激闘記録 第6章第9話(中)「灼熱の果て」

前回のあらすじ
メンバーの反対を押し切って強引に武闘会開催を宣言した346。
その強引なやり方に諸侯が反発。開催が危ぶまれる。

しかし、反対派のカトリ伯の寝返りにより状況は好転。
この流れに民衆が発起し、P-M城を取り囲む。
籠城は得策ではないと判断したP-M王の事実上の降伏により、一気に開催までこぎ着けるのだった。


346「ファイアーエムブレムならぬ、ピーエムブレム。どうよ?」
P-M「うん、さっさと始めようか。最初の方に出てくる山賊野郎」
カトリ「その前に前回のおさらいだ」
●勝ち抜き戦ルール
・勝ったマシンはそのまま次のレースへ引き続き出場。
負けたマシンは次のマシンへ交代する。
・各人4台ずつマシンを出し、相手の4台を全部倒すまで続ける。
レースルール
・コースはダンガンサーキット(8の字)。
・1対1になるまでレースを続ける。
・1対1になった後は相手を2回抜かすか走行不能にしたマシンが勝利。

●勝ち抜き戦メンバー表

  1番手 2番手 3番手 4番手
346
346系新幹線

バブルスライム
あさがや
ぬるぽ

ジョルジュ荻窪

YAMADA

19mm固め
カトリ
自転車男

バーニングフォース

ウィスタリアス

タウゼントフェスラー
P-M
テラスピアー

VMAX

MG-001

ウイングバルカンM-Style



カトリ「順番的に不利なのでタイプが違うマシンをちりばめたカトリ様と、何の考えもなしに井桁マシンばかり突っ込んだあさがや。結果は見えているからあさがやは不戦敗でいいよ」
あさがや「余計なお世話だ。今日は我が奥義、影の門作戦で粉砕してやる」
P-M「影の門作戦!?」
カトリ「他人のピットに回転しながら突っ込んでパーツケースをばらけさせる迷惑きわまりない"阿佐青龍"や、レースで負けた怨念を相手マシンにぶつけるタママインパクトのパクリ"アサガヤインパクト"に続く、必殺技を編み出したというのか!?」
P-M「相変わらず説明口調なのね。それにしても影の門か…。何か不吉な響きだ…」
346「オイ、そろそろはじめようぜ」


●第一回戦
出場マシン
346346系新幹線
あさがやぬるぽ
カトリ自転車男
P-Mテラスピアー

カトリ「P-Mは予想通りスピード&カタパルトマシンのテラスピアー。それに対峙するほぼノーマルマシンの自転車男、安定性に欠ける346系新幹線、ガチガチのスピードマシンぬるぽ」
あさがや「ガッ」
カトリ「は?何?」
あさがや「何にもない」

レディ、ゴー!!

カトリ「開始早々、あさがやに追いつかれたし」
あさがやレナニゼカ!!
カトリ「あさがやのマシンが強い風の手助けを受けて風の姿に!?」

ひゅーん…

カトリ「そしてコース外へ吹っ飛んでいった…」
あさがやあづーっ!!
346「アホだ…」
P-M「さすがはしんのゆうしゃだ…」

カトリ「他人の心配をしている場合か?だいぶマシンがふらついているようだが」
346「何言ってやがんだ。この不安定さを活かしてアウトサイドアタックをかましてやんよ!」



P-Mカトリナイスクラッシュ!!
346「Woooo!!…って、このレースにバブルスライム(写真右のマシン)出ていないだろ!」
P-M「相手のマシンが自分のマシンに見えるという、アサガヤインパクトが引き起こした超常現象だな。決して、写真を撮るチャンスがなかったから過去の写真を流用したという手抜き作業じゃないぞ」
346「あさがやめ!何しやがる!!」
あさがや「え?何もしてないけど?」

カトリ「あとは自転車男とテラスピアーの一騎打ちだ。スピードでは負けるが、ディフェンスには定評がある我がマシンが簡単に負けるわけが…」
P-M「はい、2周抜かした。こちらの勝ちだな」
346「あっさりと抜いたな」
あさがや「ださ…」
カトリ「開始直後に散ったオマエらに言われたくない!!」




●現在の状況

  1番手 2番手 3番手 4番手
346 346系新幹線 バブルスライム
あさがや ぬるぽ ジョルジュ荻窪 YAMADA 19mm固め
カトリ 自転車男 バーニングフォース ウィスタリアス タウゼントフェスラー
P-M テラスピアー VMAX MG-001 ウイングバルカンM-Style





●第二回戦
出場マシン
346バブルスライム
あさがやジョルジュ荻窪
カトリバーニングフォース
P-Mテラスピアー

カトリ「一回戦で勝利したテラスピアーに対し、あさがやは同じカタパルトアタックリヤユニットを装着したジョルジュ荻窪が登場。相対するは346のバブルスライムと儂のバーニングフォースの二大エース」
346「346系新幹線など我が四天王の中では最弱!次からが本番だ!!」
P-M「次からってそれがラスト…。しかも四天王は4台いるから成り立つのであって…」
カトリ「やるな346!やはりそうでなくては」
あさがや「わたしの ゆうしゃとしての ちがさわぐ!!」
346「だろ!やっぱりオレあっての激闘記録だからな〜」
P-M「ああ!! なんて おろかなのだ」


レディ、ゴー!!

346「前にいるのはあさがやマシンだな。トロトロ走りやがって」
あさがや「完璧なブロックだ。ふしぎな ちからが くわわる くわわる!
346あさがやには勝てる
あさがや「オレを甘く見るなよ!」

ガシャーン!!

346「!?」
カトリ「ゴメン。邪魔だったからつい吹っ飛ばしちゃった♪」
346「鬼!悪魔!!カトリ!!!」
カトリ「鬼や悪魔と同列かよ…」
あさがや「こっちは何とか生き残ったぞ。この調子でレースが終わるまでひっそりとしていよう」
カトリ「あさがやはひとまず捨ておく。テラスピアーを消すのが先だ!」
P-M「来るか!?」
カトリ「パッシングアタック!!」

P-M「上を通り過ぎていった…」
カトリ「外したか。しかし1周抜かしてもあさがやが生きているせいでムダなのが悔しい」
あさがやうおーっ!! わたしは さけびごえを あげ コースの そとへ ホップ ステップ ジャンプ …かーるいす!!
P-Mえ!?いきなり何やってんの?
カトリ「何だこの急展開…まったく意味がわからん」
あさがや「オマエらのバトルにこれ以上水をささないように、邪魔者は退場してやった。後は思う存分バトルを楽しんでくれ。どうだこのさりげない気遣い。格好いいだろう?」
346「いいわけ格好悪い…」
P-M「どう見ても普通にコースアウトしていたし」
カトリ「何だよかーるいすって」
P-Mカトリ346「ギャハハハハ」
あさがや「ほっといてくれ!」

P-M「さて、バトルに戻るか」
カトリ「テラスピアー…。幾度となく我々の前に立ちはだかってくれたな」
P-M「こちらもすんなりと負けるわけにはいかないのでね」
カトリ「だが!このレースで!消えてもらう!」
346「バーニングフォースが急加速したぞ!?」
あさがや「あれは!?」
カトリ「喰らうがよい!華盗閃光!!



P-Mうわぁーッ!!
あさがや「こ、これは!」
346「やべぇぞ!!」
カトリ「ホ…(ニヤリ)」


カトリ「ホイールが取れた…」
P-M「あれだけ煽っておきながら!」
346「とんだ期待はずれだ!カトリさんにはガッカリですよ」
あさがや「うーむ。やるなカトリ。あさがや流ボケかましを身につけるとは」
カトリ「やりたくてやったんじゃない!」




●現在の状況

  1番手 2番手 3番手 4番手
346 346系新幹線 バブルスライム
あさがや ぬるぽ ジョルジュ荻窪 YAMADA 19mm固め
カトリ 自転車男 バーニングフォース ウィスタリアス タウゼントフェスラー
P-M テラスピアー VMAX MG-001 ウイングバルカンM-Style



カトリ「テラスピアー1台に6台のマシンが…。だが次は本命のウィスタリアスが登場だ」
あさがや「あれ?346の3番手は?」
346「今日のところは見逃してやろう。命拾いしたな」
あさがや「マジで?いやぁ助かったな〜危ない危ない」
P-M「あさがや…だまされるな。346は2台しか持っていな…ムグッ」
346「さぁ、続きをやってくれ」