こだま346号東京行き(その2)

12月16日。

今日はポセイドンXブラックスペシャル楽しいトレインシリーズの発売日である。
久しぶりにむかし通っていた模型店へ行くことに。

ちゃんと入荷しているだろうか。
そのお店はダンガンはやめてしまったとカトリ氏から聞いたので不安である。

焦り…。

不安……。




346………。




なぜこの男が隣に!?」 「どうせ買いに行くなら一緒の方が楽しいじゃねぇか」
「まったく楽しくない」
「まぁ、そういうなって。お、あの店か」
「あまり期待するなよ。カトリが行ったときは既にダンガンをやめてしまったらしいから」
「そうやってデマを流してその店に近づけない作戦じゃねぇの。バレバレだぜ」
「まぁカトリのことだから、その可能性は否定できないな」

店に入る二人。

「昔と同じならこの辺に…」
「あったか?」
「えーっと…あ、あったーッ!!」




ポセイドンX ブラックスペシャル!!


「そっちかよ!トレイン探せよトレイン!」
「あぁ、楽しいトレインシリーズね。楽しい工作シリーズの方にでもあるんじゃないか」
「何だよ投げやりだな。それでもダンガンサイトの管理人かよ」
「いや、楽しいトレインはダンガンじゃないって言っただろう。そもそもウチはダンガンサイトでは…」
「どうでもいいよ」
「ど、どうでもいいって…」



「オイ、コレじゃねぇか」
「どれどれ。おぉ、それだ。結局ダンガンのコーナーにあったじゃん」
「700系と300系が…それぞれ1個ずつ…」
「…」
「……」

最初はグー!ジャンケンポイ!!

「ズコー」
「ははっ、346クン。日頃の行いの差が出たようだね。じゃあ自分は700系をいただこう」
「フン!オレは最初から300系が欲しかったんだよ。アホか
「アホ…」



かくして、我々は楽しいトレインを無事、ゲットできたのである。

初出:2006年12月16日 峠の茶屋「こだま346系東京行き(その2)」