に何にもなかったぜ。
・12時00分
神明宮に到着！！
なんか人がえらい並んでいるなー。
お賽銭は後にしよう。
お、甘酒か。買っていこう。
軽く一杯。カトリ一敗。
お、お守りか。買っていこう。
えぇっと…、コレと、コレ。交通安全？いらね。
お、巫女さんか。買っ…はまずいね。
不審者と間違われないように、草葉の陰から凝視することに。
「…中に着ている服が見えているじゃないか。ダメだ。ダメな巫女さんだ」
苦虫をかみつぶしたような顔をしていたら、子供にゴミを見るような目で見られた。
本日三回目。
・13時00分
そろそろお賽銭を…と思ったらまだ並んでいる。
まぁいいや。お金がもったいないし、そろそろ帰るか。
うん、いったい何のために来たんだろうね。
帰りがけにおみくじをひくことにした。
誕生日別のおみくじ…じゃないな。何というか…助言？の紙ですね。
何を言ってるのかわからねーと思うが、オレも何をされたのかわからなかった。
さて、助言（仮）でも読んでみるか。
| 目上の人を敬いましょう。 |
…。
なんかもう色んなものを見るたび親分肌だとかリーダータイプだとか言われるけど当たってねぇよ！
うん、言いたいことはわかる。
でも異論は認めない。