姿346(その1)

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マクドナルドでメガたまごを食べつつ、行き交う人の波を眺める。
 
「今年もあと少しだなぁ…」
 
センチメンタルな気分に浸りながら店を後にすると、残響音を響かせながらあの男が登場した。
 
「俺、参上!」
「参上じゃなくて346だろう…って、うわっ!!」
 
 
 
「よう、サム」
「なんだソレ?日本製か?ebayで見つけたのか?」
「ここは危険だ。脱出するぞ!」
「私に変形する知り合いなんていません。人違いでしょう」



「さて、今日は何の用だ」
「喜べ。ついに四天王が復活するときが来たぞ」
「四天王?今年の初めにそんな話もあったなぁ…。で、サイアーク、ゴクアーク、レツアーク、キョウアークだっけ」
「違ぇよ!ジュゲム(略)と新幹線で、あと2つはシークレットにしていた」
「していた!?じゃあホントに完成していたんだ」
「フフフ…。だまされたと思ってついてきな」
「だまされたくないからもう帰るわ」
「あぁもう!ちょっと恥ずかしいものも出すから〜、そんなにすぐに帰らんといて〜」
「しようがないなぁ。じゃあもう少しだけですよ」
「あ、あぁ(何か冷たい…)」
 
初出:2007年12月23日 峠の茶屋「姿346その1」