激闘記録 第6章第6話「300vs700」

カトリ「で、言ってやったんだよ。だからあの時買い占めておけばってね」
あさがや「HA-HA-HA」


????「元気だったか、Green Shirtコンビ!!」



あさがや「お、おまえはッ!?」 カトリ「最近、外伝のみならず本編にもちょっかい出してきて、準レギュラーどころかレギュラー、さらに主役の座を狙っている…えーっと」
あさがや「…誰だっけ?」
346「…346(サンシロウ)だ。いい加減名前を覚えろ」
あさがや「あぁ、そうだ!ホイコーローだ!」
カトリ「違うだろう。チンジャオロースだって」
P-M「もはや原型をとどめていないな」
346「おいおい、P-Mサンよー。この緑コンビのしつけはどうなってンのよ」
カトリあさがやバブルスライム野郎に言われたくない」

P-M「…で、今日は何しに来たの?」
346「よくぞ聞いてくれた!実は昨日買った楽しいトレインシリーズを使ってP-Mと決着をつけようと思ってな」


●楽しいトレインシリーズ
鉄道をデフォルメしたタミヤが放つ新ホビー。
プラスチック製のボディに、組み立て済みのシャーシがセットになっており、単三電池を買えばすぐに走らせることが出来る。
構造的にはダンガンレーサーとほぼ同じ。


第一弾の700系。第二弾の300系も同時発売。


カトリ「ほほう。12月16日に全国の模型店などで発売。定価1029円のヤツだな」
346「どうだ。羨ましいだろう?」
P-M「346よ。カトリを甘く見てはいけない」
カトリ「いやぁ、そんなことはないさ。ポセイドンXブラックスペシャルを2台、楽しいトレインシリーズは700系、300系とも発売日にしっかりと購入して、既に内部のチェックまで済ませて今後の改造プランを練っている段階なだけで。ぜんぜん凄くないっすよ、いやマジで」
P-M「ほらね」
346「さすが賊の異名を持つだけのことはある」
カトリ「そのセリフ、久しぶりに聞いた。ありがとう」
346「いえいえこちらこそ。何のおもてなしもできずに。散らかっていますが中へどうぞ」
P-M「いや…ここ、私の家なんですが…」
あさがや「早くも完全に空気と化してしまった。次回までには手に入れて目立ってやる


346「よーし、がんばるぞー」
P-M「はい、じゃあお疲れ。今度は外伝から出てこないでね」
346「あばよーって、違うっつーの!勝負だ!勝負!!」
P-M「別にいいけど、普通のレースじゃ面白くない。ここはチーム対抗にしないか?」

ルール
・楽しいトレインシリーズを使って、どちらが先に30周するかを競う。
・2人対2人だが、マシンは各チーム1台とする。
・その他の基本的なルールはダンガンのレギュレーション準拠。

346「よし、負けたチームは吉牛の大盛りな」
P-M「なぜ吉野家…」
346「チームはオレ&カトリvsP-M&あさがやに決まりな」
P-M「なぜあさがや…」
カトリ「346と組むのはシャクだが、連中に一泡ふかすためなら甘んじて受けよう」
P-M「あんな奴らに負けたくない。がんばろうな、あさがや…って、どこへ行った?」
346「あさがやならやる気満々みたいだぞ。ほら!」




あてんしょんぷりーず♪

346「まるでレースクイーンだな!あははは」
P-M「はぁ…。もういい、あさがやよ。オマエの居場所は未来永劫あっちだ…」

ピット

346「ん?あさがやのヤロー、何をやっているんだ?」
あさがや「数え切れないセラミック、チタンを精密なバランスで配合し…
特殊な味付けを施して…煮込むこと七日七晩!!
ギヤやその他のパーツも傷まず、なおかつ全ての材料の効果も数倍…
これが…長年にわたる研究の結果たどりついた…究極の潤滑油!!




ドーピングコンソメグリスだ…
さぁ諸君、我がマシンが逃げるのを止められるかな…?」

346「何かべっとりしているんですけど」
カトリスライドダンパーグリスじゃん。346のバブルスライムに装着しているフロントスライドダンパーやリヤスライドダンパーに使うグリスだからギヤに塗ると逆効果だぞ」
346「へぇ、そんなのもあるんだ。用途によって使い分けないといけないんだな。で、カトリは何をやってんの?」
あさがや「あまりに懐かしくてね。346をだましてマシンに塗らせてやろうと思って
346「は?何か言った?」
あさがや「いや。そろそろ時間だから始めようかってね」

・今回の出走マシン
P-Mあさがや700系新幹線
346カトリ300系新幹線




346「いくぜ!レディ…ゴー!!

あさがや「白い方が勝つわ」
P-M「よく考えろ。どっちも白いぞ」
あさがや「走っていると見分けがつかない!」
P-M「よく見ろ。ウチらの700系の方が3倍速い」
346「え?なんで?」
カトリ700系は設計最高速度が310km/h。対する300系は285km/h。性能的にもこちらの不利は否めない…」
346「いや、それ実際の新幹線の話だろう。このレースであれだけ差がつくなんて」



勝者、P-Mあさがや



346「なぜだ!?」
P-M「いやぁ、だってそっちはドノーマルじゃん」
カトリ「対するP-Mチームはスプリントダッシュにベアリング入りプロペラシャフト。ギヤもパワーからスピードギヤに、さらにタイヤはファイティングタイヤ(ファング)に変更されている。これでは負けるだろう」
346「そうか。楽しいトレインはダンガンのパーツも使えるんだな…って、何だよこの役回りは。あさがやがやれよ」