時をかける346(その2)

翌日、某駅。

「なぁ、346。この駅で集合ということは…」
「場所なら確保しておいたぞ。あとはオーナーを待つだけだ」
「何となくこの後のパターンが読める…ん?」

たたたっ

「先輩方、遅くなりましてすいません」
やっぱりだー!!

予想通り、登場したのは後輩だった。
ちなみに後輩は背が小さい。あとauが嫌い。特に意味はないが。

「まったくいきなり明日行くからなんて急すぎますよ、P-Mサン」
「え、今なんて?」
「ですから346サンから聞きましたよ。P-Mサンがいきなり上映会の場所をウチに指定してきたって」
「…」
「な、なんだよ。オレを疑うのか!?」
「346しかいないだろう。こんなことするの」
「何の根拠もなく疑うのはよくないぞ。人という字は支え合っているんだ」
「どうでもいいですよ。で、346サンなんですか?犯人は」
ハイ、ボクデス…
認めるの早ッ!

初出:2007年5月15日 峠の茶屋「時をかける346その2」