激闘記録 第七章第9話「インドア宣言」

あさがや「いやぁ、やっとアバンテMk.II組んだよ!」
P-M「あっそ」
カトリ「ふ〜ん」
あさがや「薄い反応だなー」
P-M「どうでもいいことは置いておくとして、ロデオソニックを購入したぞ」
あさがや「ど、どうでもいいって…」


あさがや「わざわざ発売日に買ったらしいね。カトリも何か言ってやんなよ」
カトリ「まったくだ。どうせならマグナムもセットで買わないと」
あさがや「あ、いや、そういうことじゃないんだが…」
カトリ「するどいな。ローラー角度調整プレートセットは手に入らなかった」
あさがや「いやいや、違うって!」
カトリ「ぐぬぅ。グレードアップパーツセットも実は手に入らなかったのもバレていたか」
あさがや「ええ加減にしなさい」
P-M「まぁ、それはともかくとして、あさがやはどっちを買ったんだよ」
あさがや「えっ!?」
カトリ「まさかどちらも買っていないとか?」
P-M「いくらあさがやでもそんなことはないだろう」
あさがや「も、もちろんだとも。ちゃんとバイソンマグナムを買ったよ」
カトリ「ほぉ。じゃあ見せてみろよ。今すぐに」
あさがや「あぁもうわかったよ。ほら!!」




P-M「な、何これ…。焙煎にんにく?」
カトリ「焙煎にんにく…バイソンマグナム…シャレか!!」
あさがや「うまいだろう?」
P-M「くだらね。さっさとレースに行こうぜ」
カトリ「所詮あさがやじゃこのレベルか」
あさがや「この短時間で酷い言われようだ!!」



P-M「じゃあ始めようか」
カトリ「始めようかって…」



カトリこんな何もないところで何すんの
あさがや「最終回でまたもオフロード?」
P-M「いや、オンロードだよ」
カトリ「またまたご冗談を。まさかここにコースを敷くなんてないよな?」



カトリあさがやもう敷いているし!!
カトリ「ネタだよな?こう、雑誌みたいに写真だけ撮って"走っていますよ"って見せるだけの」
あさがや「ハハ…。さすがに本当に走らせるなんてあるわけないでしょ」
P-M「…」
カトリ「あぁっ!黙々とバッテリーをセットしているし!!
あさがや「覚悟を決めるしかないか…」
カトリ「まぁ、今章の目標は"外に出る"だもんな。致し方なし」

P-M「さぁて、練習走行でもしようかな〜♪」
カトリ「おぉ、自らデモンストレーションをするとはいつになく殊勝だな」
あさがや「どれくらいのスピードでいけばいいかわかるから参考になるな」

ジャリジャリ

あさがや「ん?なんだろう、この音は」
カトリ「あ、アレを見ろ!」」



あさがや「コース上にジャリが!!」
カトリ「コンディションが悪化していくッ…。お〜い、P-Mよ。コース上に…」
P-M「(ニヤリ)」
カトリ「あの含み笑い!わざとだ!絶対わざとだ!!
P-M「はーい、じゃあ位置についてくださーい♪」
あさがや「華麗にスルーされたぞ」
カトリ「やっぱりやるしかないのね…」



レディ、ゴー!!



カトリジャリ!ジャリが!!
あさがや「モーターに砂が!」
カトリ「コースがズレる!」
P-M「アハハ。何コレ〜」
カトリ「何コレ〜じゃないよ!あぁ、コースが短いからすぐに追いつかれたし」
P-M「ふむ。サークルコースを選んで正解だったな」
カトリ「なに冷静に分析しているの!」
あさがや「…」
カトリ「黙ってオレのマシンを押すな!いいか、押すなよ!絶対押すなよ!!」

カトリ、コースアウト!!

カトリ「ぬわーっ!!ギヤボックスに砂が!!スキッドホイールにジャリがー!!」
P-M「あぶないあぶない。あぁならなくて良かった」
あさがや「うん、心からそう思うよ」
P-M「じゃあ面白かったし帰ろうか」
あさがや「さてと、帰って埃でも払うとするか」
P-M「普通あんなところにコース置いてレースなんてしないよな」
あさがや「だよね〜。コースアウトしたら酷い目にあうし」
カトリぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!