降り注ぐ日差し!うだるような暑さ!!
今年もいよいよ夏、到来!!
P-M「のはずですが、まだまだ梅雨明けは遠そうです」
カトリ「前橋地方気象台によると、過去のデータはこんな感じらしいぞ」
http://www.tokyo-jma.go.jp/home/maebashi/tsuyu2.html
あさがや「もうね、マシンがカビだらけになりそうだよ」
????「誰がカビだらけのマシンだって!?」
カトリ「お、おまえはッ!?」
あさがや「…誰だっけ?」
P-M「いやぁ、お約束を守ってくれるからこちらも書きやすいよ」
????「お約束なんてどうでもいい!愛と真実の悪を貫くラブリーチャーミーなこのオレ様を忘れたとは言わせねェぞ」
あさがや「いや、ホントに覚えていないんだけど…」
・
・
あさがや「あぁ、思い出した!101011010だ!!」
カトリ「違うだろう。15Aだって」
????「はァ?」
P-M「2進数と16進数か。さすがに気付かなかったか」
※彼の名は346(サンシロウ)。ここで書くと長くなるのでこちらをご参照願う。
ブログをご覧になっている方はたびたび出てくるのでご存知だと思う。
346「カトリはともかく、あさがやはオレのことを慕っていただろう。なのに簡単に忘れやがって」
あさがや「覚えていたよ。先週までは」
346「先週までは…?」
あさがや「そう、それは寒い日の夜だった。大雪が降り電車もストップする中、私は駅のホームで」
346「先週?雪?何それ?わけわからん。オマエらも何か言ってやれよ」
カトリ「あつた蓬莱軒のひつまぶし(2,400円)が絶品でさぁ」
P-M「へぇ、今度ぜひ行ってみたいものだ」
346「いつの間にかフェードアウトして別の話してるし!」
●五茂野サーキット
カトリ「で、今日は何しに来たの?」
346「新セッティングを編み出したから見せびらかしに来た」
P-M「おぉ、ついにか。動かざる事山の如しとか言い訳していたから、永遠に完成しないと思っていたのに」
カトリ「早く見せなさい」
346「ほらよ」
カトリ「19mmという径が大きいローラーで固めた超スピードセッティング…って、あさがやのマシンじゃねーか!!」
346「すぐには見せない。マネするから」
カトリ「ははーん、そんなこと言って本当は出来ていないんだろう?」
346「言いがかりはやめろ。1時間後のレースで吠え面かくなよ。あとオレのピットには絶対に近づくなよ。わかったな」
カトリ「え、1時間後…?なんでそんな後なの?」
346「うっせーな。こちとら事情があるんだよ。ほ、ほら、レース前の最終チェックとかいろいろ」
カトリ「あ、あぁ。じゃあこちらは向こうの方でメンテでもしているか…」
・
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・
P-M「なぁ、346。もしかして…」
346「皆まで言うな。まさか当日になっても何もしていないなんて言えないだろう…」
1時間後
346「早くしろ。遅いぞ、グズども!」
あさがや「346待ちだっつーの!!」
カトリ「何言ってるんだと思った」
346「あー、わりーわりー。で、今日のレースは?」
P-M「うむ。今日は久しぶりだからこんな感じで行こうか」
ルール
・コースはダンガンサーキットのオーバルを使用。
・コース上の離れた位置から4台同時にスタート。
・残り2台になるまで他のマシンをコースの外にはじき飛ばす。(残り2台になるまでは何回パスされてもOK)
・残り2台になったら先に相手を2回追い抜くかはじき飛ばせば勝ち。
カトリ「で、346氏。マシンは完成したのか?」
346「あたぼうよ!」
P-M「フロントスライドダンパーがボディの上に!?」
カトリ「そ、想像の斜め上を行っている」
あさがや「しかもフロントのフィンが切れている!これは一体どんな効果が…?」
カトリ「あの切れた部分から空気の乱れを発生させかまいたちをおこすとか…」
346「切れてないですよ」
あさがや「コリッキーかよ」
カトリ「して、なぜ切れているんだ?」
346「フロントのフィンは走らせたら切れただけだ。深読みしすぎ」
カトリ「ダンパーは?」
346「いやさぁ、前を走っているヤツにぶつかって跳ね返ってコースアウトしたら頭来るじゃん。だから付けた」
P-M「頭来るって…」
カトリ「ピー ピー リカイフノウ リカイフノウ」
あさがや「あぁ、カトリが壊れた!」
今回の出走マシン
P-M:ミラージュマイン
あさがや:ジョルジュ荻窪
カトリ:魔堕内と呼ばれたマシン
346:バブルスライムSD
レーススタート!!
カトリ「オーバルという狭いコースで4台が密集している状態ではスピードマシンは不利だ。それをわかってか皆、スピードを抑えたマシンで生き残る戦法で来たな…一人を除いて」
346「トロトロ走ってんじゃねェぞ!!」
カトリ「あんなに飛ばして…。カタパルトの餌食だぞ」
あさがや&P-M、コースアウト!!
あさがや「あはは。やられちゃいました〜」
P-M「油断した!しかしバブルスライムのあのスピード…。もしや!」
346「どうかしたって?」
P-M「346ッ!そのモーターはもうすぐ寿命を迎えるぞ」
346「何言ってるんだ。いつも以上のスピードで快調に動いているぞ」
P-M「見ろ!スピードがどんどん落ちてきている」
346「ははは。そんなわけ…って、えぇ!?」
P-M「どうやら最後の力を使い果たしたようだな」
カトリ「ろうそくは燃え尽きる前が一番輝く。モーターも燃え尽きる前に強力なパワーを発揮するのさ」
346「聞いてないよ〜」
あさがや「あ、スピードが落ちたバブルスライムの内側に魔堕内が潜り込んだ」
P-M「そのまま内側にズルズルと押し込まれて…」
カトリ、コースアウト!!
カトリ「は!?」
346「やった勝った!」
あさがや「こういうこともあるんだなぁ」
P-M「はからずともスライドダンパーを載せた分の重量アップが功を奏したといった感じか。腑に落ちないが」
カトリ「クッ…オーバルの魔物にやられた。8の字なら勝っていたのに!」
346「悔しかったらまた今度相手になってやるぜ」
あさがや「さ、346さん…やっぱりカッコイイッス!」
346「だろ?」
P-M「調子のいいヤツだな」