2011年ティーリーグ的10大ニュース

2011年を漢字一文字で表すと「絆」だそうです。
語源由来辞典によると、断つことのできない人と人との結びつき。離れないよう繋ぎとめる綱の意味から、家族や友人など人と人を離れがたくしている結びつきを言うようになったと書かれています。

東日本大震災から9ヶ月経ちました。
その日、その時、その後感じた絆を大切にしたいものです。

そんなこんなで、例年通りの完全に私見なミニ四駆、ラジ四駆、ダンガン関連の2011年を振り返る「ティーリーグ的10大ニュース」。今年もいきます。

第10位:レーサーミニ四駆の名車がオープントップで復活


サンダーショット、スーパーセイバー、アスチュートの3台が限定キットで復活。
それだけならばよくある話ですが、ただのリバイバルではなくドライバーが搭乗する「オープントップ」モデルでのリバイバルを果たしました。
シャーシもスーパーIIシャーシやスーパーXXシャーシ、VSシャーシとトレンドのものを採用し、実戦でも活躍できる仕様になっています。
2011年12月からはWebコンクールデレガンスの受付が開始。
この三車種を対象にしたオープントップ部門という専用のものが用意され、改めて注目を集めまています。
関連情報:アスチュート、サンダーショットオープントップの画像
関連情報:アスチュート、サンダーショット、スーパーセイバーのオープントップキットが限定販売決定

第9位:Vマグナム&VソニックがスーパーIIシャーシで復活


復活ネタが続きます。
フルカウルミニ四駆の名車をリメイクしたプレミアムシリーズに、ビクトリーマグナムとバンガードソニックがラインナップされました。
フルカウル時代の全盛期をになったマシンを言うことで、カーボン繊維配合ナイロン樹脂製スーパーIIシャーシ、ガラス繊維配合ナイロン樹脂製ホイール(ソニックはカーボンファイバー配合ナイロン樹脂製)にトレッドパターンつきタイヤと、ひと味違うプレミアム感がファンの心をくすぐりました。
関連情報:Vマグナム、VソニックがスーパーIIシャーシで復活
関連情報:Vマグナム、Vソニック、強化セットなどカタログ画像&詳細続報

第8位:タミヤプラモデルファクトリーでダンガンレーサーのレースが開催


専用パーツも手に入りにくくなったものの、続々発売されるミニ四駆のパーツが流用できるおかげで、取り巻く環境も厳しくなりつつあるダンガンレーサー。
そういった状況の中、一部のショップでは今もレースが行われていますが、タミヤの公式ショップであるタミヤプラモデルファクトリー新橋店で、ダンガンのレースが月一ペースで開催されるようになりました。
レースはファイティングレースでなく、スピードレースだそうです。
ミニ四駆との両立は難しいでしょうが、細々とで構わないので、ダンガンレーサーを見捨てないで欲しいと思います。
関連情報:タミヤプラモデルファクトリー新橋店でダンガンレーサーのレースが開催決定

第7位:持ち運びに便利なポータブルピット、A4マルチバッグが発売


ミニ四駆の運搬にはレーサーズボックスやピットアタッシュなどが定番ですが、ようやく新作が発売されました。
A4マルチバッグはプラスチック段ボール製の引き出し式ボックスが3個入ったA4サイズのバッグ。
ミニ四駆以外にも色々なモノが入れられるため、汎用性の高さが魅力です。
サマーGP2011では田宮俊作会長の直筆サインがされたA4マルチバッグが限定販売されました。
来年には限定カラーのグリーンとピンクが発売予定です。

もう一つはポータブルピット。
まさにミニ四駆のために設計されたキャリングケースで、マシン、パーツ、バッテリー、工具などを収納できるのはもちろん、ボックスを分離、連結可能な構造のおかげで、状況に応じた使い分けが可能となっています。

関連情報:タミヤジュニアニュース2011年5月号公開。「A4マルチバッグが新発売!!」ほか

第6位:ミニ四駆PRO用新モーター「マッハダッシュモーターPRO」が発売


2009年に発売されたライトダッシュモーターPRO以来、2年ぶりの新モーター。
今までスピードレースではハイパーダッシュモーターPROが定番でしたが、このモーターの発売により勢力図が一変。
公式レースではマッハダッシュありきでのセッティングが基本となりました。
スペックは以下のとおり。
 適正電圧:2.4-3.0V
 推奨負荷トルク:1.3-1.8mN・m
 回転数:20000-24500r/min
 消費電流:2.6-3.5A

同時期にはこのモーターとの組み合わせも想定された、MSシャーシ用ハイスピードEXギヤセット(3.7:1)も発売されました。

関連情報:ミニ四駆PRO用新モーター「マッハダッシュモーターPRO」が発売決定
 

第5位:シャーシ限定クラスが新設


2010年にはじまった大径タイヤ限定クラスが消滅し、同一シャーシで争う「シャーシ限定クラス」が新設されました。
初施行となった1月のニューイヤーGPでは、当時発売されて間もなかった「スーパーIIシャーシ限定クラス」が登場。以降、全シャーシが使用できるオープンクラスとの二本柱となり、完全にレギュラー定着しました。
関連情報:公式大会スタッフ日記でミニ四駆GP東京大会のレイアウトが掲載

第4位:浅草ROX-3 スーパーマルチコートが改装のため閉鎖


長年、東京大会のメイン会場として君臨してきた浅草ROX-3スーパーマルチコートが、改装のため閉鎖されました。
屋根があるため、雨天でもイベントが中止にならないことや、浅草という雰囲気が人気の会場でしたが、しばらくのお別れとなります。
代わりの会場に注目が集まっていましたが、どうやら東京五反田にあるTOCビルに落ち着くようです。
TOCとROXはまったく無関係ではなく、ともにホテルニューオータニ・TOCグループが経営しています。
関連情報:ミニ四駆GP2011東京大会レポート

第3位:テレビ放送続々


淳の休日、アソブンジャー、Rock to the Future、ワールドビジネスサテライトなど、テレビでミニ四駆を見かけることが多かったです。
特に「淳の休日」は、Ustreamで配信されたこともあって、Twitterで大きな話題となりました。
個人的にはAndroidで操作するミニ四駆を採り上げたWBSが印象に残っています。
かなり前からネットでは公開されていましたが、地上波で紹介されたときの反応は、また反響があって新鮮です。
関連情報:「ミニ四駆 淳の休日GP」がテレビ放送決定
関連情報:ワールドビジネスサテライトでミニ四駆が登場

第2位:大震災の影響でイベントが延期、中止


今年を振り返る上で避けては通れないのは、やはり東日本大震災でしょう。
N-paさんからいただいた「被災地から皆さまへ」や、各報道機関からの映像を見て衝撃を受けました。
自分も記録として当時の様子や帰宅時の実況をまとめましたが、東北太平洋沖にお住まいだった方々と比べたらはるかにマシだと改めて痛感しました。

タミヤ本社では義援金の募金箱も設置され、見学に訪れた方も積極的に募金をされていました。

関連情報:ミニ四駆スプリングGP2011東京大会中止。東北地方太平洋沖地震の影響で
関連情報:東北地方太平洋沖地震の影響による今後のタミヤイベント
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第1位:オリジナルデザインの完全新車が発売


悩んだ末、コレに決めました。
第1位はオリジナルデザインの完全新車、ライジングエッジとスラッシュリーパーの発売です。
鉄のラインバレル作者、清水栄一氏×下口智裕氏によるもので、今までになかった独創的かつ近未来的なデザインは、リメイクや色違い続きだったミニ四駆に衝撃を与えました。
積極的な広告展開やワンメイクレースやWebコンデレなどのイベントも行われるなど、力の入ったプロモーションに、毎年のように「完全オリジナルのニューマシンを出してくれ」とグチっていた身としては胸が熱くなる思いです。


ライジングエッジ。
新型のマシンとしては2年前のスピンアックスMk.II以来。
同マシンを既存の延長として除外すると、2007年12月発売のサバンナレオまで遡ります。
ミニ四駆PROシリーズとして発売されました。
 

スラッシュリーパー。
レーサーミニ四駆での発売は完全に予想外でした。
レーサーのオリジナルマシンとしては2003年のバハキングJr.以来となります。

2011 TAMIYA BEST MODELSのミニ四駆部門ではライジングエッジを抑え、堂々の1位に。
VSシャーシだけでなくMSシャーシやスーパーIIシャーシにも搭載できる汎用性の高さ、大径タイヤ装備など、ライジングエッジよりも通好みな仕様が勝因でしょうか。

関連情報:2年ぶりの完全新規デザインマシンが登場!?
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いかがでしょうか。
皆様の意見とは剥離したものもあるとは思いますが、1位はだいたい一致しているのではないかなと思っています。
12月はとにかく忙しく、更新する時間が遅くなってしまいましたが、年始が過ぎれば少しはマシになると思いますので、どうかあたたかい目で見守っていただければ幸いです。

2011年はありがとうございました。
2012年もよろしくお願いします!!

…今年もこの更新ができてよかった。

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