激闘記録 第十章第8話「あさがやROX」

レーサーとして大切なことは何だと思う?

勝利すること?
諦めないこと?
相手を敬うこと?

その答えを見るけるために、我々はやってきた。


浅草の地に!!

カトリ「なんか久しぶりだな。この寒いイントロ」
あさがや「イントロじゃなくて、最後までインストでいいんじゃないの」
P-M「インストってセリフ無しかよ!」
カトリ「それにしてもイントロは寒かったのに、会場は蒸し暑いな」
あさがや「さっさとエントリーシールをもらってゆっくりしようかね」
P-M「来ていきなり休憩とかジジイかよ。ほら、コースをチェックしようぜ」


P-M「これは…かなりのスピードレースになりそうだ」
カトリ「真ん中の連続バンクも厳しいな」
あさがや「あとは右下のwww.tea-league.comってのが邪魔だな」
P-M「それ今は関係ないだろう!」



カトリ「順番までかなり時間があるから、モーターをマッハダッシュに変更するかな」


あさがや4月の写真の使い回しかよ」
P-M「え?あ、しまった…って、違うよ!これは正真正銘、今日撮影してきたやつだ」
あさがや「完全に一致!トレス疑惑!!」
カトリ「さっきから人のマシンをディスりやがって。あさがやのマシンこそどうなんだよ」
あさがや「フッ。よくぞ聞いてくれた」


カトリ「オマエこそ全然変わっていないじゃねーか」
P-M「いや、よく見るとマスダンパーがスクエアタイプになっている!!」
あさがや「カトリとは違うのだよ、カトリとは」



カトリ「では、そろそろ勝ってくる」
P-M「走る前から勝利宣言とは…。敗北した我々の仇をとってくれるのはやはりカトリか」
あさがや「ウチらレースシーンもなく、負けた事実だけサラッと流されるのね」
・ 
カトリ「そしてオレも敗北。無念」
P-M「なにこのパワプロで出場できなかったときみたいな展開」
カトリ「あぁ、あとちょっとで勝てたのに」
あさがや「午後にすべてを賭けよう。はぁ…」
P-M「しばらくは待機か。この間にスコーチャーなどを見てくるわ」
カトリ「いってらっさい」

「昼休みまで少し時間があるので、午前中にレースに出た方でも抽選でもう一回チャンスをプレゼントします」

あさがや「はぁ…。どうせ選ばれても勝てるわけないし。そもそも選ばれるわけないし」 
カトリ「選ばれても辞退するのか?」
あさがや「ゆっくりセッティングする時間が欲しいからね。バッテリーも勿体無いし」

「エントリーシールの…下一桁5番の選手!」

あさがや「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
カトリ「(ビクッ) な、なんだよその顔文字は!」
あさがや「では、そろそろ狩ってくる」
カトリ「その一狩りいこうぜみたいなノリはなんだよ。さっきまでのテンションとは大違いだな」



P-M「ただいま。あれ、ケータイ破損ヤローは?」
カトリ「あそこに…」

※画像はイメージです

P-M「どういうことだオイ」
カトリ「いきなりスーパーハイテンションになってレースに乱入した」
P-M「なんかいい加減な端折り方していませんか?」

スタッフ「シグナルが青になったらスタートです。それでは…」

レディ…ゴー!!


P-M「まずは上々の滑り出し!」
カトリ「残念ながらそのようだな」
P-M「何が!?」


P-M「ドラゴンバック、芝も順調に突破!!」
カトリ「これはもしかして…」

ゴール!!

あさがや「初タスキ…ども」
カトリ「さて、帰ろうか」
P-M「だな」
あさがや「オマエらちょっとは祝福しろ!」
P-M「おめでとうございます(棒)」
あさがや「完全に言わされているじゃねーか」
カトリ「あさがやマンセー!!」
あさがや「それはそれで気持ち悪いよ!」




あさがや「ニヤニヤ」
カトリ「嫌味なヤツめ…」
P-M「それはさておき、ついにあさがやさんも勝利ですな」
あさがや「いやぁ、まだ一次予選ですし」
カトリ「謙虚なのが逆に腹立つ」
あさがや「両親に感謝、仲間に感謝、母なる大地に感謝」
カトリ「ヒップホッパーみたいになっているぞ」



あさがや「さて、二次予選突破を目指して、行ってくるぜ」
P-M「心なしかあさがやが格好いい。ちなみに我々は午後のレースでも爆死した」
カトリ「こういう扱いになるのも仕方ないな…」
あさがや「勝っても負けても悔いはない。いざ!」

あさがや、敗北


あさがや「あの扇風機にやられた!!」
カトリ「扇風機!?どんだけ影響受けやすいんだよ」
あさがや「…!ま、まさかこれも”機関”の仕業か!!」
カトリ「どう見ても陰謀論です。本当にありがとうございました」
あさがや「いいだろう。これもシュタインズ・ゲートの選択か」
P-M「あぁ、走る前までは格好よかったのに…」