激闘記録 第九章第11話「嵐の中の白球」

カトリとあさがやは頭頂部に違和感があるそうで登板回避。
連中はやる気あるのかね、まったく。
憤りを感じていると、またしてもタイミングよく346が声をかけてきた。
曰く、ミニ四駆を作っていないので出ようにも出られないのではとのこと。
ダンガンレーサーを作っていない輩は知っているが、連中はちゃんと作っていたぞ。
最後に見たのは
7ヶ月も前だが。



●地元駅

すごい風が吹いているし、電車も大幅に遅れている。
本当に今日は行われるのだろうか不安になってきた。

なかなか電車が来ないホームで、何を思ったのか土肥のブログを見ることに。

3月19日
連休はあっちこっち行って忙しくなりそうだけど楽しみだ。

居間と自室か。
万が一、外に出たとすれば、萌え博2010で間違いない。


フーメター アーケミスト♪
●浅草ROX


なんか変なアイキャッチが入った気がするが、気にしないでおこう。
ROXに到着したのは、乗換案内が弾き出した計算よりも30分オーバー。
会場内は人がまばら。まさかミニ四駆熱が急激に冷え込んだのか!?


不安な気持ちで会場にINすると、ラジオミニヨンクラブお便り募集の紙の上にマシンが置いてあるのを発見。
紙が飛ばないようにということだろうが、左のマシンについてコメントをすると負けのような気がするので、
そこら辺はコロニーに隕石が降りまくっているカトリ氏にお任せすることにしよう。

さて、エントリーカードも入手したことだし、販売コーナーへむかうか。
結構並んでいるが、まだ大丈夫だろう。

「ただいま、エントリーカード201〜300番までの選手は練習走行を受け付けています」

200〜300番までの選手だよ!
あぁ、もう少しじっくりとセッティングをしようと思ったのに!
コースすら見ていないが、とりあえず並ぶしかない。


前回のROXよりも距離が長いな。
レーンチェンジはノーマル。中央のコーナーの組み合わせが面白いな。
右の方は霧がかかっていてよく見えない。最近、目が悪くなったかな。
え、DB?ドラゴンボールのことかな。

練習走行の結果はまぁまぁ。
今年から使っているXXシャーシマシンで臨んだが、ドラゴンバックではねることもなくクリア。
わたしには ひるいなき あんていせいが みについた



ドヤ顔で、今度こそ販売コーナーへ向かう。
先程よりも列が長くなっている…。


やはり先行販売品は入手しておくのがレーサーのたしなみというものであろう。
脳内シグナルが青に変わるのを待つまでもなく、一通り手中に収める。
HGパーツだけあって、N-04・T-04カーボンユニットは高い。735円…。
上に並んでいるスーパーXのカーボン強化シャーシが420円だというのを考えても、
決して安々と他人にオススメできるパーツではない。
コレは上級者向けだからという理由はあるが、ここのところのミニ四駆パーツは軒並み割高感がある。

レジで会計をしようと待っていると、タミヤの新たな嫌がらせが始まった。
人のトラウマに塩を塗りこむかの如く、紫色のモーターが身を寄せ合って新たな主人を待っていたのだ。
いくら値引き販売したところで、二度とレブチューンは買わないからな!
あ、スイマセン。このモーター追加で。



販売コーナーから出てゆっくりしていると、レースが開始された。


※画像はイメージです。
テーブルトップをおそれてスピードを落として挑んでいる…マシンはほとんどなく、
皆様、思いっきりスピードを出している。ドラゴンバックもラクラク突破。

練習走行のあのスピードでは勝てない…。
USB1.1とUSB3.0の転送速度くらいの差はあるといっても過言ではない。
ここは一か八か、スピードのあるMSシャーシの方で行ってみるか。
フリーサーキットで試走してみようっと。


※画像はイメージです。

オーノー!!
ドラゴンバックでモモンガの如く思いっきり吹っ飛んだアル。
我がマシンは何でこう両極端なのだろうね。
ため息をつきつつ、コースを離れようとしたその時…。

「足元がお留守ですよ」

ぬわーーーーーーっ!!

コースアウトしたマシンが思いっきりくるぶしに特攻を仕掛けてきた。
しかもフロントには先行販売品のジュラルミンワイドステー(レッド)が。
さすがジュラルミン、しゃべるのか…。ぐふっ…。



エントリーカードの番号が201番〜300番の選手は車検場に集合してください

痛い足を引きずりながら、ひきつった顔で車検の列に並ぶ。
結局、リスクを避けて安定志向のXXを使うことに。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
そんなことは百も二百も承知だが、こちとら虎穴から出ようとしたら虎子に噛まれたんでね。
うぅ…足痛い。

スタッフ
「シグナルが青になったらスタート ですよ。それでは…」

レディ…ゴー!!


※画像はイメージです。

「ちぇりおーっ!!」
心の中で叫びながらマシンを離す。
今回も背後を取ったぞ。
早くも奇策士P-Mの本領発揮だ。


※画像はイメージです。

コース中心のコーナーに突入する頃には、すでに10馬身ほどの差がついていた。
一周目が終わっていないのに負けを意識していた。



芝&ドラゴンバックに突入。
ここで奇跡が…!!



起こるはずもなく、全員5周を完走。
自分の愛車は終始安定した走りを見せ、5位をがっちりとキープ。
とほほ…。

今回の敗因はメンタル面とコースにあったセッティングをできなかったこと。
次こそは多少のリスクを背負っても、いい勝負ができるようにがんばろうと心に決めた。
あと、近所のレンタルビデオ屋はサマーウォーズを早く入荷してくれ。