激闘記録 第七章第2話「オフロード対決」

日本列島は本州を中心に高気圧に覆われ、最高気温が各地で30度以上の真夏日に。
東京も32.6度を記録した。



P-M「暑い…」
カトリ「こんな日はクーラーのきいた部屋でのんびりとしたいものですな」
あさがや「やぁ、みんな集まっているね。こんな日はやっぱりペプシキューカンバーに限るよ」
P-M「なんだ黄色も来たのか」
あさがや「黄色って色かよ!」
カトリ「THE YELLOW MONKEY」
P-M「イエロー・マジック・オーケストラ」
カトリ「メローイエロー」
P-M「イエローハット」
カトリ「いえ…いえ…家康」
P-M「家康はイエローと関係ないだろう」
カトリ「ダメだ、思いつかない。負けたー!」
あさがや「いつの間にか山手線ゲームに!?」
P-M「では、今章の目標は外に出るだが」
あさがや「確かオフロードレースをやるとか言っていたな」
カトリ「RC対決もな」
あさがや「今日は暑いからまた今度にしようとか言わないよね」
カトリ「まさか〜。いくらいい加減なP-Mでもそれはないだろう」
P-M「え?う、うん。もちろんマシンへの負担を減らすために室内でのレースを勧めようとか適当ないいわけを考えていたり、プロポとバッテリーが見つからない人のせいにして延期しようとなんて思っていないよ。これっぽっちも」
カトリ「そんなことを思っていたのか…」
あさがや「実はマシンを用意していないとか…」
P-M「違うよ。全然違うよ」

カトリ「よし、それならさっさとバトルしようぜ」
P-M「あぁ、もう暑いのに仕方ない。とりあえず例の公園に行くか」

●零乃公園



カトリあさがや「…」
P-M「どうしたの?黙っちゃって」
あさがや「こんな道、走れるわけないじゃん」
P-M「そんなことはないだろう。ミニ四駆に走れない道なんてないよ(ニヤニヤ)」
カトリ「なんだその余裕は…。ちょっとマシン見せて」



ワイルドミニ四駆 トヨタハイラックスモンスターレーサーJr.

カトリやられた!!
あさがや「まさかワイルドミニ四駆で来るとは」
P-M「いやぁ、自分だけに有利なステージを選んだわけじゃないよ。だってカトリとあさがやがどんなマシンで来るか知らないし」
カトリ「悪路を選べばワイルドミニ四駆が有利→どうせあさがやは管理がずさんだからワイルドミニ四駆をきちんと保管するわけがない→あさがやはワイルドミニ四駆で来ない→最悪でも最下位はない か。チクショー」
あさがや「ははっ、カトリざまーみろ」
カトリ「オマエもだろ」
P-M「二人のマシンも見せてくれよ」



ビートマグナム

P-M「やるな!オフロードでも大丈夫なようにサスペンション付きのマシンを選ぶとは」
カトリ「いや、そのサスペンション動かないんですが…って、知っているくせに」
あさがや「やるな!コーナーリングがスムーズにいくように前後にローラーを装着してきたか」
カトリ「オフロードじゃほとんど意味ないんですが…って、あさがやのマシンもローラーが着いているじゃないか」


マックスブレイカー

P-M「マックスブレイカーTRF…じゃない!自分で軽量化してある!!」
あさがや「どう?いいでしょ?」
P-M「いいんじゃないか。足場のベンチとか
あさがや「マシンじゃないのかよ!!」



P-M「よし、そろそろレースをやろうか。コースはこの悪路を通過し、



その先にある砂利を通り、



ベンチの下をくぐればゴールだ」

カトリ「オレらは後半の砂利コースに賭けるしかないな」
あさがや「うんそうだねよーいどん
P-M「え?あっ!汚いぞ!!」
カトリ「あまりにも不自然で最悪のスタートだ!」
あさがや「敵を欺くにはまず味方からだ」
P-M「味方じゃないだろう!」
あさがや「もう追いついてきた!」
カトリ「やはり直径52mm、幅31mmのビッグタイヤは強力だな。ワイルドミニ四駆の走破性は他のミニ四駆シリーズの比じゃない!」
あさがや「カトリも追いついてきた!」
カトリ「路面よりも草が絡まって進まないのがやっかいだ」
あさがや「土でも食ってろ!」

P-M「ふぅ、やっと抜けた。あとは砂利を一直線だな」
カトリ「まてーい!ルパーン」
あさがや「うおぉぉおおお!!ニャン美ー!!」
P-M「む!ゴールまであと少しだったのに追いついてきたか」
カトリ平面に近ければレーシングタイプのスピードが活かせるぞ!」
あさがや「つまりうちらの方が速いってことだ!!」
P-M「あと少しだ。逃げ切ってやる!」


ガシャーン!!!



あさがやギニャーーーー−!!!!

カトリ「やった!1位でゴールイン」
P-M「それはない。1位は自分だ」
カトリ「どうかな。ところで最後に何か踏んづけたような」
P-M「葉っぱじゃないか?ここらへんは草が多いし」
あさがや「…」