激闘記録 第6章第9話(下)「両雄、相打つ」

前回のあらすじ
テラスピアーに蹴散らされた。



P-M「今回はいやに簡素だな」
346「今までのは練習だし。さぁ、これからが本番だ!」
P-M「お前は何を言っているんだ?そんなのカトリとあさがやが許すわけないだろう」
あさがや「え?さっきまでのは練習でしょ?」
カトリ「うむ、練習だな。疑う余地もない」
P-M「オマエら…」
●現在の状況

  1番手 2番手 3番手 4番手
346 346系新幹線 バブルスライム
あさがや ぬるぽ ジョルジュ荻窪 YAMADA 19mm固め
カトリ 自転車男 バーニングフォース ウィスタリアス タウゼントフェスラー
P-M テラスピアー VMAX MG-001 ウイングバルカンM-Style



カトリ「残るは四天王とか言いつつ2台しか所有しておらず、その2台も一瞬にして敗北した346以外だな」
346「こんなこともあろうかと、隠し球を用意しておいたぜ」
あさがや「隠し球!?」
カトリ「346のマシンは2台だけじゃなかったのか!?」
346「見て驚け!」




楽すぃトレインシリーズ 銀座線!!

あさがや「ひぃっ!で、でた!!」
カトリ「こ、これは、TEA-Leagueで毎年恒例のエイプリルフールネタで登場したマシン」
P-M「ムダにコラボレーションするな!」


●第三回戦

出場マシン
あさがやYAMADA
カトリウィスタリアス
P-Mテラスピアー

カトリ「宿命の対決…」
P-M「どちらがカタパルトアタックの頂点か決める時が来たな」
あさがや「あぁ…絶対に負けない!」
カトリ「その意気だ!って、キミはカタパルト関係ないよね!」
あさがや「心はカタパルト」
346「わけわかんねぇことやってねーではやくやれ」

レディ、ゴー!!

カトリ「まずはザコを蹴散らす!」
あさがや「ザコ?テラスピアーのことを悪く言うな!」
P-M「えっ?こっち?」
カトリ「ち、ちがう。YAMADAに決まっているだろうが!」
あさがや「カトリ自重しろ。樹海で修行を積んだYAMADAにはカタパルトアタックなど効かない!」




あさがやYAMAZAKIPANーッ!!」
P-M「だから何だよYAMADA…じゃなくて今回は山崎パン?どっちにしろ何だよ」

あさがや「うぅ、修行の成果が…」
カトリ「ところで修行って何をしてきたんだ?」
あさがや「樹海の前をバスで通った!」
カトリ「…それだけ?」
あさがや「うん」
カトリ「…」
あさがや「…」

カトリ「さ、さぁ、次はP-Mの番だ」
P-M「決着をつけよう」
カトリ「原子レベルに分解して、姿形を見えなくしてやるわ!」
P-M「そんなヒドイ目にあうの!?」
カトリ「喰らえ!カタパルトアタック!」

カトリ「!」
P-M「アウトから抜いたぞ」
カトリ「ぬ…か…させぬ」
P-M「なにッ!?」

あさがや「テラスピアーのボディの内側に入った!!」
346「絡みついて何か意味あんのかよ」
あさがやルールでは2回抜かした方が勝ちだが、この状態では完全に追い越していないので抜かされたことにならない。つまりまだ2回抜かされるまで決着がつかないんだ」
346「へぇ、カトリみたいだな。その説明口調」
あさがや「う、うるさいわね///

P-M「じわじわと外に追いつめられている」
カトリ「このままコースアウトするがよい…」
P-M「(じり貧ッ…こうなったら一か八かだ)」
カトリ「さぁ落ちろ…」
P-M「今だ!」




カトリうおぉおおお!
あさがや「ウィスタリアスが吹っ飛んだ!!」
346「何だアレ?」
P-M相手が攻撃時に浮いた瞬間にカタパルトアタックを発動させた」
あさがや「つまりトラップカードを発動し、相手のライフポイントを一気に削ったわけだな」
P-M「なぜカードに例える」
346「突然だが、P-M。勝利を祝してオレ様がみんなにメールを送っておいたぞ」
P-M「メール…?」
346「ほら」

今日未明、埼玉県で暴行を加えるなどし、一台のマシンが書類送検されました。
調べによるとテラスピアー容疑者は、横を走っていた別のマシンに対し体当たりやタイヤを押しつけるなど、被害者に嫌がらせをしていたとのこと。
同様の被害届が多数出ていることから、余罪があるものとして調べを進めています。

P-M何で傷害事件になっているの!?
346「被害者証言もとってある」
P-M「被害者って、どうせカトリだろう」
クワトリ「認めたくないものだな。自分自身の若さ故の過ちというものを」
P-M「やっぱり」
クワトリ「シャアではない。クワトリ・マジーナだ」
P-M「シャア?誰もシャアなんて言っていないから」




●現在の状況

  1番手 2番手 3番手 4番手
346 346系新幹線 バブルスライム
あさがや ぬるぽ ジョルジュ荻窪 YAMADA 19mm固め
カトリ 自転車男 バーニングフォース ウィスタリアス タウゼントフェスラー
P-M テラスピアー VMAX MG-001 ウイングバルカンM-Style




カトリ「ついに我々も残り1台になってしまった。ここでテラスピアーに破れる事があったらゲームセットだ」
346「もういいじゃん、それで」
カトリ「よくない!このままじゃ、前回に続いてP-Mにいつも負けているイメージがついてしまう」
346「へぇ。じゃあ何か秘策でもあんの?」
あさがや「ぶっちゃけ言うと、もうティーリーグ転覆しかない!」
カトリ「転覆!?何か作戦があるんだな?それで勝てるんだな?」
あさがや勝利したら、私もビビる
346「ハハハ、ダメじゃん」

ザッ

カトリ「きたか…」
P-M「さぁ、行きますか。楽しいレースの時間デス」


●第四回戦

出場マシン
あさがや19mm固め
カトリタウゼントフェスラー
P-Mテラスピアー

レディ、ゴー!!

カトリ「こちらは井桁系セッティング。カタパルトアタックリヤユニットには少々分が悪い
あさがや「…しかし、分の悪い賭けは嫌いじゃない!」
P-M「このまま終わっては面白くない。最後まで足掻いてみてはいかがです?」
あさがや「なめやがって。いくぞ!」
カトリ「あぁ」

ガシャーン!!

P-M「…」
カトリ「!」
あさがや「あ…」
346「あ、あさがや、コースアウト!!
P-Mカトリ「えぇーっ」
346「せっかく盛り上がるシーンだったのに」
P-M「しかも何もしていないのに勝手にコースアウト…」
あさがや「いや、ははは」
カトリ「…」
P-M「……」
カトリ「よ、よくもやったな!あさがやの死はムダにはしない!」
P-M「いや、生きているから」
カトリ「仲間のかたきはとる!あさがや、346!オラに力を!」
P-M「あぁ、もう勝手にしてくれ」
カトリ「いくぞ!」
346「うおっ!タウゼントフェスラーのバンパーが…リヤユニットの下に!?」
カトリ「おりゃああああ」
346「!」
あさがや「テラスピアーを吹っ飛ばした!!」
P-M「お、落ちる!」



テラスピアー、コースアウト!!

カトリ「やった!勝ったぞ!!」
あさがや「おめでとう。カトリ」
カトリ「苦しゅうない、苦しゅうないぞ」
346「あのさ…」
あさがや「どうした346?」
カトリ「そうだな。P-Mはあと3台残っているもんな。ここで浮かれてはいかん」
346「そうじゃねぇよ。アレ見ろ」
カトリ「は?」



カトリ「もしかして…」
346「そう。カトリくんのタウゼントフェスラー」
カトリ「どっちが先に落ちた?」
346「おきのどくですが タウゼントフェスラーが さきにおちてしまいました」
カトリタ、タウゼントフェスラー轟沈!!
346「カトリ!?気をしっかり持て!」
あさがや「おぉ カトリよ まけてしまうとは なさけない」
346「オマエも負けただろう!」





●結果

  1番手 2番手 3番手 4番手
346 346系新幹線 バブルスライム
あさがや ぬるぽ ジョルジュ荻窪 YAMADA 19mm固め
カトリ 自転車男 バーニングフォース ウィスタリアス タウゼントフェスラー
P-M テラスピアー VMAX MG-001 ウイングバルカンM-Style



P-Mフハハハ!ずっとオレのターン!!
カトリ「P-Mの1台に我々10台が一網打尽にされた…」
あさがや「後ろの3台はまったく出番なしか」
346「チッ。四天王さえ揃っていれば…」

カトリ前回に続いて二連覇か」
346「なんか出来すぎじゃねぇの?」
カトリ「そうだそうだ。第一、やられっぱなしの儂らの立場はどうなる!」
あさがや「まったくだ。オレが弱いって誤解されるだろう!」
P-Mカトリ346いや、それは本当のことだから


こうして強引に開催された第二回武闘会は、P-Mの完全勝利で幕を閉じた。
次回があるかどうかはわからないが、ヤツらは背水の陣で臨んでくるだろう。
その時こそが、真の決着となるに違いない…。


あさがや「よし、エピローグも終わった事だし、2位決定戦をやろう」
カトリ346「あっそ」
あさがや「薄い反応だなー」