激闘記録 第八章第10話「レベル4」

●集合場所

カトリ「いやぁ、寒いねぇ」
P-M第八章が始まったのもこういう寒空の下だったな。昨日のように思い出される」
カトリ「今回から新章突入か。今度こそRC対決を…って何でまだ八章?第10話?1章につき第9話までじゃないの?」
P-M「別にそんな決まりはないよ」
カトリ「そんな適当な!」
P-M「仕方ないだろう!あさがやが優勝はおろか一勝も出来ず、爆死の連続なんだから!!」
カトリ「ぎ、逆ギレだ。もしかしてあさがやが勝つまで第八章が続くのか…」
P-M「ははは。まさにエンドレスエイトってやつだ」
カトリ「笑い事じゃないが、まぁいい。あさがや、絶対に勝てよ!!」
P-M「…」
カトリ「…」
P-M「…いないな。せっかく練習走行するために集合時刻を30分早めたのに」
カトリ「あぁ。二回連続で遅刻か。体を張ったギャグなら一人でやってほしいわ」
P-M「メールを打っておくか。"今どこだ?"と。よし、送信!」
カトリ「もう定型文に登録したら?」
30分後

あさがや「重役出勤とはいい度胸だな」
カトリ「オマエは何を言っているんだ?」
P-M「久しぶりに30分の大台に乗せやがって。謝罪の言葉はないのか」
あさがや「俺の肉しみは消えないんだ…」
P-M「何でわざわざそのセリフをチョイス!?」
カトリ「もうアホに関わらなくていい。あさがや、遅刻した分は勝利で返してくれ」
あさがや「任せろ。今日もマグナムトルネードならぬ越前トルネードを決めてやるぜ!
カトリ「オマエ勝つ気ないだろう…」
あさがや「あるよ。昨日だってガンダムのプラモデル買ったし」
カトリ「もういい。三途の川を渡ってこい」

P-M「あ、そうそう。買ったといえば、ようやくアレを買ったよ」


MSシャーシEvo.I(ITEM:94661 定価:5250円)

カトリ「あぁ、ついに暗黒面に…」
P-M「暗黒面とは失礼な!ちゃんとしたグレードアップパーツだぞ。今の時期に手に入れるのは苦労した」
あさがや「それを使って今日のオータムGP2008に参戦するつもりか!?」
P-M「使うわけないだろう!!」
あさがや「そうか。やはり自分で考えたセッティングで勝負するんだな」
P-M「いや、もったいないからだ!!
あさがや「えー!?」
P-M「5250円もするし、箱を開けるのすら躊躇する!何より保存用として買ったのに使うわけないだろう!!」
カトリ「それは違うぞP-M」
あさがや「そうだカトリ!パーツは使ってこそだって鉄拳制裁をかましたれ」
カトリ「保存用だけでは生ぬるい。観賞用、布教用、自分で使う用も買わなければ賊とは言えぬ」
あさがや「もうやだこの二人」
P-M「クッ…。まさか賊の説教をされるとは。一体カトリはどれくらい買ったのよ」
カトリ「え?それ(MSシャーシEvo.I)は私は買ってません」
P-M「先ほどの言葉が急に薄っぺらく感じるな」
カトリ「(どうせ売れ残るだろうと思って放置していたら、いつの間にやら絶版になっていたなんて言えない)」




●品川シーサイド



P-M「雨だから中止かと思ったが、規模を縮小してでも開催してくれている!!」
カトリ「よし、オレ様は販売コーナーへ直行する。雑魚どもは適当にしていろ」
P-M「サー、イエッサー!!…って、雑魚どもとは失礼な。なぁ、あさがや…っていないし」
カトリ「いざ、戦場へ!」
P-M「待てって!あぁ、もう。練習走行しようにももう車検場に人が並んでいるし。あさがやが遅刻さえしなければこんなことには!」
カトリ「今日は何を買おうかな〜♪」
P-M「むー。仕方ない。カトリと一緒に販売コーナーでさっさと買い物をすませるか」

●販売コーナー



カトリ「ここが最後尾だな」
スタッフ「販売開始は10時からです」
P-M「掘った芋いじるな」
カトリ「9 o'clock 25-minute」
P-M「30分以上待ちか。今日はアバンテMk.IIIアズールのレッドメタリックでも買おうかな。あとは先行販売のバンパーレスユニット。ワンウェイホイールは悩むなぁ。カトリは何を買うの?」
カトリ「(バンパーレスユニット、オフセットトレッドタイヤ・ソフト、ワンウェイホイールWT、ダンパーグリスえとせとらえとせとら…)」
P-M「スゴイ殺気だ…」

あさがや「やぁ。コースで練習走行してきたぜ。越前はテーブルトップでコースアウトだった」
P-M「どこにいたんだよ!というか、あれ車検じゃなく練習走行の列だったのか!?」
あさがや「そう。だが、ちょうど後ろの人で締め切りだったけどな!(ニヤリ)」
P-M「後で覚えていろ…キサマ」

10時15分



P-M「ついに順番が回ってきたぞ。まずはバッテリーと、モーター。後は先行・限定販売の商品たちだ」
カトリ「これとこれ。あとはこれ。あぁ、これも」
P-M「もの凄い勢いで買い物カゴにぶち込んでいるな。自分もさっさとお目当てのアズールのメッキキットを…」
P-M「あ、あれ?おかしいな。見あたらないぞ」
スタッフアバンテMk.IIIアズールのレッドメッキキットは売り切れちゃいました
P-M「何ですとッ!?」
スタッフ少し前の方でなくなっちゃったんですよ」
P-M「事あるごとに遅刻の時間が重くのしかかってくる…。あさがやめ、ヤルしかない」



●レース前

P-M「練習走行出来なかったから、ぶっつけ本番でやるしかない」
あさがや「列に並べばよかったのに(笑)」
P-M「元はといえばあさがやが遅刻しなければ」
あさがや「練習走行は関係ないね。さぁ、越前もセッティングだ」


越前(第四形態)
あさがやの愛車。
ボディがシャーシから分離できたり、シャーシが三分割になったりと縄文時代の人が見たらビックリする仕掛けが施されている。
第三形態からの変更点はフロントローラーが830ボールベアリングから13mmに、フロントタイヤがオフセットトレッドタイヤのハード、リヤタイヤがノーマルのオフセットトレッドタイヤになったこと。

P-M「近所の某紳士服店の閉店セール中と開店セール時と同じくらいの変化だな」
カトリ「スピードでかっ飛ばす気か?また吹っ飛ぶぞ」
あさがや「あったり前よ。今日も越前トルネードをお楽しみに!」
P-M「こちらのマシンはハイパーダッシュモーターPROからトルクチューンモーターPRO に変更した。後はテーブルトップ対策でフロントのマスダンパーを2個に、リヤバンパーの下部にはスポンジを貼り付けておいた。スピードオーバーでコースア ウトするよりも安全走行で完走を目指した」
カトリ「まさに豪と烈…。どちらに軍配が上がるのか楽しみだ」



●レース

カトリ「まぁ、せいぜいがんばってください。どうせ爆死だろうが」
あさがや「遊びは終わりだ!あさがや様の本気を見せてやる!!」
カトリ「またまた変な死亡フラグ立てたな」



あさがや「車検を通って…あとはレースを待つのみだ」
P-M「…今回も3コースか。さすがは世界のあさがや。アホ確定だな」
あさがや「うわっ!ビックリした!!なんでココに!?」
P-M「自分もレースに出るからだ。あさがやに復讐するためにピッタリ背後に並んでいたぞ」
あさがや「何の怨みがあって?」
P-M「アズールのレッドメッキ、練習走行、明日食べる予定だったモンブランケーキ…」
あさがや「関係ないのも混ざっているんですけど」

スタッフ「はい、じゃあ準備OKですね。シグナルが青になったらスタート!それでは…」

レディ…ゴー!!


写真はイメージです。

あさがや「フッフッフ。最初のストレート、越前が頭一つ抜けたようだ」
P-M「他の4台はほぼ一直線だ。まだまだレースはこれからよ」



あさがや「バンクも余裕で突破!」
P-M「まだまだ。もうすぐ前回コースアウトしたテーブルトップにさしかかるぞ」



P-M先頭を突っ走っていたマシンがバク転しつつコース外に消えた!!
あさがや「い、いっけー…越前トルネードォォォ…


あさがや、一周目でコースアウト!!


P-M「次は自分のマシンだ。テーブルトップを…よし、無事クリア!!
あさがや「よし、オラたちの元気を少しずつ…」
P-M「やめろ。頼むから余計なことはするな。さっさと退場しろ」
あさがや「遠慮することはない。ほれ、ひっとえんどら〜ん♪」
P-M「今からレーンチェンジに突入する大事なところなんだからあっちに行け」



P-M「レーンチェンジに突入し…た!」

P-M、二周目でコースアウト!!

P-M「ぐぬぬ…」
カトリ「二人とも爆死だったな」
P-M「課題のテーブルトップもクリアしたし爆死ではなかろう。あさがやと一緒にするな」
あさがや「越前トルネードは一子相伝!」
カトリ「は?」

あさがやもう少し早く来て練習走行もすべきだった。セッティングもあわせられるし
P-Mカトリだから、オマエが言うな!!
あさがや「まぁ、次回もがんばろうということで」
カトリ「強引にまとめにかかったな」
P-M「まぁ、自分もチャンスがあれば次もがんばるか。だが、まだまだセッティングが甘かった。トルクチューンに変更した狙いは良かったのだが」
カトリ「ククク…トルクでもいけるか。いいデータが取れた」
P-M「?」